Alohilani

何てことナイ毎日のつぶやき。
取るに足らない日常のアレコレ。

シャンプー

2010-05-31 23:18:55 | Weblog

サキタのシャンプーは、実は未だに膝の上に仰向けにする新生児スタイルだった。
テパ妊娠中も、さてどうしたもんか、平日は私が入れなければならナイけれど、お腹が大きくなって来たらムリだぞ?とは思っていた。
だけど、サキタは顔が濡れるのを嫌がる。
かなり嫌がる。
それはまるで、幼い頃の自分を見ているようで。

うんうん、私も水に顔をつけられなかったもんだよ…。
シャンプーは全力で拒んだし、シャンプーハットも気休めにもならなかったし、何故か顔にお湯を掛けずにシャンプーができる千矢父とお風呂に入りたがったもんだよ…。
ハルトくんはどうだか知らないが、泳ぎが苦手なので、幼い頃は私と似た様なもんだったかもしれない。

なので、これまでずっと新生児スタイルを貫いて来てしまった。
私もハルトくんも、「いつまでもこれではいけない」と思いつつも、これだけは甘やかして来てしまった。
つーか、ぶっちゃけ泣かれるのが面倒で!!

けれど、また私は妊娠した。
サキタも、今週金曜日には2歳になる。
サキタが大きく重くなったことに加え、やがてお腹が大きくなる私に、これまでのスタイルを続けていくのはそろそろ限界だ。
ハルトくんと意見が一致したところで、サキタ用にと小さな浴用椅子(大人と同じ形のシンプルなもの。以前使っていた子供用はとっくに片付けている)を用意した。
そして、昨日から「椅子に座って下を向いてのシャンプー」が強行されたわけだ。
昨日はハルトくんが入れてくれたのだが、キャッチ役の私が外で聞いている限り、サキタの激しいギャン泣きはそれはそれは凄まじいものだった。(´ω`;
やはり、もっと小さい、恐怖も何もわけわからんうちにやっておくべきだったね~。
出て来たサキタは、「がんばった~!」「こわかった~!」「いっぱいのんじゃった~!」と、その体験を泣きながら訴え、くたびれ果てて寝たよ。

「最初は喜んで椅子に座ったのだけど、髪を濡らそうとシャワーを掛けた時点でびっくりしちゃって、もうそこから怖がっちゃってさ。
もう嫌がるのを無理矢理やったから、顔にもたくさん掛かっちゃってね…。
泡を流す時も下を向いてくれればイイんだけど、怖くてできないみたいだから、強引に流したよ。
泣いてるから飲んじゃってるような咳をしてて、一応短く掛けて止めてを繰り返したんだけど、多分すごくお湯をたくさん飲んでしまったと思う…。
可哀想だったけど、仕方ナイしね…」


ハルトくんも消耗していたけど、サキタが頑張る姿にちょっと感動しているような。
そうか、サキタもハルトくんも頑張ったのね…。
でも明日から、これを全部私1人でやるのね…。orz

で、今日だよ。

なるべく機嫌を損ねないように注意してお風呂へ誘導。
しかし浴室へ入ると、サキタは小さな椅子を見つけ、思い出したのか「すわらない~!」と泣き出した。
しらばっくれつついつもの段取りで入浴。
まずは私のことを全部済ませ、サキタの顔を拭いて体を洗い、最後が問題のシャンプーなのだが。
その段階まで来て私がサキタの椅子を持ってくると、完全に油断してしまっていたサキタは、もう堪らない。
部屋では「いすにすわって」「こうやって(頭を下げる)」とわかっているような素振りを見せたりもしていたけれど、やはり怖いものは怖いのだろう。
泣き喚くサキタを椅子に座らせ、タオルで後頭部だけをそっと濡らし、シャンプーを泡立てて開始。
流す時までは顔を濡らさずに済むよう、少しずつ泡を増やして前髪までカバーした。

さーて、問題はここからなのだけども…。
シャワーを出しただけで、もう怯えて「だっこで~~!!」と喚いているこの子をどうしたら。(´ω`;

後頭部で顔が濡れないところなら大丈夫かとも思ったけれど、どうやらそういう問題でもナイらしく、とにかくシャワーを頭に掛けられるというのに拒否反応を示すようだった。
仕方がナイのでどうしても下を向くことができないサキタを対面抱っこにし、私の肩に額を押し付ける格好で下を向かせて抱え込み、シャワーの水音に負けナイくらいの声で励ましつつ、強行突破することに!
泣きじゃくる時にどうしてもお湯を吸い込んでしまうようだけど、下を向いている分にはたいしたことはあるまい!

「ママがついてるから頑張れ! ママは強いんだから、ママがいれば何も怖くナイ! ママと一緒ならサキタも大丈夫! サキタはママの子だから大丈夫!」

かなり強引な説得を続けつつ、暴れるサキタを押さえつけ、一気に最後まで流しきった。
軽く仰向けにして額側からシャワーを掛けて髪を後ろへ流し、顔を拭いて一段落。
泣き喚くサキタには悪いが、ハルトくん同様、必死に頑張るサキタに感動して涙が出そうになっている私がいた。(オイ)

「がんばった~、ママつよい~、なにも、こわくない~!!」

泣きながら、自分を励ましているのか頑張りを認めろとのアピールか、私が言ったことを噛みしめる様に繰り返すサキタ。
きっと、頭ではどうすればイイのかわかっているし、ハルトくんや私の言っていることもわかっているのだ。
だけど、どうしても恐怖が先に立って、それを実行できないでいる。
それでも強引にやられるのを、必死に耐えて頑張ったのだ。
エライ! エライよサキタ!!
こうなる前に、もっと早くから習慣づけてやらなくてゴメンよ!

慣れるまでには、まだしばらくの時間が掛かるだろう。
だけど、サキタは頑張れる。
泣き喚いてはいたけれど、そう感じられるような姿だったよ。
お風呂自体を怖がって嫌いになりそうだけど、私も大変だけど、一緒に頑張ろうね。

つわりで吐きそうな上に、のぼせて倒れそうになりつつも、まぁ何とかなったわな。