サキタの希望。

いつものように保育園にお迎えに行くと、サキタに言われました。

「どうして今日、ママ来なかったの？」

今お迎えに来てるじゃねぇかと一瞬思いましたが、すぐにサキタが何を言っているのかに思い当たります。
今週は、保育園が定める「保育参観週間」なのです。
早速月曜日の今日から、都合のついた保護者が、参観に訪れていたのでしょう。

「明日は、ママ来てくれる？」
「えええええ、その予定は入れてなかったから、明日は無理だよおおおおお」
「え～　イイじゃ～ん、僕、ママに見に来て欲しいー！　その後、お仕事行ってもイイからぁ～」
「うぐぅ…っ」

実は例年、私はこの保育参観をすっぽかしています。（鬼）
ぶっちゃけた話、時短勤務でお迎えコールがあればすぐに早退しなければならないこの身です。
サキヒナの体調不良となれば、当日朝に電話して急遽休暇を取らなければならない現状。
貴重な休暇を、サキヒナが元気な時に使う余裕などナイのですよ。
これまでは、ハルトくんが休暇を取って参観に行ってくれたり、サキタに言い含めて納得させていたりしていたのですが、さすがにそろそろキツくなってしまったようです。
そうだよね、わかってはいるんだ。
お友達のパパやママが見に来て、お友達がはしゃいでいたりすれば、自分だってパパやママに来て貰いたいよね。
だけどママは、来ませんでした。
どうして来なかったんだろう、じゃあいつ来てくれるんだろう。
そう考えるのは、年中さんに当たるサキタには、当然のこと。

かといって、過ぎてしまった今日という日を取り返すことはできず、今日の明日で休暇を取得できるかというとそれも厳しく。
スケジュールと業務量と時間とをぐるぐると考えた結果、何とか木曜日に休暇を取れないかと、上司に電話するハメになったよね。orz
幸い業務は落ち着いており、今月は祝日がナイ関係でトータル勤務時間にも穴は開けずに済みそうということで、快く許可がおりました。
つーか今日が月曜で休暇が木曜なら、明日の朝に相談しても全然間に合うっつのな。
またしてもテンパったわ…。

「サキタよ、木曜日にお休みを貰えることになったから、木曜日の午前中に見に行くね。木曜日は英語遊びだっけ？　それまでは行けないけど、それは我慢してくれる？」
「うん、わかった！　お仕事お休みしてくれて、ありがとうママ！　楽しみ～♪　（*＾▽＾*）」
「でもその後は、悪いけど家でお仕事させて貰うよ。お迎えはいつもの時間になるけど、イイかね？」
「うん、イイよ♪　補食？」
「何でだよ、そこまで遅くはならないよ」

嬉しそうにぴょんぴょん跳ねながら、サキタはヒナタにも「ママ、木曜日に保育園に参観に来てくれるって♪」と伝え、ヒナタはわかっているのかイナイのか、一緒になって「やったぁ～！」と飛び跳ねておりました。
そうだよね、参観日って、子どもにとっては親が来るという非日常で、日常のスパイスなのだよね。
すっぽかす気満々でいたのを反省し、可哀想なことになる前に休暇が取得できそうなことにホッとした私でした。

ハルトくんは、保育参観週間のことなどまるで頭になかったようです。（保育園のことは私に任せっきりだから）
「行きたいけど、無理」とあっさり言われてしまいましたよっ。