紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

宮川姓の「法螺貝」紋

2011年05月19日 18時25分07秒 | 珍しい紋
  
木曽川町奥町墓地で、宮川姓の「墓石に刻まれていました。 「見本・法螺貝」
一度見た事があると思い、ブログと「家紋ギャラリー」を調べましたら、以前に描いた事があり、ブログの「珍しき紋」の項で一番最初に取り上げていました。
宮川姓では「三柏」紋を比較的多く描いていて、「法螺貝」紋も2,3回と少ないですが、高澤等著「家紋事典」によれば、法螺貝(法螺)紋の使用家として、吉野氏、石井氏、巨知氏、貝塚氏と並んで、宮川氏が紹介されている。

まだこの墓地で2基しかなく、この周辺の墓地で見つかるかもしれません。

私が祝着の刷込み紋で描いた「法螺貝」紋
    

上絵で描いた「見本・貝(法螺貝)」紋
    

奥町は、昔からのお客さんの京染屋さんがいて、懐かしく思いましたが、意外に墓地自体が広く手間取っています(汗)


イザ! 尾張国へ

2011年05月03日 17時16分16秒 | 墓石を訪ねて
墓石を訪ねて何千里・・・・・・・ではないですが、地図上の関係で尾張、愛知県に足を運ぶようになりました。
木曽川を挟んでお隣さんなので、人・家の交流もあったと想像され、家紋も関連していると思われます。


上のような「編笠に並び矢」紋が、「日比野」姓で「違い矢」紋と一緒に多く見られました。
この紋は、この地の西方の安八町で数少ないですが古い墓石の日比野姓でもみられ、珍しい紋ですので関係があるかもしれません。

  
下が笠松町長池で多く見られた廣瀬姓の「五本骨扇に三星」紋。
上は木曽川を挟んですぐ隣の尾張国宝江で見られた廣瀬姓の「五本骨扇に並び三星」紋です。二基と少ないですが、両者の関係が面白いです。


この紋は何だと思いますか?

森姓で多く見られましたが、未だかつて描いたことがありません。名古屋の知り合いの紋屋さんに聞いても分かりませんでしたが、凧の糸か釣り糸を巻く、糸巻きのようにも見られますが、確かな事は分かりません。
とりあえず「見本・糸巻き」紋と名付けておきました。

  
岩田姓では、私にとってはなじみの少ない「三星」紋と「下り藤」紋が多くある墓地もありました。

http://www.geocities.jp/zchitaya/sei-tizu/a/t-iwata.html

今一つ。「逆下り藤に赤の字」
赤座姓であり、変った紋です。