紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

尾張国

2011年08月25日 17時26分43秒 | 姓と家紋と集落
地図上の関係と木曽川を挟んでお隣の国、ということで木曽川沿いの尾張北部の墓地を調査してきましたが、そろそろ美濃国に帰ろうと思います。

調査してきていろいろと明らかになった点と、新たな発見も出来ました。

日比野姓の「・編笠に矢」紋、丹下姓の「九曜」紋、墨姓の「五三の桐」紋、葛谷姓の「梅鉢」紋、岩田姓の「下り藤」紋、宇佐見姓の「三盛弊子」紋、早田姓の「左二巴」紋、今井姓の「口合せ三雁金」紋、梶浦姓の「中陰州浜に三雁金」紋、五藤姓の「下り藤」紋、野々垣姓の「・笠」紋などなど今まで描いてきましたが、その家紋の在り処の一つがこの尾張国北部の墓地で見つかりました。



岩田姓には「扇」紋が多いですが、この木曽川沿い(長良川を含め)に様々な形の扇紋で集中していますし、新たに「三星」「下り藤」紋も見つかりました。その分布は密集していて、編集に苦労します(汗)
岩田姓の家紋分布 

森姓の紋は、今までブログにも書いてきましたが、名称をどうつけていいか迷う変った紋があり、驚かされました。又美濃では未だ在り処が分からなかった「揚羽蝶」紋の墓地・集落の一つを見つけられ、収穫がありました。

これから木曽川を越え中州の川島町に入ります。
尾張国北部は、私の本業の配達のルートになっていますので、これからも少しづつ調査する予定です。



墓石から

2011年08月02日 17時17分37秒 | 珍しい紋
尾張の国に入り木曽川沿いに墓石巡りをしていますが、未だ描いた事のない紋に出会います。

 
青井姓の「違い柏」紋は描いた事がありますが、このように葉脈の多い紋は初めてです。そしてこの紋の方が圧倒的に多かった。

 
「見本・七五三根笹に雀」
服部姓でありましたが、同じ墓地でこのような二種類の紋が見られました。

 
「見本・揺れ一枚柏」

寺西姓で、「一枚柏」もありましたが、この紋の方が多かった。

 
岩田姓で、この墓地には「桧扇」「房扇」紋もあり、その二つの中間のような紋の形に見えます。



そして・・・・森姓の紋

岐阜では「鶴の丸」「抱澤潟」「抱茗荷」紋が多いが、この地に入り「揚羽蝶」紋も多く見られたが、前に紹介した「・糸巻き」紋に続き、↓ のような名付けようのない紋が出現しました。右端は勲章のような気もします。