昼休み。
コンビニで昼食を調達すると、お箸をつけてくれる。
モニターでネットをチェックしつつ、右手でマウスを操作し、左手で割り箸を緩くつかんで机に突いた。
割り箸袋のビニールがくしゃりと音を立て、割り箸が頭を出したであろう感触と同時に、左手の親指に鋭い痛みが走る。
見ると、割り箸と一緒に入っている爪楊枝が、親指の第一関節よりやや上に見事に生えていた。
爪楊枝ってのは、結構太い。
だから深々と刺さる前に、たいていは気づいて反射的に手を引いたりするだろう。
しかし私は余所見をしていて手元を見ていなかった上に、豪快に割り箸を机に突き立てたため、「刺さってる」というより「生えている」ように見えてしまうほど深々と、爪楊枝をめり込ませてしまっていた。
痛いし!
真っ直ぐに引っこ抜くと、幸い引っかかったりもせずに抜けた。
しかし針を刺した時とは明らかにサイズの違う穴が豪快に開き、みるみるうちに血の玉が膨れ上がる。
だから痛いし!
親指を口に含み、引き出しの中の絆創膏を取り出す。
傷が深いせいなのか、痛みの割には出血量は少ない。
くるりとキツめに絆創膏を巻くと、中途半端に割り箸の飛び出した袋を手に取る。
「爪楊枝にご注意ください。」
ご丁寧に書かれた注意書きに、軽く泣けてくる。(T▽T)
こんなこと書かなくても、透明の袋に入ってんだから見りゃわかんだろーと思っていたが。
そうか、私のようなバカのために、この注意書きはあるのだな。orz