御託専科

時評、書評、そしてちょっとだけビジネス

現代美術、村上隆、GEISAI#13 などにつきひとこと

2009-09-23 15:37:57 | 書評
未完のメモ・雑記。
原美術館以降、Art it を眺めたり GEISAI の賑わいをHPで見たりしているのだが、どうもよくわからんというか、やがて悲しき気分になってくる。今の気分をまとめると次のようなことになる。

結論:現在のArtのクライアントはエンターテイメント産業であり、そこでの大立者(率直に言って私が最も嫌う人種)がクライアントの代表者であり、権威付けの文脈構成を担う評論家である。

解説:あれこれあるが、決定的だったのはGEISAI#12で秋元康や中村あゆみが会田誠などと並んで個人賞をもっていたのをしったこと。秋元康が「自分はどんなのが受けるかという基準で創作するが、ここにいる人たちは自分の伝えたいメッセージがさきにありきでそれに感動した」と言っている。それは正直なことでありぼくらも同じことがいえるわけだが、だからこそエンターテイナーは芸術家よりも下なんじゃないのか。カネに膝を屈した堕天使なんじゃないのか?何で賞なんか渡してンだよ!!! と、恥を知らぬ様子に大いに腹が立った。

付記:「巷の栄華、下に見て」の魂はもはや共有されなくなったのだろうか?それとも村上さんは、それを取り戻す試みとしてGEISI#13を敢えて郊外で低予算で審査員なしでやるんだろうか?下の村上氏のメッセージからはちょっとそれが感じられる。すばらしいじゃないかい!やるね村上さん!! 是非いこう!!!

GEISAIのHPより:
今回は審査員、いません。そして、出展ブース数は約200ブースのみ。だから、ここからのデヴューはあくまでも本人達の発信力。どうですか?全く違ったGEISAI。「死ぬまで芸術やりますか?」=「Yes we can ! もちろん!!」
どんな境遇でもやり続ける事。人間の表現の根源を問う、今回のGEISAI。あえて、ナンバーズとしてみました!
みなさん、いかがでしょうか???ちあまん-村上隆