奄美大島の知人から連絡が来た。6月10日に大浦湾を出て奄美大島に避難している地盤改良工事(サンドコンパクションパイル工法)作業船が4隻、今も奄美大島にいるという(2隻は中城湾港に避難)。
当初は、フィリピン西方沖に発生した小さな熱帯性低気圧が台風1号になりそうだというので大浦湾を出たと言われていた。しかし、その後、台風の気配が全くないのに、すでに3週間も奄美大島から戻って来ることができないのだ。
このブログでも何回か説明したが、日本には海面下70mまで地盤改良工事ができる作業船がないので、防衛局は、国の費用で、3隻の作業船を75m級に改造、3隻の作業船を船体補強の改造をした。櫓(リーダー)を20mほど高くしたので、船の重心が高くなった。そのため、少しの風でも、船は不安定となってしまったのだ。
そのため、台風が発生するかもしれないという情報があれば、作業船は大事をとって、大浦湾を出て避難する必要があるのだ。Windyの予報では、来週の水曜日頃に熱低が近づく可能性があるので、このままでは当面、戻って来ることはできない。
この調子では、台風シーズンが終わる11月末頃まで、地盤改良工事はストップするだろう。
(以下の写真は、今日、奄美大島のSさんが撮影したもの)