紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

道三祭(2)

2007年01月30日 17時47分33秒 | 

上の文章?図?は祭りに使うお囃子の曲、五曲の中の1曲「道行」の譜面?です。

三味線など邦楽をやられる方はご存知でしょうが、訳の分からない譜面です。
以前三味線をやっている友人に、その楽譜を?見せてもらいましたが、これと似たり寄ったりでした。

数字は、笛の音というか穴の位置で、これに合わせて指を置き吹きます。
ひらがなは、調子というか『しょうか(唱歌?)』(小学校唱歌ではなく曲の調子かな?)で、これを腹から声を出すように歌います。これを最初に先生に合わせて大声で歌い、曲の音程と音の引っ張り具合を覚えます。

一昨日の稽古では、皆さん出来るのですが、私一人だけサッパリ分かりません。ましてやこれに合わせて音を出すことも出来ませんでした。
どうなるやら・・・・・・・・・・・

で、今晩先生の所に伺って一曲演奏してもらって録音を取る積もりにしています。
これを頭に叩き込んで覚え、少しづつ吹く練習をしようと思ってます。

たかが、当番のお祭に動員されただけで、こんな思いをするとは想像できませんでした。でも、チョッピリだけ笛に興味を持ち始めたのも事実です(笑)

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道三祭(1)

2007年01月28日 17時10分19秒 | 

これは『能管』という笛です。特殊な笛で、能のみ?(よく聞いて来ます)に使われるそうで、今回は岐阜の春祭り『岐阜祭ー道三祭』の山車のお囃子に使われるものです。
この地区の氏神様ー伊奈波神社にも三本しかなく、その一本を私が、祭りが終わるまで預かる事になりました。と言うよりその羽目になりました。(一つの山車のお囃子の笛担当のでメンバーが7人、後は笛の先生から借り受ける事になっています)

今年はうちの町内が属する地区が、山車『安宅車』の当番になり(12?年の周期で回ってきます)、町内自治会長から「メンバーが足りなく、簡単だから引き受けてくれないか」という要請に、初心者だから適当に誤魔化してやればいいか~と、気軽にというか軽率にも引き受けてしまいました。

昨晩が最初の集まりで、予定表を見てビックリ。三月中旬までの全ての土日の7時から九時までビッシリ予定が組まれています。仕事が少なくなって暇とは云え、二,三月は一番忙しい時期、ましてや土日の夜の時間を取られると、「風林火山」も見れなく、息つく暇もありません。
安易に引きうけてしまって、マイッタなーと後悔しきり。

更に追い討ちをかける様に、『音』が出ない・・・・・・・・・・・・・・
始めから簡単に音が出るとは思いませんでしたが、唇のつけ方、角度、息の出し方、、、で全然音が出ないんです。あまり吹き続けると、酸欠からか頭のテッペンがツーンとなってしまいます。
7人のメンバーのうち、経験者が5人いる事に、ホッとしてますが、これからが思いやられます。

これから少し練習をして、7時からの集まりに臨む所です。
マイッタ~マイッタ~

「家紋G」たより(17)銀杏紋

2007年01月26日 15時45分24秒 | 
「銀杏」紋は、前の「稲」紋と同じ様に、具体的な形をしている紋で、一目でそれと分かる紋です。
 
      
上の紋は、見本「違い銀杏に七五三根笹」紋ですが、イチョウの茎の長さ、笹の葉の描き方で少しづつ紋が違います。長い年月を経て、少しづつ変化して今の紋の形になったと思われます。
この紋は、ズ―ット以前によく描きましたが、最近は全然描いていません。客筋が変った為、その紋の一族の紋が入って来なくなったからでしょうか。

「銀杏」紋の刷込み紋は、こうして掲載して始めて分かったのですが、意外に少なかった。
「三つ追銀杏」紋の中には、様々な紋を入れる事が出来、種類が多くなります。
          「三つ追銀杏に武田菱」

              家紋ギャラリー「銀杏」はこちらから

「風林火山」(2)

2007年01月22日 18時33分35秒 | 風林火山
原作を読んでない性か、ドラマの流れが未だ良く掴めていない。
晴信が「うつけ」振りをしていたのは、山本七平著「山本勘助はいなかった」を少し読んで知っていた。(この本、息子が持っていた)信長のうつけが自分の真意を隠す為であったのに対して、晴信のうつけは親子関係のジレンマからか・・・・・・・・・

先週は目新しいものが無かったが、今週はカメラを構えるのが忙しいほど、紋様が出てきました(笑)
晴信はシンプルな紋様の着物を、二枚着ていた。
 ⇒ 
「割り違い矢」紋

 ⇒ 
「蝶花菱」紋・・・これは紋帖から転載

  勘助の彼女・名前が出てこない(汗)「五瓜に桔梗」紋?たぶんそうだろうと思います。その紋の原稿は捜すのに時間がかかるので省略しました。

信虎は写真ではハッキリしないが「三つ盛亀甲に花菱」紋
 ⇒ 

この御仁の紋様は分からない。又登場したら調べてみます。
   

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今日の写真は、娘の所で撮りました。娘の旦那、可児で一年の滞在で今月末再び、今度は一豊ゆかりの『掛川』へ転勤です。忙し、イソガシ・・・・・・

「家紋G」たより(16)稲紋

2007年01月20日 19時26分50秒 | 
「稲」の紋は、「鈴違い幣」と並んで鈴木姓の代表的な紋です。
これは、鈴木姓に神官が多かったのか、神官が鈴木姓を名乗ったのか(多分こちらが正当だと思いますが)分かりませんが、鈴木姓と神社が密接に関係していた事に因ります。

                『家紋ギャラリー』「い」参照

稲紋にも紋帖に載らない変わった紋、少しづつ変えた紋が多くあります。
稲穂の数、葉の数で、その都度紋型を作らなければなりません。注意が必要な紋の一種です。

  

又、「抱き稲」の中には様々な紋が入って紋の種類を多くします。
      
左は私が描いた「抱き稲に槌」紋。右が紋帖に載っている「抱き稲に三つ星」紋。
抱き稲の中に紋が入る場合、その「抱き稲」紋が一対の穂にするか、二対の穂にするかで違ってきます。

「い」の項といえば、「稲」紋の他によく知られた「井桁」「井筒」「銀杏」紋がありますが、これらは数が多いので又次回に紹介します。
他に「石」「筏」「錨」紋もありますが、これらはあまり描いていません。
少しだけ掲載しました。


左儀長

2007年01月17日 19時52分28秒 | 日々
今日は氏神の伊奈波神社の左儀長です。
あーちゃんが遊びに来たので、一緒にお餅を焼きに行きました。



例年だとこの三倍か四倍いや六倍位の広さで正月飾りなどを焼いてるのですが、今年は(というより去年くらいからですが)規模が小さい。何だかこじんまりとやってる風で寂しい感じです。
年々正月の飾りのゴミを出す量は多いのですが、一年の健康を祈りながらのもち焼きに来る人が減少している性でしょうか。
地元の風習が少しづつ規模が小さくなりやがては廃れていく事に、さびしさを感じます。


左か上のボケてる写真の黒焦げの餅が、我家の餅。右が他の人が焼いてる餅です。
多くの人は餅をきれいに焼くように、網とか五徳を持ちこんで又アルミホイールに包んで焼きますが、我家は昔から網の中に正月の飾り餅を入れ、そのまま針金を付け、つり竿よろしく炎の中に放り込んで焼きます。ですから、餅は真っ黒焦げ。
この少々硬いけど真っ黒に焦げた餅が又うまい!
あーちゃんも小さいのを喜んで食べました。

     

今年一年、皆元気に過ごせますように!!!!!!!!!!!!!

D51に燃える人たち

2007年01月13日 17時51分51秒 | 日々
  ↓の写真を見て、『懐かしい』と思う人は多いことでしょう。
かく言う私は、高校生時代よく岐阜駅から美濃加茂まで小1時間、蒸気機関車によく乗って遊んだものでした。汽車に乗る事自体が楽しかった。
あの機関車が客車を引く時の、最初の『ゴットン・・・・』の衝撃、そして窓から入り込む煙、そして『ボー―――』という汽笛、、、、、、、もうこの機関車には乗れない。





この機関車は、岐阜の梅林公園に保存されています。そしてそれを維持運営してる人たちがいます。
            詳しくはこちら「梅林号とSL保存に燃える人たち」

このメンバーの一人に私の友人というか先輩がいます。
一年前ほど前から、このHPは知っていたのですが、なかなか難しくて近寄れませんでした。
この友人、HPを覗けばすぐ分かると思いますが、真面目で凝り性、おまけに堅物。昔、家族ぐるみで海にキャンプに行った時、私が1、2万程度の安物の天体望遠鏡を持参したら、2,3年後には本格的な反射望遠鏡を買って天体観測に誘ってくれた。とにかく凝り性なんです。しかも大学の先生。負けます(汗)

少々近寄りづらいですが、一度SL保存の苦労振りを覗いて見てください。
SLファンは必見ですよ~

「家紋G](15)鷹の羽

2007年01月11日 19時01分49秒 | 
年末に、「鷹の羽の怪」で少し『鷹の羽』紋を紹介しましたが、とうとう『鷹の羽』を脱稿しました(偉そうにー汗)

「鷹の羽」(違い鷹の羽)紋は、この地方で一番多く描いている紋ではないかと思います。それだけこの紋が、庶民に人気があったのではないでしょうか。
こちらでは「鷹の羽」紋といえば、忠臣蔵の浅野内匠頭の紋として有名で、明治以降自家の家紋を選ぶのにこの「鷹の羽」紋を定紋としたのではないかと思っています。
そういう私の家の定紋も「丸に違い鷹の羽」です。

またまた、足が出たり入ったりする紋がありましたので、↓ にアップしました。
      
見本「七つ輪冠に違い鷹の羽」紋とでも名付けましょうか。
「鷹の羽」紋は基本的には、丸以外の紋の中に入る場合は、ほとんど足を付けて描きます。例えば、「五瓜に鷹の羽」「下がり藤に鷹の羽」「井桁に鷹の羽」・・・で、全て足付の「鷹の羽」紋を描いております。

                「家紋G」『鷹の羽』はこちらから

風林火山(1)

2007年01月10日 17時32分03秒 | 風林火山
大河ドラマ『風林火山』が始まりました。
またまた、去年の「功名が辻」の様に画面に登場する」『紋』『紋様』を見つけ出してアップしようと思う次第です。飽きもせず一年、頑張りま~す!

   

   

武田氏といえば「武田菱」紋がよく知られていますが、「花菱」紋が元々の家紋だったと、以前聞いた事があります(よく調べてみますー汗)
陣幕、旗指物には「花菱」紋が描かれています。

北条家の「北条鱗」紋の旗指物も登場しました。この紋は、「三つ鱗」紋がへっちゃけた様な紋で、紋付の石持(紋の入る所)に入れる場合、染料で消す所が多く、仕上げるのに手間の掛かる紋です。その意味で私はあまり好きではありません。

これから一年、勉強しながら掲載しますので、よろしくお付合いを!

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地球温暖化とイルミネーション

2007年01月09日 19時58分53秒 | つぶやき


上の写真は、家から車で10分位にある公園のイルミネーションです。
去年の暮れ、孫が来たのでチョット遊びに行きました。孫のあーちゃんは『キラキラ』と言って喜んでいました。かわいいものです。
ここ最近、家々にもこの小型のイルミネーションを飾っている所がしばしば見られます。又、ここから南方50キロ位にある遊園地には、この公園のイルミネーションの100倍はあるかと思われる大大イルミネーションを飾って人を呼び集めています。
人もそれを喜んで見に行きます。

これらに使われる電力は、全国的にみてどのくらいのものでしょうか?
10万都市の電力を賄えるくらいでしょうか(アテズッポ-ですが)

あの『オイルショック』を覚えている方はまだ多いと思いますが、今の遊園地、行政、そして各個人は皆、その事をすっかり過去の事として忘れてしまっているらしい。のど元過ぎれば・・・・・・・・・・という安易な思考。

あのオイルショックの時は、銀座を始め町々のネオンが全て消え、真っ暗な夜の世界が広がっていた。
あの時の教訓はどこへ置いてきたのだろうか。
あの時、石油が入らなくなって、トイレットペーパーなど全ての日常品が値上がって(呉服も商品が無くなると言ってドンドン売れた)、パニック状態になった事を、誰が思い起こしてるのだろう。

現在は、地球温暖化防止の為に、色々な人が節電、リサイクルを呼びかけているのに、世の中、掛け声はよろしいが、実態はこのイルミネーションに見られる様に、電力の垂れ放題ー元は化石燃料の使い放題ー二酸化炭素の垂れ流し。

誰がこのような事をストップしてくれるのでしょうか?
安部総理の『美しい日本』はこの様な日本を目指してるのでしょうか?