紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

年賀状

2004年12月29日 23時12分49秒 | つぶやき
今日やっと年賀状を出し終わりました。例年通り遅いのですが、新年を迎えるに当たって一つやり終えました。ヤレヤレです!
画像は年賀状の背景です。いい鳥の図案が見つからず、思いきって(と言うより始めからそうすれば良かったのですが)紋を使うことにしました。「有職鶴」という鶴の家紋です。紋にしては面白いデザインなので、Tーシャツとか紋ペタくんに使っております。我ながらグッドと自画自賛しておる次第です。

加賀紋(花紋)

2004年12月24日 18時24分20秒 | 
久し振りに加賀紋(花紋)を縫いました。加賀紋とは、花柄等のデザインを紋様としてつけた「紋」です。色の刷り込み紋もありますが、多くは刺繍による縫い紋が多いです。
大きさは一般的には一寸(38ミリ)が多いです。因みに男紋は一寸、女紋は5分2、3厘(20ミリ位)
10色から12、3色の色糸を使って刺繍して紋柄を創ります。

10年ほど前、無地の振袖が流行った時、その生地に柄が無い為紋で華やかにしようと、背に一つの加賀紋が流行しました。どちらかと言うとおしゃれ紋です。パーティ用に付下げ等にも入れました。

その当時は、岐阜にも縫い紋刺繍の上手な職人がいましたが急逝され、今はミシンで縫っております。京都の刺繍職人には負けますが、いい感じで仕上がります。

今晩はノンべー友達に誘われて呑みに出まーす!

家紋の広場

抜き紋・補足

2004年12月21日 22時44分02秒 | 
前に「抜き紋」とその方法を紹介しましたが、本文の仕上げの所で「水際を取って・・・」と記しましたが、その水際について少々補足します。

生地を水洗して乾きますとどうしてもその濡れていた所の色が他の場所と変わってくる事がままあります。普通ですと湯のし釜の蒸気で伸ばし棕櫚刷毛で擦れば、ほとんどその水際は取れて回りの生地の風合いと変わらなくなります。
しかし、糊気の強い生地や染色の甘く色が寄ってしまう生地もあり、その場合は水際を取るのにてこずります。色が寄った水際は取りづらく、何でこんな染め方をしたのか!って文句を言いながら霧吹きでぼかし、焼き鏝で乾かし、それを繰り返して水際を取っていきます。
本文はこちら

抜き紋

2004年12月17日 00時04分39秒 | 
最近着物を着る人がめっきり少なくなりましたが、式場・神社等で見かける事がままあります。
色物(色留袖・色無地)を着ている中で紋の入った着物を見かける事がありませんか?
あまり気にしないでしょうね。昔はその紋所によってどの家の人か家系の人か分かったもんです(チョット大げさかな?)
色物に付ける紋は、「抜き紋」「縫い紋」「刷り込み紋」・・と色々ありますが、正式には又格の上のは「抜き紋」です。
(途中でじゃまが入りタイムオーバーにならないか心配でとりあえず投稿)
色物は汚れが付きやすいし目立つので、扱いには気を配ります。夏場は汗特に手の汗は禁物!タオルで汗を拭きふきの作業です。

でも、きれいに抜けた時は気持ちのいいものです。満足感がひとしおであります。

抜き紋の紹介