初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

バレエ音楽「白鳥の湖」

2006年03月04日 | チャイコフスキー
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はチャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」です。

この作品もバレエのための効果音楽として作曲されていますが、バレエは音楽とセットで
評価される事も多いようですから、当然、曲だけを聴いたとしても、いいものは良い!
という事ではないでしょうか?そんな訳でこれも推薦です!

さて、作曲家や芸術家にはありがちなお話ですが、初演は様々な事情によりかなり不評に
終っているようです。その後彼の生前には「お蔵入り」のまま世に出る事はなく、弟子たち
の努力により彼の死後、2年目にしてようやく再演されて、日の目を浴び注目され、今日
のチャイコフスキーの代表作とも言える作品になったようです。

ストーリーは、チャイコフスキーが生前に演奏される事がほとんど無かったため、その後
様々な改修がされているようで、いろんな展開のものがあるようですが、おおまかに統一
されている?内容としては、ドイツを舞台にしており、王子ジークフリートが成人のお祝い
にお妃を迎える事になりますが、王子は悪魔に魔法で白鳥の姿に変えられたオデット姫
と湖で会って以来心を奪われてしまいます。夜にしか人間の姿に戻れない姫の魔法を解く
には、永遠の愛の誓いをしなければなりませんが、悪魔によって姿をオデット姫そっくり
にされた悪魔の娘オディール姫に、王子は愛を誓ってしまいます。
王子が悪魔にだまされた事を知ったオデット姫は湖に身を投げてしまいますが、それに
気付いた王子もオデットの後を追い、ふたりは天国で結ばれます。
・・・という、ちょっと切ないお話ですね。

曲は全4幕で30曲程度です。時間にすると90分程度ですから一気に聴くとちょっとつらい
かもしれませんが、1曲づつでも独立した曲として聴けますし、1曲なら2~8分程度です
からすこしずつ聴いてみるのもいいかもしれませんね。「白鳥の湖」自体も有名な曲です
から全部聴いてもたっぷり楽しめるんじゃないでしょうか?


 第1幕~序奏~:オーボエの奏でる悲しい調べから始まりますが、それがやがて緊迫
 した雰囲気へと変わります。しかし、一転、にぎやかで楽しい曲へ!フルオーケストラ
 が、お城のにぎわいを表しているのでしょうか?とにかくこの1曲の中だけでも様々な
 表情をみせますから、これから始まるバレエ音楽が楽しみになってきます。

 第1幕~ワルツ~:弦楽器の可愛らしいピチカート(弦を弓で弾かず指で音を鳴らす奏法)
 で始まり、チェロのしなやかな伴奏でワルツが始まります。それにしてもチャイコフスキー
 は楽器の使い方がうまいですよね。弦楽器ではヴァイオリンやチェロの流麗なフレーズ
 管楽器のソロでは軽やかなフルートや、なめらかに歌い上げるトランペット。打楽器に
 到っても効果的に迫力を魅せるシンバル等々、この曲ひとつ取っても素晴らしいですね。
 ダイナミックなワルツです。

 第2幕(第10曲)~情景~:これぞ白鳥の湖!とっても有名な曲ですね。おなじみの
 フレーズをまずはオーボエがしっとりと聴かせます。徐々に盛り上がると同じフレーズ
 をホルンが朗々と鳴り響かせます。とっても切ない曲ですが同時に魅力的でもあります。

 第2幕(第13曲)~白鳥の踊り~:前半はキラキラと湖面を照らすような月の光のよう
 にハープがポロン、ポロンと響きますその後その湖面を優雅に白鳥が舞っているので
 しょうか?ヴァイオリンソロが綺麗なメロディを美しく聴かせます。
 その後、これも聴いた事があるフレーズでしょうか?よくコント等で使われている
 曲も登場します。CDによっては「4羽の白鳥の踊り」とされている事もありますから
 白鳥たちが様々な表情を見せてくれます。

あ~!もうきりがないですね。他にもたくさん紹介したい曲があるんですが、みなさん
各自CDを購入しましょう。オススメです。(毎回言ってるかな??)
今回はオススメCDで全曲版を紹介しましたが、以前「くるみ割り人形」で紹介した三大
バレエのCDもたくさんありますから、そちらでも十分に楽しめるとおもいます。
ちなみに実際のバレエの方では、オデット姫とオディール姫を同じ人が演じるそうです。
一人二役でやるそうですが、こちらも一度見てみると面白いかもしれないですね。

≪オススメCD≫
2枚組で全曲入ってますけど、どれを聴いても楽しめますよ。

チャイコフスキー:白鳥の湖
アンセルメ(エルネスト), チャイコフスキー, スイス・ロマンド管弦楽団, プロコフィエフ
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
メルヘンチックな雰囲気になりたくなったら。
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はー (ひでる)
2006-03-04 00:47:27
クラッシック素人です。

「白鳥の湖」はそんなストーリーだったんですね!

勉強になりました!

返信する
そうなんですけど (けい)
2006-03-04 01:30:24
基本的におおまかな、あらすじはそうらしいんですが、上にも少し書いているとおり、チャイコフスキーの死後にいろんな人がいろんなストーリーを作ってるみたいですから、詳しく調べてみるといろんな展開があって、比べてみると面白いかもしれないですね!
返信する
質問でーす (ちたん)
2006-03-04 10:57:02
聴いてみたいCDを選ぶとき、“ロシアの作曲家の作品はロシアの楽団の演奏したものが一番”と言われたことがあるのですが、やはりそう思いますか?間違って同じ曲の入ったCDを買うことはあるのですが(ビバルディの四季とショパンのプレリュードは2枚...。)視聴するのも面倒だし、2枚買う必要も無いし...。よく分からないので、ウィーンフィルとか、有名な独奏者のもの以外は、大抵、装丁の美しさで選んでしまうのですが(笑)

返信する
むずかしいですよね (けい)
2006-03-04 13:10:05
今日はこの曲を買おう!と思ってCD店に行っても、同じ曲が何枚も売ってますから、お店で悩みますよね~。せっかく買うんだったらいい演奏を聴きたいし。ちたんさんのおっしゃるとおり2枚買うのもねぇ。ロシアの作曲家と言っても、いろいろいますし、聴いてる我々は日本人ですからねぇ。ちなみに自分でCDを買う時は「ロシア人作曲家⇔ロシア楽団」とかは、あんまり意識してないですね。「以前聴いた演奏家・楽団の特徴?雰囲気?で、この曲だったら、コレかなぁ~」くらいの感じで買ってます。

ちたんさんと同じで、やっぱりどうしても有名な演奏者・楽団を中心に買ってます。(あんまり参考にならなくてゴメンナサイ)
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ありがとうございます (ちたん)
2006-03-05 04:34:43
“演奏家・楽団の特徴?雰囲気?”を思い浮かべることができるように、色々と聴いてみることにします。

自分の好みやもありますしね。ロシア音楽ではないのですが、2枚あるビバルディの四季は一方はカラヤン、他方はビオンディなのですが、ビオンディの方はなんだか抑揚が激しくて、聴いててどうも落ち着かないというような。でもラテンな方はビオンディの方が好きかも...。







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