御託専科

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ガキの宰相と腑抜けのマスコミ

2013-07-07 17:00:02 | 書評
自民党がTBSの報道姿勢が偏向しているとして取材と番組出演を拒否したそうな(下記参照)。
うーん、なんか安倍さんってなんだかいつも喋る時のテンションが高くて、前から好きではないんだよね。そういう人がまあ偏向報道に神経をぴりぴりさせて声を震わせる、ってのはわかる話だね。わかるけど、宰相の器としてはいかがなものかな。自民党として正式な抗議を大々的に入れておけばそれで良かったのじゃないかな。宰相自身がなみだ目と甲高い声で抗議するイメージはいかがなものか。

でも僕が言いたいのはそっちのほうじゃなくてTBSの腑抜け具合。あるいはマスコミも含めたジャーナリストの特権意識の鼻持ちならなさだね。
TBSの報道は確かに一方的ですよ。そういう誘導をしている。それがばれたからって「重く受け止める」とか何とか言ってんじゃないよ。大体わたしゃアンタが嫌いだから、なぜ嫌いかといえばこれこれで、と旗色を鮮明にすればいい。そもそも安部嫌いから来る偏向した報道姿勢には前科があるらしいから、そりゃ今回の反応ぐらいは計算のうちじゃないの?それをやっといて心から反省もしないで中途半端な謝罪でもないようなしおらしいことを言ってそれで許してもらおうって言うんだからそりゃ最低だよね。もっとしゃんとしろよ。「残念ながら直接取材をさせていただけませんでしたのでこちらで最大限の周辺取材をしておりまして、それよりますと」ぐらい前置きをおいていいたいこといっちゃえばいいジャン。それで反論されてつぶれるようなら取材と論理が不足していたわけだしね。
それから、今回の件を権力の圧迫だのなんだのと見る一般ジャーナリストもアホかと思う。軍も動かさない、盗聴もしない政権与党がちょっと取材拒否したぐらいで何だって言うんだ? 取材拒否で不都合なことがあれば集中砲火を浴びせればいいジャン。あんたらには見解発表の機会の独占という大変な特権があるんだから。フェースブックだのツイッターだのでゲリラ的反撃は受けるだろうが、それで負けるようじゃあジャーナリストでもなんでもない。更なる権力の行使はあるかもしれないが、それを覚悟することこそジャーナリストを名乗る資格というものだろうね。ブーブーいっとらんでちゃんと仕事しろ!



-アメーバニュースより-

自民党はTBSによる党幹部への取材や番組出演を拒否する方針を4日に明らかにした。理由はTBSの『NEWS23』が、国会末の4法案廃案に至った責任がすべて与党にあるかのように報じたことと、マイナスイメージを巧妙に浮き立たせたからだという。

 TBSと自民党については過去にも遺恨がある。安倍晋三首相は昨年11月、TBSの『みのもんたの朝ズバッ!』にてNHKキャスターが痴漢をしたニュースに安倍氏の顔写真が映しだされたことをFacebookで報告。

「その日はまさに解散の日。ネガティブキャンペーンがいよいよ始まったのでしょうか? もし事故なら私のところに謝罪があってしかるべきですが、何もありません」「かつてTBSは、私が前回の総裁選に出た際、『731細菌部隊』の報道のなかに私の顔写真を意図的に映り込ませる悪質なサブリミナル効果を使った世論操作を行いましたが『・・・またか。』との思いです。これから1ヶ月こうしたマスコミ報道との戦いです。私は皆さんと共に戦います」

 さらには、総裁選以前に同番組に出演した際、安倍氏へのネガティブな街の声を多数紹介したことを明らかにし、TBSの視聴者センターの電話番号をFacebookに明記。これが「電凸を煽った」(電凸=電話突撃)とネット上で騒がれた。

 このように安倍首相は自らを被害者だとアピールし、コメント欄では擁護の声とTBS叩きの声で溢れた過去があるわけだが、今回の自民党の対応について、ツイッターでは疑問の声も出ている。

 ジャーナリストの江川紹子氏は「おこちゃま路線もはなはだしい」と感想を述べ、みんなの党の松田公太氏は「事実を報道されると逆ギレをする。自民党に危険な兆候が現れています」、民主党の細野豪志氏は「表現の自由に対する圧力はネットにも及ぶ可能性があります。ここは徹底的に戦わなければなりません」と表現の自由や権力側の横暴さについて言及した。

 また、民主党の玉木雄一郎氏はこの件について「私もメディアの偏向について言いたいことはいくらでもある。しかし表現の自由を規制しようとする誘惑をいかに抑制できるかが権力者に求められる見識だと思う」とツイートしたうえで、廃案についてはむしろメディア報道は民主党に批判的だったと指摘。

 そして「民主党が総理問責決議を出したために政府提出法案が成立しなかった」といった論調の報道については事実誤認だと指摘した。実際に提出したのは社民党・生活の党・みどりの風だったからだ。