初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響曲第3番「英雄」

2006年03月11日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」です。

クラシックの曲は基本的に長い!現在普通に聴かれているヒット曲がだいたい4~6分程度
なのに対してクラシックは普通の曲を平均しても、軽く30分前後はかかってしまいます。
今日紹介するこの交響曲第3番「英雄」もなんとびっくり1~4楽章を全部合わせて50分弱
「いい曲だから長いけど聴いてね。」って言うだけじゃあせっかく、興味を持ってくれた
人に紹介してるのにこんなんで、いいんだろうか?!ふとそんな疑問を抱いてしまった
今日この頃。

これまでも、このブログの中で○○しながら、とかこんな時に聞くと○○とか、いろいろ
な提案をしてきましたが、この際ですから、どこか旅行へ行くときやさんぽがてらに外を
歩いている時に景色なんかを見ながら、ポータブルプレイヤーで持ち出して聴いてみたら
どうでしょう?
という訳で、今回はちょっとビックイベント企画!?既に違和感を感じながらもお気づき
の方も多いかもしれませんが、なにげにこのブログ開設以来初回から左の角にちょこんと
ブックマークにいるブログ「お寺さんぽ」との、驚きのコラボレーションです!
名所や旧跡をたずねたり、お寺・仏像についておもしろおかしく、歴史についても語られ
ています。「お寺さんぽ」を見て、そうだ!京都へいこう!なんて決めたらすぐに、
クラシックをもっておでかけです。長い旅路には長い曲をもって旅情と一緒に音楽を楽し
む。これで一挙に難題解決!(って訳にはいかないかなあ実際は?)

と、いう訳で曲と同じくかなり長い前フリになりましたが、ここからは「お寺さんぽ」から
お越しの方は、クラシックの世界へようこそ!そしていつも読んで頂いているみなさんは
お待たせしましたここからです。

さてこの曲のタイトルにもなっている「英雄」ですが、そうこれはかの有名なナポレオン
を意識してベートーヴェンが作曲した曲だと言われています。(そう、クラシック音楽は
歴史の出来事からも影響を受けて作曲される事もあるんですね。)
フランス革命の後、フランス国民をまとめて、封建政治を行う諸外国へ遠征を行うナポレ
オンの姿に影響をうけてこの曲のタイトルに使用することにしましたが、ナポレオンが
1804年に皇帝に即位した事を知ると、楽譜の表紙に書かれていた「ボナパルト」(ナポレ
オンの名前)という文字をペンで強くかき消して「英雄」と書き直したという話は、有名
なエピソードとして広く知られているようです。

そんな長い歴史の中の、いろんな思いの中で作曲された、この曲をたった50分そこそこで
味わえるなんて、これはもう聴くしかないでしょう。・・・(こんなのでいいのかなぁ?)


 第1楽章:「ジャン!ジャン!」と強烈なインパクトから始まるこの曲がこれから始まる
 英雄の物語を彷彿させるようなテーマとして後半にも度々出てくる事になります。
 この1楽章全編に渡って、堂々とした正に偉大な英雄をたたえるようなフレーズが曲の
 そこここに見受けられる内容です。

 第2楽章(葬送行進曲):この楽章だけは、サブタイトルがついていますが、「英雄」
 というタイトルをつけた都合上その英雄の死を表すための曲に、ベートーヴェンが
 その形式を重視して作ったと言われているようです。また、偉人などの死に対して
 この2楽章だけが、単体で演奏される事もあるようです。

 第3楽章:弦楽器が細かいリズムを刻んでいる中にオーボエやフルートが、軽やかな
 フレーズを入れてきます。中盤にさしかかるとホルンの、伸び伸びとした三重奏が
 英雄の雄大さや余裕なんかを表しているのでしょうか?落ち着きもあり、それでいて
 スマートなホルンはとても魅力的です。小刻みな弦楽器のリズムの中にもスケールの
 大きな英雄の貫禄を見せています。

 第4楽章:最終楽章にふさわしい弦楽器の大きなフレーズの序章(イントロ)が終ると
 それぞれの楽器が静かに、しかし、威風堂々とメロディをつないでいきます。そして
 一瞬、優しいフレーズを見せたかと思うと又、雄大な、しっかりとした威厳をもった
 ようなフレーズに変わります。そんな風にして曲は終盤へ向かいます。
 そしていよいよ、明らかにそれと分かるエンディングへ・・・、オーボエが最後に、
 しっとりと優雅なフレーズを一通り告げると、最後はフルオーケストラがホルンの
 朗々としたリードの元にまとまって、見事に鳴りきって終わります。


と、言うわけで今日は初の試みでしたが、いかがですか?たまにはこんなのもいいです
よね。ちなみにナポレオンネタではチャイコフスキーの1812年でも少し触れてますから
よかったら、そちらも見てみてください。「お寺さんぽ」を読みながらクラシックを聴い
てみるのも面白いかも知れないですね。


≪オススメCD≫
フルトヴェングラーの“名盤”でお楽しみください。
ベートーヴェン : 交響曲第3番変ホ長調op.55 「英雄」
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ベートーヴェン, フルトヴェングラー(ウィルヘルム)
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★  →雄☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
フルオーケストラにも慣れてきて、大曲を聴きたくなったら…。

↓ちなみに今日の「お寺さんぽ」は↓
歴史やお寺めぐりのブログ「お寺さんぽ」

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やってきました (ひでる)
2006-03-11 00:23:21
リンクから飛んできました。

…うわ、ベートーヴェンですか?!

「英雄」

はー、なるほど。

こりゃCD買って聴いてみるしかなさそうですよ。

(こうして布教は広がっていく…のか?)



好評だったら第二回をお願いしますね!

返信する
どうもです (けい)
2006-03-11 00:42:34
ひでるさんも、よかったら聴いてみてくださいね
返信する

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