紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

年収め

2007年12月31日 16時47分49秒 | 日々
今年もいよいよ終わりです。
仕事が暇なせいか、恒例の大掃除も例年になく早く出来ました(涙)

今年はうれしく楽しかった事もあり、悔やむ事もあり、いろいろでしたが、何とか新年を迎えられそうです。感謝感謝!

毎日使っていた仕事の道具は全て片付けて、仕事部屋をきれいにして新年を迎えるのが、千太屋の年末行事です。

   < 前 >


  < 後 >


今年もきれいに片付ける事が出来ました。
後、飾り餅を飾って、仏壇を掃除して、お仕舞いです。
その後は、友人宅でおでんパーティーをして新年を迎える予定です。

年末から寒波が到来します。
では、皆さん お風邪を引かないように よいお年を!!!!!!!!!!!!

来年もよろしくお付合いをお願いします!!!!!!!!!!


「家紋G]たより(32) 『さ』 「笹 第一部」

2007年12月28日 16時27分36秒 | 
『笹』紋を二分割して、やっと第一部が出来ました(フーーーー)

この数の多い「笹」紋の編集は、どちらかと言うと、誰かさんと同じ様に先送りしていました。

紋の数が多い紋は、「井桁」「亀甲」「五瓜」「藤」・・・とありますが、これらの紋は、<井桁に~><亀甲に~>と名付けられる様に、基本の紋の中に他の紋が入って組合わされて、新しい紋を作るパターンです。

『井桁』    
       「井桁に下り藤」        「井桁に梅鉢」

『藤』      
       「下り藤に違矢」        「上り藤に半菊」
「亀甲」 「五瓜」はまだ編集してません(汗)

しかし、「笹」紋はこれらの紋と違い、前にも書きましたが、種類が豊富で、いろいろな紋を形作っています。

       『さ』の項 「笹 第一部」はこちらから

今年も、明日一軒配達して仕事も終わりです。
後は、、、恒例の大掃除です。かみさんにドヤサレナケレバいいのですが・・・・・・

まだ早いですが、皆様よいお年を!!!!!!!!!!!

「家紋G]たより(31)続「笹」

2007年12月26日 16時43分03秒 | 
笹といえば<雀>

古来「舌切り雀」の昔話に登場するように、竹林と雀・生活と雀は切っても切れない間柄だったようです。
家紋にもその事が現れていて、「上杉家笹」「宇和島笹」「観修寺家笹」「米澤」・・・・・と名門の武家の家紋にもなっています。

    「米澤笹」(丸付きが正式な紋です)

この地方にも、「笹と雀」の紋が数多く見られ、形も様々見られます。
    「抱き笹竹に向い雀」(口合せ)
このような「笹」と「雀」紋が様々に結びついて紋を作っています。殆どが紋帖に掲載されていない『見本』の紋になっています。

    「丸に六枚笹に雀」
この紋は、この地方では「恩田」姓に比較的多くある紋で、形も少しづつ変った紋もあります。

まだ編集途中ですが、「さ」の項『笹』
「笹」を一ページに全部掲載すると、開くのに大変ですので、二部に分割しました。




「家紋G]たより(30)『さ』の項のさわり

2007年12月23日 11時10分04秒 | 
拙ホームページに「家紋ギャラリー」を掲載し始めたのは、HPのトップと「家紋ギャラリー」の始めに書いたように、紋帖の紋の形と違った、代々受継いできた紋の形<千太屋の紋>を紹介する、という本来の目的と共に、もう一つの理由がありました。

20年来原稿を描き続けると、その原稿は溜まりに貯まり、棚に適当に突っ込んでいて整理されてません。で、ある紋の原稿を捜すとなると一苦労します(涙)
その様な理由でも、種類別に原稿を整理する必要に迫られていた訳です。


『さ』の項を編集しようとして原稿を出し、種類別に分けた所です。
『さ』の項はおおまかに「笹」「桜」「柘榴」「鷺」「猿」紋とありますが、「笹」紋の種類は他と比べて非常に多く、細分する必要があります。

まだ編集途中ですが、「笹」紋は こちら 

「根笹」紋  左が<千太屋の紋>  右が<紋帖の紋>
形は同じようですが、微妙に違います。
        


下の紋は名付けて「雪持篠笹竹に舞雀」
紋帖には掲載されていません。
       

まだまだ「笹」紋はありますが、これから頑張って編集して行きます。

今日はこれから年末に向けて、少し大掃除をします。あ~~~大変!





「珍しき紋」(25)

2007年12月18日 17時49分37秒 | 珍しい紋
  「菊輪に三星」
「菊輪」には様々な紋を入れる事が出来、種類も多くなります。
この「菊輪に三星」は、色無地の男物に五つ紋を抜き紋する為に来ましたが、最初は「菊輪に三つ割星」の名で来ました。
しかし「三星」紋を三つ割にしても恰好のいい紋が出来なく、先方様に見本を頂く様依頼しましたら、何の事は無い、単なる「三星」紋で、抜き紋を施す事が出来ました。紋の名前もいろいろと呼び方が違って迷う事が多々あります。

  「見本ー丸に二階笠」
「二階笠」紋は紋帖にも掲載されてますが、この様に笠に線が入った紋はありません。
「貼り紋」の注文で描きました。
       『家紋ギャラリー』「笠」参照

     
この紋も「貼り紋」の注文で来ましたが、はじめは「中輪に楓」として右の写真の見本が添付されてました。
写真の紋はどう見ても、「丸に角持地抜き楓」としか名付けようがなく、先方様に問合せて、結局左の紋「丸に角持地抜き楓」に落ちつきました。

  「八角に見本梅鉢」 
以前に祝着に紋入れをしたのですが、『矢』の紋の原稿を整理していたらヒョコンと出てきました。
「梅鉢」紋はデザイン化?されて本来の形ではありませんが、天神さまの幟にこのような紋が付いてたような気もします(汗)
前に書いたように、私が知らないだけで、この様な紋が昔からあったかもしれません。
    『八角』紋はこちら



「鉄扇の紋」第二弾

2007年12月14日 17時51分34秒 | 
とは云っても、前に作った「鉄扇用紋」が、鉄扇にうまくう貼る事が出来ず、再度の注文です。

鉄扇の骨を撮る事が出来なく紹介できませんが、鉄の平串みたいな物に、紋を描いた和紙を貼りつけて作る様です。
下の写真は、失敗した鉄扇用の和紙。紋の外は和紙のままです。



今回は、扇の形全体に金を刷込んで、又蔓を太くするという変更があり、扇幅45センチ弱の型を作るのに苦労させられました。
幕屋さんだったらこの様な大きな版を作れますが・・・・・・・私共みたいに小さな紋を扱う者にとっては型が大きすぎます。






依頼者の先のお客さんは、さらにこの金の地紙(扇)の余白に詩を書かれるようです。
世の中、贅?をつくし凝った人がいるものだと、つくづく思う次第です。

出来あがった「鉄扇」を見させてもらうのが楽しみです。


来年の干支 『子』の紋

2007年12月11日 17時10分47秒 | 
来年の干支、『子』の紋の事を書こうとしましたが、十二支を満足に覚えていない(汗)
十二支は古くからあるわりに、以外と家紋になってない干支が多い。
家紋になっている干支は、「兎」「龍」「馬」「猿」「鶏」だけです。(知っている限りー汗)数も少ない。
具象的なものが多い中、「猿」紋は抽象化されていました(描いた事がないー機会があったら転載します)
「子」の紋は紋帖には掲載されていません。

去年は、今年の干支―猪紋を創作しました。私の干支でもあり、又「家紋デザイナー」さんの影響もあり、張り切って描きました。

来年の干支、「子」の紋は、出来はいいかどうか分かりませんが、案外スムーズに描けました。

   


名付けて 「三つ追い鼠に米俵」

鼠といえば、米俵とイメージが浮かぶのは、年の性でしょうか。
最初は、一つの米俵を横に描いて、「一引き」紋の形にして、その上に鼠を座らせて、紋を形作ろうと思いましたが、上の紋の様に、「三つ追い」の形にしました。

「三つ追い」の紋の形は、いろいろな紋で見かけます。
「三つ追い澤潟」「三つ追い蝶」・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出来栄えは如何でしょうか???????????????
今年は、年賀状を早めに出せそうです(笑)


「家紋額」増額・・・値上げと違います

2007年12月06日 19時00分45秒 | 
今までネットを通じて「家紋額」を販売して来ましたが、額自体が1種類でバラエティーがなく、ご依頼者からの要望もあり、一回り小振りの額を用意しました。

部屋によっては、今まで展示していた「家紋額」ではかも居?(名前が出てこない・汗)のスペースに入らない場合があり、一回り小さい額を捜しました。

       

              『家紋額』はこちらから

薄(すすき)川原制覇?

2007年12月03日 17時33分47秒 | 日々
去年長良川の川原の薄が外来種のセイダカアワダチソウに勝ってる、と書きましたが、今年は更にセイダカアワダチソウを駆逐して、我が世を楽しんでいるようです。(去年の記事)



相変らずお日様の方向が悪いのか、いい白いススキが撮影できない。
やはり、川原にはススキが似合うと思うのは、私だけでしょうか。

因みに下は去年の同じ場所からの川原風景。


セイダカアワダチソウがまだ目立っています。
去年の記事と同じ様に、大河ドラマ「風林火山」は終局になっているが、なかなか撮れないし、盛り上がりも欠けてる様です。

無知な上絵師・・・・・

2007年12月01日 11時04分59秒 | つぶやき
    


上の「組井桁」紋は、一般的な「組井桁」と組み方が逆です。
一般的な組み方は  ↓

          「組井桁に雁金」紋
 
上の「逆組井桁」紋は、旗或いは幕の紋を反対側から見て、間違って伝えられた紋だと、今の今まで思っていました。かつて時々この様な「逆組井桁」紋の紋入れをして来ましたが、絶えず??????と思いながら紋入れをして来ました。

ところが、先日古美術商からお借りした「江戸の侍グッズ」の本の中に 下記のような陣笠が掲載されてました。



「逆組井桁に十六枚菊」紋です。
既に江戸時代に、この様な紋が正式に存在していたのでした。
この「逆組井桁」紋は紋帖にも掲載されていません。

目の前の仕事の忙しさに追われて、いろいろな分野の勉強を疎かにしてきた自分を反省する次第です(涙)

    『家紋ギャラリー』 「井桁」紋はこちらから