理由。

学童は休んで、サッカーの練習に参加することになっていたサキタ。
今朝になって突然、学童に行きたいと言い出しました。
なんだどうした。

「毎月やってる誕生日会、今月は今日なんだよね。今日はヒナタのお祝いでもあるから、一緒にお祝いしたいんだよ」

学童の誕生日会は、交代で実行委員をやりながら作り上げる、児童主体のイベントです。
今回サキタは実行委員というわけではありませんが、可愛い弟のお祝いに参加したいというのは、なんとも微笑ましい兄弟愛。
毎月誕生日会はサッカーに当たって参加できていないけど、大好きなサッカー練習を休んでまで祝いたいというのなら、まぁ今月くらいそうしたらイイんじゃナイ？
なので、そのように連絡帳に記載し、サキタに持たせていると、後ろからハルトくんの面白くなさそうな声が聞こえてきました。

「最近グラウンド状態悪くて練習できてないから、久しぶりの練習機会だったのに…っ」

…そうかもしれないけど、別にサッカー選手にしようってんじゃないんだから、本人の好きにさせていいレベルの話でしょコレ？
毎月言い出されたらふざけんなよとも言いたくなりますが、自分の誕生月とヒナタの誕生月との年2回だと思えば、可愛いもんじゃナイか…。

サキタのヒナタを可愛がる気持ちは嬉しく、サキタも一緒に祝ってくれることを喜ぶヒナタは可愛らしいものの。
サッカーにも熱意を持って取り組んで欲しいコーチとしては、難しい心境のようです。
そこは堪えてやれ。

跳弾。

昨夜のハルトくんの態度を再現すべく、ガツガツを家事を片付けて、ハルトくんよりも更に早い時刻で寝室に籠ってみました。
寝ないけど。スマホで遊ぶけど。

文句ナイのよね？

日付が変わる頃、お腹が減って階下に下りると、いつもと同じようにソファで眠りコケるハルトくんがそこにいました。
普段は私に遠慮して寝室に移動できず、リビングで何となくテレビを見ているうちに寝てしまうのかなと思っていましたが、何だよ私がいてもいなくてもそこで寝るんじゃナイか！
確かに私は宵っ張りだが、私のせいにしてくれるな。

我が家で一番の八つ当たり大王は、実はハルトくんです。

被弾。

いつもと変わらぬ、平日の夜。
さてそろそろサキヒナは寝る支度をしなさいね～、という頃帰宅したハルトくん。
サキヒナがパパの帰宅にはしゃぎ、私の制する声もパパの存在に心強さを得てか聞かなくなり、かといってハルトくんもサキヒナと関わりたいし私ほど口煩くしないので、私が1人でイライラを募らせることになるパターンです。
これは以前ハルトくんに訴えており、こうなったらその場をハルトくんに任せて私は離脱するのが良かろうという話をしているので、今日もその場を離れてお風呂に入ることにしました。
ここまでは、特に何を思うことはなかったのですが。

お風呂から出てきてみたら、何か知らんが、ハルトくんが不機嫌オーラを撒き散らしている。

職場で嫌なことがあったのか、私がその場を離脱したことが気に入らなかったのか、離脱している間にサキヒナが調子に乗り過ぎたのか、原因はワカリマセンしわかろうという努力も吹き飛ぶほど感じが悪い。
触らぬ神に祟りナシ…　というか不満を直接訴えて来ないということは、私に原因があるわけではナイと捉えるよ？
「俺は機嫌が悪いのだから察しろ、機嫌を取れ」というのは私には通用しないし、ハルトくんはその辺も私をよくわかってるから、違うだろう。多分。

ハルトくんはそのままガツガツといつもより大きな音を立て、いつもより乱暴な仕草で家事をやり、これで文句ないだろ！　と言わんばかりの態度で寝室に寝に行ってしまいました。何なの、眠かっただけ？
早く寝るのは別に全く構わナイけど、その態度って正しく八つ当たりだからね？
フザケンナよ？

姿勢。

昨日に引き続き、サッカーの予定が全て吹き飛ぶグランド状態の悪さ。
今日もヒマになるのかと思いきや、3年生以上の監督・コーチ・選手に集合が掛かりました。

雪かきするんだってよ。

誰も踏み込まないまっさら状態のグラウンドは、それはそれは美しい雪原と化しているようですが、この状態ってなかなか雪が解けないのですよね。
表面がキレイ過ぎて乱反射することもなく、朝晩の冷えに氷と化して、そのままカチコチになっていきます。
そんなのいつになったら使えるようになるんじゃ！　というわけで、雪かき決行。
それはわかるのですが、3年生なんてなんかの役に立つのか？　遊んじゃうだけなんじゃナイの？
1年生に比べれば体も大きく見えるしパワーもついてきたと思うけど、それでも高学年に比べたらまだまだピヨピヨしたもんだよ？

招集が掛かった以上は行かざるを得ないので、我が家でできる限りの装備で、ハルトくんとサキタは出掛けていきました。
私とヒナタは、家でぬくぬくするばかり。
帰って来たらすぐお風呂で温まれるよう、沸かしておいてやりましょうかね…。

さて、実際のところ、3年生はどうだったのかと聞きますと。
何気に一番役に立ったのが3年生だったという意外な結果でした。え、何で？
学年が低いがゆえのピュアさか、まだまだお手伝いが嬉し楽しいお年頃なのか、真面目に雪かきに取り組んでいたのだそうです。
そして学年が上がるに連れてナメてくるのか、大きい子達ほど遊んでしまい、ほとんど役に立っていなかったという残念な結果だったとか。
まぁ…　それもわからないでもナイ。6年生ってデカく見えるけど、小学生には違いナイ。

ハルトくんは、他の学年のコーチに3年生を褒められて嬉しかったそうで、疲れてはいましたが機嫌は良かったです。

「こういう場面で指示に従えるというのは、大きいと思うんだよね。サッカーする上でも、やっぱり素直に指導を聞く選手ほど上達するものだし、プレー以外の態度もプレーの質に絡んでくるものだと思うし。その点3年生は見所あるなって感じられて良かったよ（*＾-＾*）」

プレーするだけでなく、グラウンドの整備に関わることで、運営側の働きを感じることにも繋がるでしょうか。
サッカーは選手達だけでやってるわけではなくて、それに関わる大人達のサポートがあってこそのことなのだよ、と。

クラブチームではナイのでサッカーのテクニックだけを教えれば良いというものではナイ、社会性・協調性・その他人生において必要なもの大切なもの役に立つもの、広く指導していかなければならないのが小学生チーム。
サッカーを通して、それを取り巻く色んなことに目を向けて、いろんなことを感じて欲しいと思います。
体育会系の世界、深いよな。

屋内運動。

雨でも決行するサッカーも、さすがにグラウンドに雪が積もっていては無理。
サキタの公式戦、ヒナタの練習試合、揃って中止になりました…。

となると、いきなり暇になってしまったサキヒナ。
インドア遊びも限界だし、かと言って雪遊びできるような状態ではなく（中途半端に溶けてドロドロ）、体力が有り余ってジタバタしています。というか、家の中でサッカーやり始めた！　（オイオイオイ）

見かねたハルトくんが、サキヒナを市民センターのプールに連れ出してくれました♪

「サキヒナの日頃のスイミングの成果が見れるし、プールなら体力も使うだろ。ヒナタには深いかもしれないけど、俺がついていれば安心だし」というハルトくんに、全面的にお任せ～♪
ぶっちゃけ泳力は完全にハルトくんが一番劣ると思うんだけど（酷い）、流石に一番背は高いので、ヒナタが溺れないようにだけ気を付けてやってちょうだい。
サキタは大丈夫だろう。うん。
「ちやも行く？」と言われましたが、スポーツ用のちゃんとした水着で帽子とゴーグル着用のプールなので、遠慮しておきました。
海とかなら水着の上に短パンとかラッシュガードとか着るからイイけど、競泳用水着はちょっとな…。
サキタが生まれる前に一時期通ってたから、一応持ってるけどな…。

そんなわけで、私は自宅でのんびりと過ごすことができたのでした。
ガンガン体を動かしてスッキリしたのか、サキヒナも超ご機嫌で帰ってきたし、サキヒナの泳力のレベルアップを実感したらしいハルトくんも満足気。
ハルトくん、ナイスアイディアをありがとうありがとう♪