紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

硯・続き

2005年02月07日 20時22分29秒 | つぶやき
そう言えば、私はあまり物に拘らないものですから、この硯は多分弟か妹が書道の時に使っていた硯をそのまま拝借して使ったと思います。
硯のある部分だけ擦り込んで深くなっているのは、上絵の場合多くの墨は必要なく、スプーンで3、4滴の水を落として墨で擦るので、又いつも同じ所で擦るからその場所だけ深くなる訳です。(書道の場合はある程度の墨が必要ですから硯の受けの所?に溜めておきますが)

写真は、先日ブログの人から書店に「紋グッズ」なる物があると聞いて買ってきました。「紋切り型」というものです。七夕に紙を切りこんで飾るものに似てます。うまく切れましたら後日掲載します。

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2005年02月05日 20時30分02秒 | つぶやき
右の硯は年季の入った硯です。親父が多分40年余り使っていた硯です。
それに比べて左の硯はまだ青臭い硯で、私の物です。比べてみると硯自体の質も違うようです。改めて感じるんですが、その人の性格も出てくる様です。親父は生粋の職人肌で、真直ぐ墨を擦っていました。私はと言うと、チョコチョコと斜めに墨を擦っているのが分かります。

これだけの違いが出てくるのは、性格の他にもう一つの理由があります。親父の時代は、紋の上絵はー紋の線を描くーほとんど筆で描いていました。それで硯の墨をよく使う訳です。
ところが、私がこの世界に入った頃は、スクリーン印刷によるプリント紋が出始めた頃で、私はその原稿を描いたり、製版したりする仕事が多く(自分で原稿から製版まですべて賄う紋職人は少なかった)又印刷で紋を描くので、墨はプリントされた紋の補正に使うだけで、その出番は激減してきました。
それで硯も親父ほど年季が入らなくなった訳であります。

でも、久し振りに親父の硯を見て又比較してみて、親父のすごさ・偉大さを感じる次第です(少々オーバーかな?)紋を描く方法は時代と共に進化して行きますが、紋に対する精神というか熱意は受け継いで行こうと思っております。

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積雪10センチ余り

2005年02月01日 23時47分01秒 | 日々
昨日から寒波による雪の予報がはずれ、今夕から雪が降り始めました。
今軽い吹雪の中チコ(犬)の散歩から帰ったところ。サムカッタ-
チコは、小さい時は雪を喜んだものでしたが、今日は寒さに尻込みして早く帰りたそう。

でも私は新雪のだーれも足跡を残してない所に、新しく足跡を残すのが大好き!ウキウキ!
人っ子一人いない公園のを歩き回って足跡を残してきました。明朝にはその跡も無くなっているのに・・・・・