紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

岐阜祭(6)詰込み

2007年02月26日 19時47分58秒 | 
先週新曲「早神楽」が出て、まだ指が曲に追い付かない内にマタマタ新曲「三番そう(さんばそう)」と「狂言神楽」を覚えよ!と連続して出てきました。
    

    

   
これで、祭のお囃子に使う曲が五曲全部出揃った事になりましたが、頭が混乱!
ヤット「道行」と「車切」を暗譜出来た所なのに、これから更に全曲覚えて吹けるかどうか心配になりました。
一度経験したメンバーは八年前を思い出しながら練習すればいいのですが、こちら未経験者(特に頭の硬くなった私)にとってはだいぶ時間が足りない。

これも、後二週間で笛の稽古を完了しなければならない事情があるからなんです。(先生によるとスタートが二週間遅れたー上部役員のミス)
4月7日の祭に向けて、子供達の小太鼓・鼓との合同練習が3月12日頃から始まるため、それまでに笛・大太鼓の全曲をマスターしなければならない、という先生からの至上命令が出ました。

更に笛は9人を二つに分け、交代で演奏する事になるのですが、交代時間までの30分間、曲を吹き続けなければなりません(山車が遅いと更に延長ー恐怖)。一曲例えば「道行」は一分半位の曲ですが、交代まで延々と繰返し吹き続ける事らしいです。
今の段階で4,五分吹き続けても、指は痛くなる、腕は引きつって来る、笛口に唇の当て所が狂って来て音が出なくなる、唾が飛ぶ・・・・・・とてもじゃーない。

こんなに大変な事とはつい知らず気軽にこの役を引き受けましたが、一度乗った船、引き下がる訳にもいかず、頑張るのみです(涙)
最悪、本番では息を吹く真似だけでもしましょうか????????????(笑)


「風林火山」(3)

2007年02月25日 10時50分41秒 | 風林火山
久し振りにリピートで「風林火山」を見ました。
しばらく『祭』のお囃子の稽古でテレビを見る時間がなくドラマの流れは分かりませんが、紋様も目新しい紋は出てこなかった。

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「北条鱗」紋 北条家の代表的家紋。

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「七本扇車」紋 真田君が着ていたが、功名が辻でも誰か着ていた。予算の関係で使い回しかな?

 晴信の奥方が着ていた打掛、右胸に「七宝」紋と「立浪」紋

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晴信は相変わらず「蝶花菱」紋の着物を着ていた。初陣した後一皮剥けて新しい着物が着せてもらえるのかな?


笛は、家での練習の時は何とか吹けてると思っていたけど、メンバーと一緒の稽古では全然思った様に吹けていない。ゴルフと同様本番に弱い私です(涙)

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岐阜祭(5)マイッタ―

2007年02月19日 19時49分36秒 | 
何かかんかしてる中に、笛を覚え始めてから4週経ちました。
「道行」と「車切」は何とかまがりなりに暗譜出来?音が漏れながらも又調子が狂いながらも吹ける様になりました????????

昨日の日曜に、またまた新曲「早神楽」が出てきました。 ↓  
       

「道行」のテンポを早くしたような曲ですが、これが早い早い・・・・・・
331/3回転のLPレコード(懐かしいでしょ)を45回転か70回転で掛けたようなテンポです。
指は動かない、息は続かない(息をユックリ吹いてていいんですが)で、トンと皆さんについて行けません。
新米の相棒のミヤさんは、若いから指がスムーズに柔らかく動いている様に見えます。こちらは指が硬直して、アプアプしてる始末。

これから先、老指に鞭打って頑張らなければなりません(涙)
楽しみは、仕事と違ったある種の達成感があることと、土曜の帰りに皆で軽く一杯出来ることかな~

街角の紋(8)掛川城

2007年02月17日 16時41分22秒 | 街角の家紋
先日の祝日に娘の引っ越し先の掛川へ行ってきました。
あーちゃんが「お城・おしろ」というので、掛川城を見学して来ました。

「功名が辻」の山内一豊の居城という事で、『土佐柏』紋の幟が(おまけに武田菱紋の幟もチャッカリと)立っていました。
しかし、この掛川城は室町時代中期に今川氏の重臣・朝比奈氏の築城から始まり、徳川氏の石川家の居城、そして山内一豊の居城となり、幕末には太田氏の居城で終わるのでした。
で、お城と重文の「掛川城御殿」を見ただけですが、殆どが最後の城主「太田家」の遺品・遺構が多かった。

 

 

太田家独特の、桔梗紋を少し細くした「太田桔梗」紋。
何故か、「八重桔梗」紋も飾りにあった。(館員に聞けなかったー汗)

他にも
 「丸の内に三つ引」紋の薙刀
 「離れ九曜」紋の軍配
 「日の丸十本骨扇」紋の軍扇
 「太田桔梗」紋の鞍

いろいろと紋を堪能させてもらいました。
あーちゃんも新天地に来てさびしかった様でしたが、この時ばかりは喜んで遊びました。
         

岐阜祭(4)

2007年02月11日 10時19分15秒 | 
  
 

お囃子の稽古風景です。丁度お茶が入り休憩の時間ですが、皆さん熱心に練習・練習。
先週から女性二名が新たに加わり、笛の吹き手は総勢9名になり、又大太鼓も稽古に合流しました。

新米が4人で、指導者にとっては不安が残るでしょうが、私にとっては薄まる(へたで目立たない)分、気が楽になります(汗)
とは云っても、私も結構自分なりに練習し、「道行」は暗譜して、家の練習では音が出るようになった、と、思ってた(息継ぎはマダマダで息が切れる状態ですが)のですが、いざ、今日の稽古の場では全然音が出ません(涙)
うまい人の高く通る音に圧倒されて、焦り、散々です。

  
今日からまた新たに一曲増えました。「車切・しゃぎり」です。
これは、山車が豪快に回転する時(からくりと並んで山車のハイライトです)に演奏する曲で、テンポが速く、歯切れのいい曲です。

やっと一曲覚えかけたのに、もう一曲、頭が混乱しそう。残り三曲もあるというのに・・・・・・・・・・
これから友人に誘われてゴルフの練習。その後昼からは、夜の稽古の為にまたまた笛の練習となります。
仕事、暇でよかった(涙・涙)

喪服を羽織に・・・・

2007年02月08日 18時43分54秒 | 
着物は洗張り又は染め替えて仕立て替える事が出来ます。洗張りする場合は、着物が古くなり汚れがついている時で、シミがある時は先にしみ抜きをした方がいいでしょう。(古いしみはなかなか落ちきれませんが)
着物が新品の場合は、解き湯のしをして仕立て替えます。人から頂いたり娘さんに譲った時によくされます(裄が出たり、丈が足らない場合があります)

今回の場合は、古い喪服を羽織に仕立て替える事で、洗張りした後うちに仕事が来ました。前についていた五つ紋は要らなくなり、それを消して(地色の黒に染めるー染料を入れる)新たに背に白糸で縫紋を入れました。
   
紋の傍のカギ印の糸は、肩山です。羽織ですので丈が余るので、背紋を繰越して縫紋を入れます(背紋は前の襟の中に隠れて分かりませんのでそのままです)
胸にある前紋と袖の紋は要りませんので、紋消しをします。
地色と同じようには色を差す事は出来ませんので、あらかじめお客さんには色が少し違って、紋消しした所が分かる、と了承をいただいて仕事に掛かります。
この喪服は4,50年前の代物で、生地もだいぶ薄くなっています。又現在の女紋の大きさは5分~5分5厘(21ミリ前後)なのに、この喪服の紋の大きさは6分5厘(25ミリ)あり、二昔前の紋でした(紋はシッカリ描かれていました)
       
まだ消し途中ですが、見た目にもよく分かります。

何とか仕上げて納める事が出来ました。
この様な古い着物の更正ー紋洗いとか紋消しーの仕事は最近はあまりありません。着物を長く使って着るとか娘さんに譲る事がなくなったからでしょう。
箪笥の肥やしになっている着物が日本中で40兆円分ある、と以前聞いた事があります。
着ない、着る機会がない、必要がない、と云ってもなんか勿体無いような気がします。
 
                紋洗い等に関してはこちら

「家紋プレート」在庫セール

2007年02月05日 17時16分29秒 | 
拙ホームページで「家紋プレート在庫セール」を始めました。

           詳細はこちらから

      
       ↑ は「丸に剣片喰」の家紋プレートで、紋の下に○○家と入れるだけで完成品になります。

平成元年あたりに発案し「家紋プレート」の無地板を60個程?仕入れてやっと在庫が僅かとなる様になりました。最初は、家兼店舗の新築記念として顧客にプレゼントし、少し他にも売れましたがその後は休眠状態でした(涙)
でも最近ネットの関係もあって少しづつ売れて、19年たってやっと残り僅か一個となりました。

今回ご提供する「家紋プレート」は、注文を受けて作り増した物(一個づつ作るより同じ紋を多めに作っておいた方がいいだろうと言う甘い考えからでしたが)ーこれは新品同様でお買い得ですー
もう一つは、注文外れのプレート(少々紋か○○家の痕が残っているー新たに紋を入れれば殆ど解らない程度ですが)です。

皆さんの家の家紋と同じ紋がありましたら、是非お考え下さい。
(無地のプレートも少々あります)




岐阜祭(3)練習・練習

2007年02月02日 18時25分26秒 | 
  

今日は、上の裃に「丸無の亀甲に剣片喰」を入れるのに午前中を費やした。
        「裃の紋入れ」についてはこちら

よくしたもので、何かやらねばならぬ事があると、仕事は暇な状態になる。
今日はその様な日で、昼から仕事が空いてしまいました。(この時期こんなに暇では困るのですが)
で、懸案の祭の笛の特訓?をしました。

先日録音した先生の笛の音と「しょうか」を聞きながらの練習です。
まず、「しょうか・唱歌」、曲の抑揚、音を出すべき所、息継ぎなどいろいろなポイントがその中に含まれています。最近は配達の折にテープを持ちこんで聞きながらの運転です(涙)
この「しょうか」を聞きながら笛を吹くのですが、
一 音は少し出るようになったが、音程にバラツキが出る
二 一と重なるけど、笛の穴をうまく指で押さえられない為、音程が狂う
三 吹き方が悪く、これまた音程が狂い、且つ息が続かないので息継ぎがバラバラ

正座(お尻に台は置いてるが)してるので、二,三回吹くと足が痛くなり、又おさえる指に余計な力が入るのか痛くなり、休憩してお茶とタバコ。この繰り返しです。

うーーーーーーーーーん。マダマダ、まだまだ大変。
ここに、音を紹介できたら・・・・・・・・イヤイヤまだまだ・・・・

珍しき紋(18)

2007年02月01日 18時04分14秒 | 珍しい紋
変った紋、という程でもないですが、最近描いた珍しい紋を紹介します。
最近ネット販売が少しづつ増えてきた性か、この地方であまり描かない紋が入るようになりました。

 「鶴」紋はギャラリーでも書きましたが、見本紋が多いです。喪服の紋入れにこの見本「飛鶴」がきました。この手の「見本紋飛鶴」はホントの鶴のようにスマートではなく、何故かずんぐりムックリした格好をしています。

 「下り藤に結び雁金」紋。下り藤の中にはいろいろな紋を入れる事が出来ますが、今回は「結び雁金」紋を入れました。『家紋プレート』と『袱紗』の注文で描きました。

 「八重向う澤潟」紋。この紋は紋帖にも掲載されていますが、初めて描きましたのでアップしました。『張り紋』の注文です。

これらは、既に公開中の項目なので、「家紋ギャラリー」に追加掲載しましたので宜しく!

<物価情報> レギュラーガソリン 118円/L(115円の所も出てきました)
岐阜祭の笛の稽古は、毎日一時間はやらないと追いつきません(涙)