12月26日(水)、朝から辺野古へ。雨が降り続いていたが、今日もゲート前では座り込んだ人たちに対して、機動隊の暴力的な強制排除が続いている。ヘリパッド工事再開に抗議するために高江に行った人も多く、また安和の琉球セメント桟橋での抗議行動もあるので、ゲート前の人数はそれほど多くはなかったが、皆、懸命の行動を続けている。
(歩道に設けられた仮設の檻。こんなところに閉じ込める法的根拠は何か?)
ゲート前でしばらく工事車両を監視し続けた。驚いたことに、ダンプ運送車両法違反、すなわち不正改造の違法車両がまた、増えている。たとえば、下の2つの車両を見てほしい。後部の荷台が側面よりも高くなっていることが分かる。これは、「さし枠」といって、積載オーバーに繋がるとして厳重に禁止されている不正改造だ。他にも問題のある車が多い。
今日のゲート前担当のSさんがマイクで、「積載オーバー等の違法車両が入っている! 県警は注意してください!」と訴えるが、機動隊は全く取り締まろうとはしない。
昨日、所管の沖縄総合事務局に、琉球セメント安和桟橋に入っている違反の疑いが強い工事車両の写真を送付した。昨年9月以来、何回も沖縄総合事務局に訴え、沖縄総合事務局は再三にわたって防衛局や車両所有者に指導を行なっている。防衛局は、それを全く無視して違法車両の使用を続けているのだ。
午前10時半頃からメインゲート前のテントで集会が行なわれた。久しぶりにマイクを回されたので、工事の現状と問題点について説明した。この頃には、那覇からバスで来た人たちも合流し、100名ほどになった。
急いで、豊原へ。今日は、沖縄等米軍基地問題議員懇談会の国会議員さん5名が辺野古の視察に来られており、高さ制限の問題について説明するよう頼まれている。
近藤昭一衆議院議員、石橋通宏参議院議員と、県選出の赤嶺政賢衆議院議員、糸数慶子参議院議員、伊波洋一参議院議員らが、大浦湾の視察を終えて来られた。夏のオール沖縄会議の測量と、先日の公文書公開請求で明かになった、358件もの建築物が高さ制限の範囲を超えている問題を説明した。特に久辺郵便局付近は、地盤の高さが高さ制限の標高に近い。周辺の多くの民家、小・中学校などは全て高さ制限の範囲に入っている。
防衛局は少なくとも7年前にはこの問題を認識して調査をしている。しかし、アセスでも県への埋立承認申請でも一切、説明してこなかったこと等について、国会でも問題にしていこうということとなった。
議員さんらへの説明を終え、強い雨の中、那覇に戻った。午後2時から那覇地裁で軟弱地盤土質調査資料不開示決定処分取消訴訟の第3回口頭弁論。この内容については明日のブログで説明しよう。