紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

バッグに、ポロシャツに・・・・・・・・

2011年04月14日 17時07分38秒 | 街角の家紋
  
  
張り紋は主に紋付に使われ、注文も頂いていますが、時折人形さんの着物、甲冑装束などに使うべく注文も来ます。
このたびは、和風?バックに張り紋を貼り、チョットしたアレンジを楽しまれている方がおられました。
上の黒のバックは、古い黒地の帯を加工してバックにしたものです。

この方は、ショールなどにも家紋の張り紋を貼られ、日本のエンブレムとして外国の人に喜ばれているようです。

私も、いろいろと張り紋を貼っていますが、古い仕事用の黒のバッグに貼ってみましたが、アクセントがあってなかなかいいものです(?)
  


  
ゴルフ用のポロシャツに家紋(丸に丹羽扇)をプリントする注文が来て、紋入れをしました。(去年も書いたことがあるかもしれません)
値札をみると1万円弱の値が付いていて、オッカナビックリ2枚分プリントしました。プロゴルファーかセミプロのゴルファーでしょうか?聞きそびれました(汗)



「珍しき紋」 墓石から

2011年04月07日 16時51分17秒 | 珍しい紋
こちらの地方では桜が満開になっています。さすが東日本大震災の影響か、夜の宴は少なく、少々さびしい。募金の他あまり手の打ちようのない地方では、平常の生活をするのが、かえって復興にも少しは寄与すると思いますが・・・・・・・
3月の寒さが影響したのか、白木蓮が桜と同時に咲いています(少し早く散りかけていますが、例年ですと白木蓮が散ってから桜が満開になります)


「琴柱に亀甲に花角」 ですが、形は様々です。
豊島姓でありましたが、「琴柱」紋もありました。どちらが主か分かりませんが、分家して違った紋を使用したのでしょうか。近くの墓地は「琴柱」紋が占めていました。


「外雪輪に見本・雪持ち笹に折れ竹」 「菊輪に・・・」 「丸に・・」
中の「見本雪持ち笹に折れ竹」の恰好は同じようですが、笹の枝の形がそれぞれ違います。また「見本・雪持ち根笹」も形を変えてありました。
丹羽姓で、(愛知県)尾張国丹羽郡の丹羽氏がこちらへ移住したことを記した墓碑がありました。
この紋は未だ描いた事はなく、初めて出会いました。


道家姓の「丸に見本・杜若」
前と同様で、恰好は同じようですが、少しづつ形が変っています。


「丸に下り藤に三本杉」
棚橋姓で、少なからずあり、この様な紋は紋屋泣かせです。中に入る三本杉は小さくて描きづらく、この墓石紋も略されていました。
ここにもありましたが、棚橋姓には「見本・三本杉」紋を持つ集落もあり、何か関連があるかもしれません。
今までの墓地調査の棚橋姓では、「下り藤」「左三巴」「五瓜に左三巴」「三亀甲に花菱」などが見られました。


「丸に見本・抱き笹に向い雀」
芥子川姓で多く見られました。
柳生笹(われもこう)紋を思わせるような形をしています。



「珍しき紋」 上絵から

2011年04月05日 17時36分24秒 | 珍しい紋
3月末まで仕事と諸事で忙しく、燃え尽き症候群かブログの方には気が向かなかった。
やっと重い手を動かし、キーボードを打っています。

忙しいわりには変った紋の出会いは少なかったけど、紹介します。

  
「見本・変り根笹に舞雀」
「梅鉢」「州浜」が比較的多い<大塚>姓です。

  
「見本・切竹笹に雀」
金武姓で、少ないながらも形を変えて見られます。

前にも書きましたが、竹と雀の紋は種類も多いです。

こちら参照 




  
「平六角に木瓜に一の字」
角が上下にある「六角」はありますが、横になっている「六角」珍しいです。「隅切角」にもこの様な向きを変えた紋があります。

  
「太丸に石持」?
男紋付の刷込み紋で来ましたが、お客様の姓は分かりません。



近々に墓石からの珍しい紋をアップします。