5年2ヶ月お世話になったお客様先に、別れを告げる日がやってまいりました。
社会人2年目の2月。
当時住んでいた実家から、自転車・電車・バスで1時間45分の道のりとなるここへ送り込まれてきたあの日。
出張が多いことや、休日出勤があること、徹夜での作業を強いられることもあることなどを聞かされたのは、突然放り込まれてからのこと。
初日を何とか過ごし、翌日から入院を迫られるほどの胃腸風邪にやられ、4日間連続で休んでしまった私。
何とか入院を回避し、自宅で回復に全力を注ぎ、申し訳ナイ気分で出社してみると、すっかり「気が弱く、小柄で体もあまり丈夫ではナイおとなしい女の子。こんな男ばかりの開発現場に突然送り込まれて、不安のあまり体調を崩してしまったに違いナイ」というイメージが定着していました。
その第一印象を裏切るまでに、たいした時間は掛かりませんでしたけどねっ。
おかげさまで皆様に可愛がっていただき、たくさんの勉強をさせていただき、少しずつでも成長できたかな、と思えるようになりました。
体力的にツライ勤務もありましたが、「女性だから」と配慮いただいたことも、少なくはありません。
特に妊娠してからというもの、出勤時間をズラしていただいたり、休日出勤の当番から外していただいたり、出張を代わっていただいたり。
出産・育児に当たって「退職」ではなく「休職」を申し出た時も、「ぜひ復職を(^-^)」と仰っていただけて。
本当に、イイ職場に恵まれたのだなと感謝しています。(*´ω`*)
そんなわけで、最終日なのです。
年度末の怒涛の忙しさの中、お菓子を持ってフロア中をご挨拶しながら回り。
(皆さん日頃接点はなくとも顔と名前と突き出たお腹くらい知っているので、少しずつお喋りしてくださり、えらい時間がかかった)
更に別の建物まで足を伸ばし、お世話になった事務のお姉様方や同じ会社の別業務の方々にもご挨拶。
(特に事務のお姉様方は、手続き等いろいろ調べながら頑張ってくださったのです。
このお客様先に常駐の社員の中で、結婚しても仕事を続け、妊娠しても更に続け、そのうえ休暇取得後復帰予定という女性正社員は私が初めてだそうで。
前例のナイ中、私が調べてきた内容を受け、経理や総務や人事に確認を取ってくださったのです。
もちろん、持っていったお菓子は多めだ。)
引き出しの中を片付け。
(私の引き出しには、スペースがあるからと他の人も気楽に書類を突っ込み、もはや私の判断だけでは処分を決められないので時間がかかる。1週間くらい掛けて少しずつやってきたのにっ)
机の周りをキレイに掃除する。
(普段動かさないデスクトップPCやモニタの裏などは、埃まみれで大変なことに)
更に忙しい年度末~年度始めの時期にお休みに入ってしまう(=周りの仕事量を増やしてしまう)ため、今日の通常業務まではいつも通りに根性でこなす!
営業や現場担当者の気軽な駆け込み依頼も、可能な限りさばく!
…なんてことをやっていたら、会社を出たのが22時だったりしてな。
だって何だか名残惜しくてね。
ギリギリまで、私で捌ける仕事は片付けていきたかったしね。
明日からも、本当なら忙しい日々が続くのだもの。
ここに勤務している5年2ヶ月の間。
ゼロだった開発スキルを多少なりとも身につけ、ささやかながら資格も取得できた。
結婚したし、家も買ったし、妊娠もして、あと2ヵ月もすれば出産だ。
人生の大きな階段は、ここに通いながら登って来た。
子供が生まれたら、どうなるかはわからない。
だけど、できるところまでは頑張ってみたいと思うのだ。
やってみてダメなら、潔く諦める。
やらないで後悔するのだけは、イヤだと思うのだ。
またここに通いながら、人生の階段を登って行くことができますように。
そんなわけで帰宅は23時をすっかり回っていたので、珍しく帰宅の早かったハルトくんの作ってくれたミートソースのパスタを食べ、お風呂に入ってさっさと寝るのです。
「大きなお腹で、よく頑張ったね。明日からは、ゆっくり過ごすんだよ。お疲れ様でした(^-^)」
よしよしと頭を撫でてくれたハルトくん。
この手に頼って、生きていく生活になるのだねぇ。