安和桟橋出口での死傷事故から1年。 6月28日、現地の追悼・抗議集会に100名が集まった。「捜査を意図的に遅らせているのではないか?」と批判集中。/// 本部塩川港への国道地下暗渠設置計画を許さない!
昨日(6月28日・土)は、安和のあの痛ましい死傷事故から1年を迎えた追悼・抗議集会(沖縄平和市民連絡会・本部町島ぐるみ会議共催)に参加した。凄まじい暑さの日で、同時刻、辺野古ではヘリ基地反対協の「海のお祭り」も開かれていたが、安和桟橋には約100名もの人たちが集まった。
集会は、全員で、亡くなられた警備員さんに黙とう・献花をした後、三宅弁護士が、事故後の法的な問題点について解説。事故で瀕死の重傷を負ったAさんも、「当時は、死ぬか生きるかの境目だったそうですが、私は生きて帰ってきました。この命は私だけのものではありません、皆さんの魂のこもった命なのです」、「亡くなられた警備員も運転手さんも、国策の犠牲者です」という自筆のメッセージ(末尾に全文掲載)を寄せ、お姉さんが代読された。
私も沖縄平和市民連絡会としてマイクを握り、次のような話をした。
「事故から1年が経過したのに、県警は、事故の原因究明に不可欠な、被害女性(Aさん)の事情聴取もしていない。昨日の沖縄県議会本会議では、県警本部長が、『本件は重大な事故であり、関係者からの聴取、各種証拠の精査を慎重に進めている。本件は関係者も多く、捜査すべき事項も多いため、現在も捜査中であります』と答弁したが、1年以上も、当事者である被害女性の事情聴取をしないのは考えられない。『事故の原因究明』を意図的に延ばそうとしているのです。
その一方で、防衛局は、安和桟橋出入口の国道の歩道を、ネットフェンスを持った大勢の警備員で封鎖し、大量のダンプトラックを出入りさせている。今では、事故前を倍増するダンプトラックが土砂を搬送している。
『事故の原因究明』を行えば、交通事故ですから、やはり運転手さんの責任を先ず問わざるを得ないでしょう。さらに今回の事故では、警備員さんの誘導方法も問題となる。そして何よりも、工事を加速させるためにダンプトラックの回転を速めるよう指示した防衛局、受注業者の責任が問われます。
政府にとっては、『事故の原因究明』をするよりも、今の状態を続ける方がいいのです。そして警察は、数年経ち、安和桟橋からの土砂搬送が少なくなった頃に、こそっと事件を処理しようと考えているのでしょう。」
(Nさん撮影)
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<被害女性の直筆のメッセージ>