紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」 (46)

2009年07月22日 18時46分32秒 | 珍しい紋
最近は「墓石巡り」で珍しい紋を紹介しましたが、久しぶりに紋入れした方から「珍しき紋」の紹介です。(仕事が少ないー涙)

  
 「見本・左向き月星」
祝着の紋入れで描きました。以前にも月と星の間隔が狭い紋は描いた事があります。
   「月」紋はこちら 

  
「外冠菱に山桜」
「外冠菱に花菱」紋は柴山姓で描いた事がありますが、こちらは初めて。張り紋の注文で来ました。

  
「見本・筆描き七宝」
これも張り紋の注文ですが、初めは竹に似せた「七宝」紋かと思いましたが、依頼者の指摘で筆で描いたような七宝紋です。



以前に金魚が卵を産んだ事を書きましたが、その時は水カビ?にやられたのか、孵らなかったのですが、ホテイ葵を入れてやると、再び産卵しました。
  
水を垂らしていますので、卵が流れたように映っています。
しかし3日ほど経つと、卵の周りにモヤモヤしたものがつき、又ダメかな~と思ってそのままにして置きました。

先週末から連休中ヤボ用で忙しくて顧みなかったのですが、昨日見てみると、小さなメダカみたいな魚が、ボーフラと一緒に泳いでいるじゃないですか!
  
数はボーフラに負けますが、元気に育ってほしいものです。再び楽しみが増えました!





「墓石巡り」 (10) 珍しい紋

2009年07月09日 17時22分19秒 | 墓石を訪ねて
もう30数か所の墓地を回りましたが、いろいろと珍しい紋とも出会う事が出来ました。逆に考えれば、私の経験不足かも知れませんが(汗)・・・・・・・

  
  「見本・開き柏」 「加納」姓
抱柏紋はありますが、このように上部が開いた柏紋は初めて見ます。

 「柏」紋

  
  「丸に二つ星」 大橋姓
「三星」「五星」「三つ並び星」などはありますが、二つ星は初めてです。

  「星紋」

  
  「伊豆蝶」 高倉姓
この紋は紋帖にもありますが、初めて出会いました(汗)

  
  「丸に中陰地紙に揚羽蝶」 高木姓
この紋は、この墓地に五基ほどあり、以前にも描いた事があります。

    天野姓
    平岩姓
上の紋は何かを紋章化(デザイン化)したものでしょうが、よく分かりません(汗)

このようにデザイン化された紋章は、最近よく見かけられます。<うちの個紋>さんのように個・独自の紋を作るようになったかもしれません。


「墓石巡り」(9) 岐阜の小林さん

2009年07月04日 15時44分50秒 | 墓石を訪ねて



以上の「見本・唐団扇」紋は、すべて岐阜市西部の墓地の「小林」姓の墓石紋です。
この墓地は小林姓が圧倒的に多く、すべてこのような形の「見本唐団扇」紋で、次いで森岡姓の「澤潟」紋でした。
紋帖に掲載されている「唐団扇」紋は最初の墓石紋のみです。

このように同じような形で、各家ごとに紋が少しづつ変っているのを見るのは初めてで、圧巻でした。各家で、お互いに分かるように少しづつ紋の形を変えよう、と申し合わせしたかのようです。

小林姓には、今の調査段階では幾種類ある紋の中で「五三の桐」「鷹の羽」紋が比較的多く、この紋は今のところ二件だけありましたが、こんなに多く、又多種類の「見本・唐団扇」紋があったとは、驚きです。

この「見本・唐団扇」紋は「房付き軍配(仮称)」と並んで、来る度に紋の形が変わる、要注意紋の一つです。紋や泣かせの紋です。

アップするが画像が多く、重複して今いました(涙)
  正確にはこちらを参考にして下さい。

「墓石巡り」 (8)

2009年07月01日 17時47分30秒 | 墓石を訪ねて
4月末から本格的に墓地を廻るようになって2か月経ちました。
墓地を見学するたびに新たな発見があり、感動と共に自分の知識の狭さを痛感ます。

そして書きたい事が山とあり、テーマ毎に分けて書こうと思っていましたが、データが溜まり過ぎて頭が混乱してきましたので、その都度書こうと思いました(汗)

今日は岐阜市西部の日置江墓地に行って来ました(本業が暇ですの・・・・・・)

この墓地には「浅野」「平田」坂井田」「大平」「堀」姓が多く、その中で、最近「鷹の羽」紋をよく取り上げますので、ついでにもう1件!

   
     「丸に見本・足付き鷹の羽」 

例の通り、線の描き方は別にしまして、鷹の羽紋に足が出ているのです。
普通「丸なしの鷹の羽」紋は、「細鷹の羽」は別として、丸の中に入れる場合は、足を取って「丸に鷹の羽」紋にします(前にも書いたかな?)

これは特別で、他の紋「並び鷹の羽」「違い矢」「違い柏」紋などはそのまま丸に入れて足はそのままです。
<丸付き>で足を出すこの紋は、何かの間違いだろう、と思いつつ今まで描いてきましたが、やはりそのような紋があったのでした。私一人の思い込みを、反省、反省。 
前回の鷹の羽紋の写真でも、足付きの紋が出てました(汗)
しかし、この鷹の羽の足は、丸にくっついていて(普通は丸で切れる筈なのですが)、又疑問が湧きました。 

    「鷹の羽」紋はこちら 

同じ墓地に、変な紋。
  
     「五瓜に三星」

堀姓の紋で、他の墓石の紋は平常?通りでしたが、この紋だけ外の「五瓜」が上下反対でした。 

  
     「丸に三柏」  

これも中の三柏紋が上下反対についていました。
写真をひっくり返したのではありません。

不思議・不思議・・・・・