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紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

Tシャツの紋様

2007年10月03日 16時49分47秒 | つぶやき
昨晩風呂上りの寝酒に、友人からもらった大吟醸の「水芭蕉」の小瓶をちびりチビリやっていたら、  ↓ の画面。急いでデジカメを取りに行ってパチリ。
NHKの「中国の鉄道」?という番組だったと思います。






これ、「子持ち藤飛蝶」の親の方ではないですか!!!!!!!!!!!



いや~この紋がTシャツの柄に使われたか、参りました!
というのも、私が「家紋Tシャツ」を作り始めた時、最初の柄に使ったのが、この「子持ち藤飛蝶」の紋だったのです。プリントしてみてあまり芳しくなかったので、その後止めましたが、この紋をTシャツの柄に使う人がいたとは・・・・・・・・・・・(泣)
やはりいい柄だったのですね~

でも、この紋を気に入って、その後『紋ぺタくん』(家紋シール)の紋様として採用してます。あまり人気がないですが・・・・・・・・・・・・・・・・・

紋屋(紋章上絵師)の現況

2007年09月21日 18時55分20秒 | つぶやき
呉服・着物業界が構造不況になってから随分経ちます。
多聞に漏れず、私達紋屋の業界もそれに伴って、仕事が激減しています。
「着物が廃れても、紋付は残る」と私共始め呉服屋さんも高をくくっていましたが、さに有らず。現在は仕事が少なく参っています。

日本経済は戦後から立直り、未曾有の発展をとげ、それに伴って着物も売れ、紋入れの仕事も、猫の手を借りたい程忙しくなり、毎晩遅くまで仕事に明け暮れしていました。

紋屋は「全国紋章連合会」なるものを作り、相互の情報、技術の発展を期し、年一回開催されていました。参加人数が、多い時は325名(1973年ー昭和48年)集まりました。
その頃、私も1日20反位仕上げています。

その時が連合会=紋章業界のピークで、『バブル景気』(1990年)までには全国紋章連合会の参加人数は徐々に少なくなり100名前後に落ち込みました。
『バブル』とは別に、この呉服業界では既に構造不況が知らぬ内に始まっていたのです。時同じくして、当地岐阜のアパレル業界も沈下して行きました。
後から聞いた話ですが、地銀の幹部の友人によると「1980年ー昭和55年頃から糸篇の業界には金を貸すな」と言う指示が出ていたそうです。アパレルを始め呉服業界はその頃から先行き不透明な不況業種だったのです。

この傾向は、『バブル』が弾ける(1991年)と更に加速し、呉服業界は慌て始め、転業する所も出てきました。
でもこの頃は、私共の仕事=紋入れの仕事の減少幅は比較的緩やかで、年10~15%の減少率で、「子供の養育費が無くなってこれから少しは楽になる、と思った分収入が減少した。トントン。世の中うまく出来てる」(笑) と余裕が僅かでしたがありました。
この頃で、1日13反位は仕上げていました。贅沢しなければ何とか生活していける位です。

      

しかし世の中甘いものではありません。一旦着物離れが始まるとその勢いを止める手立てがありません。呉服業界もいろいろと企画・工夫を凝らして、その衰退傾向を止めようとしたのですが、徒労に終わった様です。
『バブル弾け』が治まり?低成長を続ける中、紋入れの仕事は、急降下して減少しました。1995年頃。1日の仕上げ10反以下。今は5反仕上げるかどうかの状態。

世の中、収入は少なくなり、無駄な物は消費しない。サイフの紐は固くなり、更に追い討ちをかける様に若者かつその親の着物に対する意識が変わってしまいました。昔は嫁入り道具として持っていった着物より、車・・・・など現実的な物がいい、という傾向になり、着物は全然売れなくなりました。必然紋入れの仕事も激減。

この様な状況下、紋屋業界も各地で苦しくなり、「全国紋章連合会」も2001年以来開催できなくなっています。紋屋の高齢化もありますが、厳しい情況下参加する意欲も湧かなくなったことでしょう。

因みに、岐阜県の上絵師の数は、1980年(昭和55年)には21人いたのが、今は7人前後。このうちある人は他の仕事に就き、開業していても開店休業状態の時もある状況です。

こんなに長く固い文章を書くのは初めてで、内容がバラバラになって読み取れにくいかも知れませんが、お許しあれ!
補足する事がありましたら、次回に廻します。

      

「イザ」というブログ

2007年09月16日 18時28分15秒 | つぶやき
以前から「産経デジタル」の人から勧められていた『イザ』というブログに投稿を始めました。
とは言っても、二つのブログに二種類の記事を書く余裕は全然ありませんので、こちらに掲載した物を転載するだけですが・・・・・・・

ジャンルは『専門家』となっていて、様々な分野の専門家がそれぞれのテーマで投稿してます。驚いた事に、先日書いた「日吉屋」さんも入ってました。
私のところは別として、その中のある分野に興味がありましたら覗いてみてください。

      こちら『イザ』専門家ブログ

男の更年期??????

2007年07月12日 21時35分16秒 | つぶやき
ここ10日間くらいエラかった(しんどい・疲れたの岐阜弁)
前へ進もうとする意欲が湧かず頭がボー、気が乗らず、体がけだるい感じの状態が続いた。

意欲は脳の前頭葉が司ると聞いてますが、そこがタバコのヤニでドロドロになった感じで、何をするにも億劫で、やるべき事は先延ばしで、ゴロゴロの毎日でした。

丁度10日前頃からギックリ腰になり、動きが鈍くなった事、又仕事自体が少なくなりそんなに慌てて仕上げる必要も無い性かもしれませんが、今までは何とかやるべき事はテキパキやってましたが、今回は特別。
少ないながらもやるべき仕事があるにも拘わらず、気が入らなくモタモタ他の事ーお茶を飲んだり、新聞を読んだり、チコをいじめたりーをして気を紛らわし、遠回りして仕事に就く有様。

女性に更年期がある様に、男にも更年期らしき時期があるとは聞いてますが、この状態がそうなんでしょうか?それともバイオリズムが最低の状態かもしれません。
全く参りました。
今日ヤットその状態から脱け出た?感じで、少し気も入り、HPを更新してこうして書き込みをしています。(ギックリ腰は未だ治りません)
明日このブログを更新してなかったら、まだこの状態から脱出出来てない事が分かります。

梅雨の時期らしくなり、九州地方をはじめ各地で雨が降り続いていますが、こちらも川が久し振りに濁り、水量も少し増えた様です。

我が98危機

2007年06月22日 18時53分50秒 | つぶやき
ここ6年位?使い続けて来た、我がパソコンのOS-ウィンドウズ98もくたびれて来たようです。
1ヶ月位前に、一部文字化けを含みフォントが狂い、特定の3種類のフォントしか表示出来なくなり、大手の電機やに相談しても「98はこの様な故障が出る可能性がある。もう保証期間が切れてる」との攣れない返事。
「家紋額」の姓を書く以外はさして困るような事も無く使っていましたが、今日ここへ来て、スキャナーとの連動がおかしくなり、認識出来ない様になりました。

スキャナーのメーカーに問合せて、色々二時間余かけて調べましたが、結局スキャナー本体には異常が無く、PC=98に問題があるのではないか、という結論に至りました。
(問合せ電話の繋がりには時間がかかったけど、メーカーの相談係はPCを使いながら、丁寧に原因を調べてくれました)

このスキャナーは、「家紋ギャラリー」の原稿の編集とHP作成の為にに欠くべからざるもので、これが無いと編集が出来ません。
幸い、家紋作成用のPC(XP)に繋いだら、正常に作動する事が分かり一安心しました。しかし、このPCに取り込んでから、元の98PCに移動させなければなりませんので、それだけ手間と時間がかかります。

当分この様な状況下で作業しなくてはなりません。
又、何時この98がダウンするか分かりませんので、今日慌てて必要なファイルをバックアップしました(汗)
そろそろ買い替えかな~涙・涙

地球温暖化とイルミネーション

2007年01月09日 19時58分53秒 | つぶやき


上の写真は、家から車で10分位にある公園のイルミネーションです。
去年の暮れ、孫が来たのでチョット遊びに行きました。孫のあーちゃんは『キラキラ』と言って喜んでいました。かわいいものです。
ここ最近、家々にもこの小型のイルミネーションを飾っている所がしばしば見られます。又、ここから南方50キロ位にある遊園地には、この公園のイルミネーションの100倍はあるかと思われる大大イルミネーションを飾って人を呼び集めています。
人もそれを喜んで見に行きます。

これらに使われる電力は、全国的にみてどのくらいのものでしょうか?
10万都市の電力を賄えるくらいでしょうか(アテズッポ-ですが)

あの『オイルショック』を覚えている方はまだ多いと思いますが、今の遊園地、行政、そして各個人は皆、その事をすっかり過去の事として忘れてしまっているらしい。のど元過ぎれば・・・・・・・・・・という安易な思考。

あのオイルショックの時は、銀座を始め町々のネオンが全て消え、真っ暗な夜の世界が広がっていた。
あの時の教訓はどこへ置いてきたのだろうか。
あの時、石油が入らなくなって、トイレットペーパーなど全ての日常品が値上がって(呉服も商品が無くなると言ってドンドン売れた)、パニック状態になった事を、誰が思い起こしてるのだろう。

現在は、地球温暖化防止の為に、色々な人が節電、リサイクルを呼びかけているのに、世の中、掛け声はよろしいが、実態はこのイルミネーションに見られる様に、電力の垂れ放題ー元は化石燃料の使い放題ー二酸化炭素の垂れ流し。

誰がこのような事をストップしてくれるのでしょうか?
安部総理の『美しい日本』はこの様な日本を目指してるのでしょうか?

懐かしの黒紋付『みかど』

2006年11月16日 17時08分59秒 | つぶやき
今日 ↓ のような文庫とラベルの黒紋付が、紋入れにやって来ました。
      
      

「京みかど織ー黒紋付」です。
この業界、呉服屋さんだったら、ナーツカシーーーーとお思いになる事でしょう。
もう私が筆を取った頃、30年くらい前によく売られた黒紋付の生地です。

この頃の紋付生地は、防水が施してなく、染料も上絵墨も入り易く、描き易い生地でした。
その後、防水された生地が出てきて、更に防水且つ濃染黒という生地の表面に加工を施した生地が出て、現在に至っております。
今の生地は、染料は入りにくく、墨は乗らなく上絵筆が早く先割れしてダメになる、という、扱い難い生地になっています。

現在の黒紋付の生地は、濃染黒と云われる様に、黒の濃度が深いです。染料で色を出すのも結構手間が掛かります(泣)
比較してみると、一目瞭然です。 ↓
        

勿論、左の生地が今回入った懐かしの『みかど』黒紋付です。

呉服屋さんもよく在庫で持っていたな~と思う次第です。
古いからカビが来てないかな、と思いつつ紋洗いをしましたが、保存状態が良かったのか、少々色が褪せ加減ですがカビは生えてませんでした。

気を入れて紋入れをしようと思う次第です。

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家紋Tシャツ失敗の巻

2006年06月27日 21時34分34秒 | つぶやき
岐阜市は県庁所在地であり、かつてはアパレル産業で賑わいもありましたが、今ではそれも衰退し鵜飼を主に観光と名古屋のベットタウンになっています。

観光というと土産物、と一昔前はそうでしたが、今はそうではない様です。その一昔前の感覚で去年Tシャツを作ってしまいました。
岐阜は戦国・下克上時代の中心地でもありました。齊藤道三から織田信長の時代、世の流れはこの地を吹き抜けて行きました。
で、「道三」「信長」を題材にしたTシャツが土産物店に置いてない事に注目して、一つ位あってもいいだろうと思い、去年作りました。  ↓   金華山と岐阜城と長良川そして「織田瓜」「二頭波紋」
        
サンプルをつくって土産物店を回りましたが、「最近Tシャツは売れない」「販売価格千円だったら・・・」という話で、置いてもらう事は出来ませんでした。
リサーチもせず、自分の想いだけで作った私の失敗に終わりました。

で、今はそのサンプルTシャツは、又性懲りもなく新しい紋を入れて、私用のTシャツにして着ております(グスンーもう何回も着て首回りがくたびれてます)
            

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デジカメ画像

2006年03月14日 21時45分21秒 | つぶやき
私の持っているデジカメ(オリンパス・カメディアC-860L)はPCと同様、型の古いもので、写真をPCに取り込むフロッピーディスクアダプタがとうとう壊れてしまいました。
壊れているとも知らず、ここ半月くらい使っていましたが、時々写真が取りこめたので時折更新する事が出来ました。でも3、4日前からどうしても云う事を聞いてくれなくなりPC屋へ行って、このアダプタが正常に作動するかどうか調べてもらいましたが、やはりダメでした。

仕方なくSUB?なる物を購入しました。が、これは(と云うより今の製品は殆ど)ウィンドウズ2000以降の対応機種で、わたしの98に対応してません。
困った紋です!
仕方なく、かみさんの新しいノートパソコンに一先ず取り込んで、私のPCにメール転送して開かなくてはならなくなりました。
当分はこの様な方法で、手間をかけて更新しなければならなくなりました。

近日中に「裃の紋」をアップ予定

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同紋・同名

2006年03月03日 20時19分13秒 | つぶやき
お客さんから紋入れとえり字入れの注文があり、そのえり字の名前を見ると、今まさにかかっている別の喪服のえり字の名前と同じではないですか!
その名前は「知加」!どちらも同じ「知加」です。「ちか」という名前はよくありますが、その漢字が少々特異なので覚えていました。
    
(デジカメの調子が悪く線がシッカリ写ってません)枠の形は違っていても「知加」の名前は同じです。

で、紋名を見るとこれも「根笹」で同じ!

ヒョットシテ、同じ消費者が二軒の呉服屋さんに注文したのではないか?(実際問題こんな事はありませんが)一瞬、こんな事を考えてしまいました。
でも、消費者の苗字を確認すると、別々の姓で、ダブってない事が分かり一安心!

前にもこんな事がありましたが、珍しい「知加」という名前で<ヒョット>して・・・と思った次第です。
たまにはこんな事で驚く事もあります。

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