8月17日(月)、県内の市民グループが翁長知事への要請行動を行った。私は、カヌー隊のNさんらと「辺野古海上行動メンバー有志」の一員として参加させてもらった。
この要請は、知事が第3者委員会の報告が出た後も埋立承認の取消しに踏み切らないまま政府との1ケ月の協議に入ったことに対して、少なくとも協議終了後、すみやかに埋立承認を取消すよう求めたものだ。同時に、政府との協議内容を全て公開することも求めている。
8月11日に、「New Wave to HOPE」などの呼びかけで第3者委員会の報告書の学習会が持たれ、そこで県への要請をしようということが決まった。短い間に、49のも市民グループが賛同団体として名前を連ねた。この日も21名もの人たちが県庁に集まった。突然の政府との協議開始、埋立承認取消し保留という事態を心配している人たちはやはり多いのだ。
県からは町田公室長が出てこられた。今まで、県民会議の要請行動でも、統括監や課長級の対応だったので、市民グループの要請行動に公室長が対応するのは異例のことだろう。私も町田公室長と話し合うのはこの日が初めてだった。
冒頭、要請文を読み上げた後、参加者は次々に、公室長に訴えた。ほぼ毎日、ゲート前で座り込みを続けているGさんは次のように迫った。
「1ケ月の中断があるということを私たちは急に聞いたんです。ほとんどの県民がえっという、もう取消しの直前かと言う時に、1ケ月間の工事中断は大喜びしたものの、この間、1ケ月は翁長知事も取消しをしないという宣言に対して、私たちは非常に動揺しています。驚いています。」
公室長は、こうした声に対して次のように回答した。
・「県の考え方、知事の考え方というのはもうはっきりと固まっていて、辺野古に新基地は造らせない。これはもう県の方針としてカチッと固まっていまして、この考え方を集中協議の中で私どもは政府に対して説明していくという方針に変わりはございません。」
・「知事の考えというのは、辺野古に新基地を造らせないというのは、当選の時から、あるいはそれ以前から全くぶれてはおりません。そこは是非、知事を信頼してもらって引き続き支援をいただければ大変ありがたいと思っております。」
(町田公室長)
町田公室長の「知事はぶれない。ともかく知事を信頼してほしい」という回答に対して、参加者からは、「協議期間終了後、政府は今まで以上の強行姿勢で事業を再開する。今から取消しを準備しておかないと対応できない」という危惧の声があがった。それでも、交渉終了時、公室長は、「今日はありがとうございました。これからも一緒に闘っていきましょう。」と頭を下げた。県とも何回となく交渉を続けてきたが、「一緒に闘っていきましょう」と声をかけられたのは初めてだ。
これからも知事に対して、「協議終了後、すみやかに埋立承認の取消しを!」という声を広げていきたい。