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チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

これは「仮設」でも「桟橋」でもない!---大浦湾への大量の石材投入を許さない。県の毅然とした対応を!

2015年01月03日 | 沖縄日記・辺野古

 昨年のお正月は、仲井眞前知事の辺野古埋立承認に抗議するため、元旦を除く毎日、知事公舎前での抗議行動を続けていたが、今年は、ゆったりとした「いい正月」を過ごすことができた。それでも、いよいよ明日4日(日)からは、防衛局の工事再開を阻止するための海上行動が再開される。この寒さの中、外洋の大きなうねりが直接入ってくる大浦湾でのカヌー隊・船団による抗議行動は熾烈を極めることが予想される。不測の事態が起こらないよう願うばかりだ。辺野古の埋立を許さない闘いはいよいよ正念場を迎える。

 まず、5日(月)にも開始されるのは、カヌーや抗議船の進入を阻止するために海上にフロートを引き出し、海上保安庁のゴムボート係留のための浮き桟橋設置だ。その後に、大浦湾への「仮設桟橋」の設置が予定されている。しかし、これは「仮設桟橋」というゴマカシの名前がつけられているが、「仮設」でも「桟橋」でもない。延長300m・幅17m-25mという巨大なもので、大型ダンプ5000台もの大量の石材が大浦湾に投入される。「大型築堤」と呼ぶべきもので、事実上の埋立開始である(注1)。

(注1)「仮設桟橋は砕石を海底から積み上げて整備する施設で『事実上の埋め立て』(防衛省関係者)工事となる。」(琉球新報 2014.12.31)

 

  この「仮設桟橋(大型築堤)」は、次の工程で施工される(県への「岩礁破砕許可申請書」より)。

  1. バックホーによる栗石の投入均し
  2. 根固め用袋材の設置
  3. 砕石舗装
  4. 敷鉄板の敷設置

  井上防衛局長は、昨年11月25日、我々に対して次のように説明した。

「仮設桟橋は海上ボーリング調査に使用することを目的としております。従って、海上ボーリング調査の必要がなくなればその桟橋は撤去することを予定しております。」

 しかし、海底に投棄された大量の栗石を撤去することは不可能であることは明らかだ。したがって、少なくとも「設計概要の変更申請」の手続きが必要なことは言うまでもない。仲井眞前知事時代の県政は「仮設桟橋は、防衛局が『仮設であり、撤去する』と説明している」として、変更申請の手続き不要としていた(2014.11.20 末吉土木建築部統括監)。

 また、「仮設桟橋(大型築堤)」が「仮設」でないことは明らかだが、たとえ「仮設」であっても変更申請の手続きが必要である。先に仲井眞知事が任期切れ直前に承認した「設計概要の変更申請」の一つは、「工事用仮設道路」であった。この「工事用仮設道路」も、「工事終了後は全て撤去し、現況の植生状況を参考に樹木移転による回復措置を講じます。」(「設計概要変更申請書」より)とされている。大浦湾への大量の栗石投入という環境に深刻な影響を与える行為が、「仮設」を名目に、何の手続きもとらずに強行されることは許されない。公有水面埋立法違反である。

 海上だけではない、ゲート前でも、こうした違法工事を阻止するため、石材搬入のためのダンプトラックを入れないための行動が強化される。3日の琉球新報は、ゲート前の市民を排除するための規制が強化されると報じた。

 翁長新知事は、海上やゲート前での不測の事態を避けるためにも、防衛局に対して、大至急、このまま「仮設桟橋」の工事に入ることは認められないと指示しなければならない。大浦湾への大量の栗石の投入が始まれば取り返しはつかない。事態は急を要している。 

 

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