たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はチャイコフスキー:交響曲第3番「ポーランド」です。
“ポーランド”というタイトルはチャイコフスキー自身が名付けた訳ではなく、最終楽章にポーランドの舞曲(ポローネーズ)のリズムが使われている事から、次第にこの名前で呼ばれるようになったようです。
交響曲なので演奏時間も長く約45分。ただ、それぞれの楽章は様々な表情を見せてくれますから、長く聴いていても充実した時間を過ごせる曲でもあると思います。
序盤、中盤では若干物足りない感じがする曲なのかもしれませんが、ラストではチャイコフスキーらしく盛上げて聴かせてくれますから、聴き応えはあると思います。
第1楽章:弦楽器のひっそりとしたフレーズから始まり、同じフレーズをホルンが
受け継ぎます。ゆっくりとした前奏(イントロ)が終わると、
弦楽器は徐々にスピードを上げて勢いをつけていきます。トロンボーンや
トランペットが更にそれを盛上げていくと、木管楽器もざわめき始めます。
何度か似たようなフレーズを繰り返しますが、1回ごとにアレンジが加えられ
ています。
トランペットが高らかに鳴り響いたかと思うと、クラリネットがなめらかに
聴かせたり、オーボエが朗々と歌い上げると、ピッコロがスパイスを加えたり。
とにかく色彩豊かな表情が軽快なテンポに乗って最後まで走り続けます。
第2楽章:フルートの、のどかなフレーズがあっけらかんとした感じで
始ります。やがて美しい弦楽器が表れると曲もやわらかい雰囲気になります。
フルートが小刻みなリズムを始めると、少しざわついた曲調になりますが、
再び弦楽器が表れると、落ち着きを取り戻したようにのびやかな表情に
聴こえてきます。
第3楽章:木管楽器が悲しいメロディを奏でると、ファゴット、ホルンが続いて
寂しげなソロを聴かせます。
しかし、ここでも弦楽器が入ると穏やかな表情に変わりヴァイオリンが切なくも
優しいフレーズを聴かせると、心が締め付けられるような、それでいてどこか
やわらかい弦の表情が楽しめます。
最後にはホルン、オーボエ等がこだまするように響かせると静かに終わって
いきます。
第4楽章:クラリネット、オーボエなどが、つむじ風のように渦巻きながら
曲をつないでいきます。
やがてトロンボーンがメロディを始めると、曲も落ち着きを見せるように
管楽器も順番にそれぞれのフレーズを鳴らしていきます。
第5楽章:弦楽器が鋭く表れると曲が引き締まり、エンディングへ向けての
準備が整ったように聴こえます。
木管楽器のメロディが流れ、ゆるやかに聴かせると、次には弦楽器を中心に
揺さぶりをかけアクセントをつけると、
弦楽器が仕切りなおして、今度は幾重にもその旋律を重ねていきます。
そして、トランペット、トロンボーンの金管楽器が加わると曲は盛り上がり
大きな流れへと変わります。
トランペットが堂々とメロディを歌い上げると、クライマックスを向かえ
曲は一気にラストを駆け抜けて堂々と曲を終わります。
チャイコフスキーの前半の交響曲なので、後半の作品と比べると演奏される機会やCDも少なめにはなっているようですが、それでもやはりチャイコフスキーのオーケストラ作品なので、様々な楽器を効果的に使っていますから、この第3番にもその作風は表れていますから、代表作の4・5・6番を聴いた後にでも聴いて欲しい曲ですね。
≪オススメCD≫
交響曲1・2・3番の2枚組みCDです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_thank.gif)
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
あんまり堅苦しくない交響曲ならこれで。
![](http://blog.with2.net/img/banner_04.gif)
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今日はチャイコフスキー:交響曲第3番「ポーランド」です。
“ポーランド”というタイトルはチャイコフスキー自身が名付けた訳ではなく、最終楽章にポーランドの舞曲(ポローネーズ)のリズムが使われている事から、次第にこの名前で呼ばれるようになったようです。
交響曲なので演奏時間も長く約45分。ただ、それぞれの楽章は様々な表情を見せてくれますから、長く聴いていても充実した時間を過ごせる曲でもあると思います。
序盤、中盤では若干物足りない感じがする曲なのかもしれませんが、ラストではチャイコフスキーらしく盛上げて聴かせてくれますから、聴き応えはあると思います。
第1楽章:弦楽器のひっそりとしたフレーズから始まり、同じフレーズをホルンが
受け継ぎます。ゆっくりとした前奏(イントロ)が終わると、
弦楽器は徐々にスピードを上げて勢いをつけていきます。トロンボーンや
トランペットが更にそれを盛上げていくと、木管楽器もざわめき始めます。
何度か似たようなフレーズを繰り返しますが、1回ごとにアレンジが加えられ
ています。
トランペットが高らかに鳴り響いたかと思うと、クラリネットがなめらかに
聴かせたり、オーボエが朗々と歌い上げると、ピッコロがスパイスを加えたり。
とにかく色彩豊かな表情が軽快なテンポに乗って最後まで走り続けます。
第2楽章:フルートの、のどかなフレーズがあっけらかんとした感じで
始ります。やがて美しい弦楽器が表れると曲もやわらかい雰囲気になります。
フルートが小刻みなリズムを始めると、少しざわついた曲調になりますが、
再び弦楽器が表れると、落ち着きを取り戻したようにのびやかな表情に
聴こえてきます。
第3楽章:木管楽器が悲しいメロディを奏でると、ファゴット、ホルンが続いて
寂しげなソロを聴かせます。
しかし、ここでも弦楽器が入ると穏やかな表情に変わりヴァイオリンが切なくも
優しいフレーズを聴かせると、心が締め付けられるような、それでいてどこか
やわらかい弦の表情が楽しめます。
最後にはホルン、オーボエ等がこだまするように響かせると静かに終わって
いきます。
第4楽章:クラリネット、オーボエなどが、つむじ風のように渦巻きながら
曲をつないでいきます。
やがてトロンボーンがメロディを始めると、曲も落ち着きを見せるように
管楽器も順番にそれぞれのフレーズを鳴らしていきます。
第5楽章:弦楽器が鋭く表れると曲が引き締まり、エンディングへ向けての
準備が整ったように聴こえます。
木管楽器のメロディが流れ、ゆるやかに聴かせると、次には弦楽器を中心に
揺さぶりをかけアクセントをつけると、
弦楽器が仕切りなおして、今度は幾重にもその旋律を重ねていきます。
そして、トランペット、トロンボーンの金管楽器が加わると曲は盛り上がり
大きな流れへと変わります。
トランペットが堂々とメロディを歌い上げると、クライマックスを向かえ
曲は一気にラストを駆け抜けて堂々と曲を終わります。
チャイコフスキーの前半の交響曲なので、後半の作品と比べると演奏される機会やCDも少なめにはなっているようですが、それでもやはりチャイコフスキーのオーケストラ作品なので、様々な楽器を効果的に使っていますから、この第3番にもその作風は表れていますから、代表作の4・5・6番を聴いた後にでも聴いて欲しい曲ですね。
≪オススメCD≫
交響曲1・2・3番の2枚組みCDです。
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
あんまり堅苦しくない交響曲ならこれで。
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