紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

安田さん、岸野さん、伊藤さんの紋ー岐阜限定

2009年10月21日 17時55分54秒 | 墓石を訪ねて
先日岐阜市東部・蔵前墓地を訪れましたら、今まで珍しい紋として描いて来た紋が、たくさん見つかりました。

安田さんの紋は、以前に書いた「水流」紋もありますが、変った紋として「見本・干し網に水」(詳しくは干し網に水に雲)もあります。

去年か一昨年、この紋が入った瓦の写真を持ってきていただいて、この紋・安田姓の由来を聞かれた事がありました。その時は、今と同様勉強不足でしっかり答えられなかった。(メールアドレスがなくなり連絡できませんでしたのでここで報告しますー汗)ここの紋は、雲と網先の形が違いました。

この紋は、この地より南方・笠松地区にも多いと聞いていますが、まだそちらまで足を運べません。
この地は、川・木曽川から離れていますが、昔は木曽川が近くまで蛇行していた、と地元の人から聞きました。
又、この安田姓の家のほとんどが、今は衰退しましたが、機屋を営んでいた事も聞きました。(川仕事と関係ないですが・・・・・・・・・)

墓石紋の形はパターンは同じですが、それぞれ違います。





岸野さんは、今まで「亀甲に見本・二段菊水」「六角に菊水」「澤潟」「菊水」と描いてきましたが、この蔵前墓地に「亀甲に・二段菊水」紋が多く見つかり、形もいろいろでした。





伊藤姓には「下り藤」「木瓜」「剣片喰」「片喰」とポプラーな紋も多いですが、↓ のような「見本・編笠」紋もあります。
  

珍しき紋の棲み家?

2009年10月19日 18時09分39秒 | 墓石を訪ねて
  
左から「見本・梶に櫂」 「荒枝右五階松」 「抱茗荷に三星」
紋帖にも掲載されていなく、珍しい紋に加えられます。

これらの紋の姓は<姓と家紋と集落>の「姓からの検索」で調べる事が出来ますが?今のところは不問にして、この紋に近い墓石が見つかりました。


正確に一致する紋ではありませんが、「山本」姓で、岐阜市から西、牛牧(うしき)地区の墓地に多く見られ、墓石、墓石で形も少しづつ違った紋がありました。


これも同じ紋だとはいえませんが、「五階松」という点で、同じような紋が見つけられ、驚きました。
岐阜市から西北、高屋地区の「臼井」姓で五基の墓石がありました。


前の高屋から少し南の馬場地区の「堤」姓で多く見かけました。


紋入れで描いている時は、変った紋だな、どんな所の人か、と考えていましたが、少しづつ分かってきたような気がします。

HP 「姓と家紋と集落」 雑記

2009年10月10日 18時51分00秒 | 姓と家紋と集落
去年までは車での配達中は、看板とか屋根瓦を見るのが常でしたが、最近は運転中墓地探しに目が行ってます。
新しい墓地を訪ねると、新たな発見が出来、楽しみになってきました。(自分の知識の無さと裏腹に)

姓と家紋の関係の集計は、墓地での墓石紋探索もありますが、もう一つの柱は、私が紋入れして来たメモです。

このメモは、今の様な形で役に立つとも考えなく、単なるメモ、小さな紙切れに走り書きしたものですから、文字の判読不能なものが数多く出てきて、困りました。又メモした姓が、顧客の姓か、仲介者の姓か、判断するのにも悩まされました。

同時にメモした一日当たりの記載数が、年々減少(特に最近は激減)しているのを見るにつけ、さびしい思いに囚われます。


墓地巡りでは、楽しみもありますが、古い墓地ですと区画されてなく迷路のようになっていて、何処まで調査したのか分からなくなる事が度々あり、困りました(重複している可能性もありますし、欠落している場合もー泣)
しかし、藪蚊に出会った事はほとんどなく、昔と比べて整理されているなと感じました。

墓地を訪ねると、ほとんどの場合、墓地にお参りに来る人がいて、その人とその墓地の情報を聞くのも楽しみです。


描いて来たメモの整理は、もう少しの所まで来ました。
墓地の調査は、まだまだ50数ヶ所で、狭い日本、さらに小さな美濃、岐阜周辺(でも広い)、これからも気を入れて続けていき、75基くらいまで行ったら、第二弾を公表しようと思っています。

HP 「姓と家紋と集落」 公表 第一弾

2009年10月06日 15時29分33秒 | 姓と家紋と集落
四月から墓石巡りを繰り返し、50回を数えたのを機に、集計して<姓と家紋>の関連をひとまずまとめました。
まだまだ調査途中ですが、ページの具合なども見たいため、集計して公表しました。

岐阜ー美濃地方(今の段階では岐阜市周辺ですが)のローカルの資料ですが、一度ご自分の家紋と比べて見ていただけたら幸いです。
そして、ご意見をお聞かせ頂けましたらうれしく思います。

これからも墓地の調査範囲は広げるつもりですが、ゆくゆくは明治初期の集落の名士との関連も調べてみたいと思っています。

既設のHP<家紋の広場>は、サーバーの容量がオーバーする恐れがある為、ジオシティからHPをアップしました。
家紋の広場と共に、これからもよろしくご愛顧をお願いします。

       <姓と家紋と集落>  

岡田氏の「繋ぎ五星」紋ー訂正

2009年10月02日 17時27分15秒 | 墓石を訪ねて
先日、岐阜市岩地地区の墓地の岡田姓の「繋ぎ五星」が、岡田(善明)氏の末裔がこの地に移住して、受け継がれてきた、と書きましたが、岡田氏の紋は「丸無しの繋ぎ五星」紋で、岩地墓地の岡田姓の紋は墓石紋にも見られるように「丸に繋ぎ五星」です。

この違いをどう考えたらいいか今の所分かりませんが、同じ「繋ぎ五星」紋でも、「丸無し」と「丸付き」の違いがある、という事を付け加えます。

因みに、岡田氏から「善明氏の位牌」(左)の写真を送っていただきましたので、 ↓ に紹介します。
左上に紋が描かれています。