初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

四季

2007年03月19日 | チャイコフスキー
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はチャイコフスキー:四季です。

「四季」といえばヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲が有名ですが、実はチャイコフスキーも作曲してたんですね。
ヴィヴァルではヴァイオリンで作曲していますが、チャイコフスキーはピアノです。そして、四季というと、春夏秋冬ですがチャイコフスキーは1~12月の各月ごとに題名を付けてそれぞれを曲にしています。

通常はピアノ版が有名なこの作品ですが、実は自分自身ピアノ版では数回しか聴いたことがないんですね。一番初めにこの曲を知ったのは、FM放送で流れていたガウクの編曲による管弦楽版だったんですね、その事をしばらく知らなかったのでチャイコフスキーの四季はずっとオーケストラ作品だと思ってました。

でも、様々な表情を持つこのピアノ作品をオーケストラで聴くとまた、深い魅力を味わえると思いますから、今回は管弦楽による編曲版を紹介してみることにします。


 1月 炉ばたで:弦楽器の温かみのある、ゆったりとしたフレーズで始ります。
 オーボエやホルンなんかものびのびと、やわらかく聴かせてくれる落ち着いた
 曲です。

 2月 謝肉祭:ホルンやトランペット、タンバリンが賑やかに鳴り響き、
 フルート、ピッコロが忙しそうに行き交うとても陽気な明るい曲です。

 3月 ひばりの歌:チェロなどの低音弦楽器の序奏からクラリネットが切ない
 メロディを奏でると、フルートは吹きすさぶ木枯らしのように乾いた響きに
 聴こえます。ちょっと寂しい雰囲気の曲です。
 
 4月 待雪草:ヴァイオリンがやさしく可愛らしいメロディを始めると
 雪解けの中から健気に顔を覗かせる野生の草花のような、愛らしいフレーズが
 聴こえてきます。
 
 5月 5月の夜:やわらかいオーボエとクラリネットのフレーズは、少し暖かくて
 過ごしやすくなった、5月の夜にまんまるお月さまをのんびり眺めているような、
 とてものどかな曲ですが、中間部では少し月に雲がかかるような怪しいフレーズも
 聴かせてくれます。
 
 6月 舟歌:ゆっくりとした悲しい弦楽器のフレーズで始ります。クラリネットが
 そのフレーズを受け継ぎひっそりとした雰囲気を味わえます。この曲の中でも特に
 有名な一曲です。
 
 7月 刈入れの歌:弦楽器の陽気なメロディを伸びやかに聴かせてくれます。
 盛上がってくると途中からはシンバルなんかも賑やかに鳴り響いたりしますが
 クラリネットやホルンなんかも明るくゆったりと聴かせます。
 
 8月 収穫の歌:クラリネットの少し変わったフレーズから始まり、取入れを
 急ぐような感じでしょうか?ちょっと異色な雰囲気が曲に彩を添えています。
 中間部では弦楽器のおおらかな曲調がやさしくつつんでくれているような
 優しい曲です。
 
 9月 狩の歌:トランペットが鳴り響き、スネヤドラム(小太鼓)がリズムを
 刻むと、とても大掛かりな王様や貴族の狩のマーチが堂々と行進するような
 ちょっとしたマーチですね。
 
 10月 秋の歌:オーボエが悲しい音色で聴かせると、季節はもう秋なんですね。
 あえぐようなクラリネットの妖艶なメロディも魅力的です。弦楽器もしなやかに
 切ない秋の歌を奏でてくれます。
 
 11月 トロイカ:フルートの陽気なメロディが始ると、弦楽器やオーボエもその
 メロディを楽しむように、明るく聴かせてくれます。
 中間部は少し賑やかになり、楽しく弾むフレーズがとても親しみやすい一曲です。
 
 12月 クリスマス:ヴァイオリンの明るいワルツが、軽やかに聴かせてくれます。
 決して派手ではありませんが、ゆるやかなワルツは気軽に聴けて親しみやすく
 とっても可愛らしい曲だと思います。

全部で12曲ありますが、演奏時間は35分前後なので1曲あたりは約3分程度と短い曲ばかりです。未だにピアノのCDは持ってませんが、管弦楽版を先に聴いてしまったので、個人的にはどうしてもこっちの方がイメージが強く、好きなんですねぇ。しかも今回記事を書くにあたって聴いたのも10年程前にFM放送を録音したテープが音源なんですよ、これが。なのでオススメCDで管弦楽版を探したんですが・・・、多分これで合ってると思います。ひょっとすると編曲とかが違ったりするかもしれませんのであしからず。
ちなみに、FM放送の案内だとレオニード・グリン指揮タンペレフィルハーモニー管弦楽団の演奏でした。(我ながらえらいマイナーだなぁ)
購入の際にはお店で店員さんに聴いたほうが確実だと思います。


≪オススメCD≫
今回はちょっと自信が無いんですけど…。
チャイコフスキー:四季
マリナー(ネビル), 小澤征爾, ジャンドロン(モーリス), アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ, パリ管弦楽団, マガロフ(ニキタ), オムニバス(クラシック), バッハ, ロッシーニ, チャイコフスキー
アブソードミュージックジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
一年の流れをいろいろと聴かせてくれます。

♪ヴィヴァルディの四季の記事はこちら


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