紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「家紋ギャラリー」たより  「菊」

2010年06月29日 19時41分08秒 | 
今晩はパラグアイ戦、手ごわい相手ですが、勢いで頑張ってもらいたいものです。

「桐」「桔梗」などはあまり多くの種類を描いて来ていませんので、掲載は少なかったが、「菊」はいろいろな菊紋があります。

  
「見本・菊水」
前に鵜飼姓で紹介した紋を描いていました。

  
「枝菊」
同じような形の「枝菊」紋があります。

  
「四割菊に水流」
「四割菊」「三割菊」の中には、いろいろな紋を入れる事が出来ます。

親父が作った紋型も一緒に掲載しました。
わたしはこの様に細かく彫る事はできません(汗)
一度型紙に上絵をし、それに沿って切り抜きます。
  
 菊の枝丸         四割菊に水流          割菊

       家紋ギャラリー








ニュー 「家紋額」 発表

2010年06月22日 19時35分10秒 | 
  
     家紋額 A 「丸に抱澤潟」

ブラックのイラストボードに金で刷込んだ家紋額です。

今まで金潜紙にブラックの紋を刷りこんでいましたが、前々から金刷りの家紋を描きたいと思っていたところに、丁度タイミング良く問合せがあり、急いでサンプルを作りました。
結局注文までは至りませんでしたが、新しいタイプの家紋額を作る事が出来ました。

7月末までキャンペーン中ですので、よろしかったら見て下さい。

    「家紋の広場」 

ここに掲載したサンプルの家紋額は 1万円でご提供します! 先着1名限り

珍しき紋  墓石から

2010年06月16日 17時41分52秒 | 墓石を訪ねて
まだまだ前回の北方墓地の調査にかかわっています。やっと半分くらい終わったところかな~
仕事の合間の1時間程度の調査ですから、なかなかはかどりません(汗)

でも、今まで描いた事のない紋に出会って、少々気が高ぶります。

  
鵜飼姓ですが、北部にあった鵜飼姓の紋と、水の流れの形が違っています。以前似た紋を描いたような気もしますが・・・・・・・・・・

  
桑原姓でありましたが、同じ見本・菊水紋の系統でも、変った紋で、中央に「日の丸地紙」紋が組合わされていました。これは描いた事はありません。

  
島影姓で、姓も変ってますが、扇紋の形も変っています。扇の骨の本数を考えると、上絵する時考えてしまいます。

  
矢部姓。「丸に見本・中陰地紙に十六枚菊」
この紋も初めて見ます。

紋は数多く描いてきましたが、まだまだ描いていない紋に出会います。

  
「丸に鷹の羽違い」ですがが、羽の筋の数が一部一本多いです。

「鷹の羽」紋に関しては、線の描き方で幾種類もの鷹の羽紋が墓石に彫られていて、分類するのに気が回りません。この場合は「見本・鷹の羽」にしましたが、多くは単に「鷹の羽」として記録してきた方が多い(汗)




珍しき紋  墓石から

2010年06月03日 17時33分49秒 | 墓石を訪ねて
現在、北方の町営墓地を調査しています。
公共墓地は姓が様々で、集落に特長的な姓=家紋は見つかりにくく、苦労しますが、(ご褒美にというか)変った姓、家紋を発見することがあります。
この墓地は、路を挟んで南北にあり、今日やっと北部の墓地の調査を終えた所です。2日かかり、南部はもっと広いようで、4日くらいかかるかもしれません。でも木野村一族の「二の字」紋がある事を期待して、又頑張ろうと思っています。

この北方町墓地は、まとまった姓はあまりないけど、古いと思われる墓石が多く見られました。
例えば、「大野」姓の主だった紋「・五星」「梅鉢」「四つ石」「梅の花」が少しづつありました。

変った姓では、「横幕」姓があり、紋も今まで描いた事のない紋でした。
  
「丸に鴛鴦に水」でしょうか。鳥はオシドリに見えますが・・
この横幕姓の紋は、他に「抱澤潟」紋もありましたが、下のような変った形の「抱澤潟」紋もありました。
  

  
  
この鳥は何の鳥でしょうか?
鳩かカワセミでしょうか?分かりません。
「稲見」姓であり、明治初期からの墓です。

  
この「丸に見本・菊水」紋は、北方町墓地の北方の千部墓地の「鵜飼」姓に見られました。この墓地の鵜飼姓は紋帖通りの「菊水」紋がほとんどですが、このような変った「菊水」も三基ありました。

同じ千部墓地の「佐藤」姓の「見本・源氏車」紋