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紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

思い込み

2006年02月08日 21時38分59秒 | つぶやき
長く紋の仕事をしていると、たまに<思いこみ>でトンダ失敗をする事があります。

今日はまさにその日でした。
黒留袖に入っている「五三の桐」の紋を「片喰」の紋に<紋替>する仕事でしたが、五三の桐の紋を白く抜いて、いざ片喰を入れようとしたんですが、何故かその時点では「桔梗」の紋を入れるのだ、と思って型を出していました。
よく紋を入れる前に、不安だったら一度伝票で確認する事にしていたので、もう一度伝票で確認し様と、その伝票を見たら「片喰」となってるではないですか!
ヨカッタ~間違えて入れ紋する所でした。

思い違いの原因は、多分同時に地直しの仕事していた留袖の紋が<桔梗>の紋だったので、その紋が頭の中に刻み込まれていたのだと思います。

こう云う「思い込み」の失敗はたまにあります。そんなに頻繁ではないですが(汗)
大抵仕上げる時に気が付いて直し表沙汰にはならずに済みましたが、1,2度お客さんまで渡ってしまった事がありました。
セッカチな性格から来るのでしょうか?今一度気を引き締めて仕事に掛かります!

因みにこの「紋替」については明日くらいにアップしようと考えてます。

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先日あーちゃんが来た時のトラちゃんとの座卓の下でのご対面です。

ソフトの必要部分

2006年01月29日 23時45分00秒 | つぶやき
今は色々のソフトが出回り便利に使える時代となりました。
しかし、中にはすばらしいソフトであっても値段が高くて購入しづらく、かつそのソフトの全体が必要でなくその一部だけでいい物もあります。

その様なソフトを購入せざるを得なく、昨日そのソフトを含むミシン用PCが入りました。

このパソコン、業務用で10数万の代物ですが、ソフトが数十万と高い。縫製用のソフトでいろいろな縫い方が出来るのですが、うちでは紋を縫うだけでの一部が必要で、それはそのソフトの多分5%分だと思います。その他膨大なデータは<猫に小判>と言う様に不必要ですし扱いきれません。
でも、紋を縫う為にはどうしても、と云うよりこのソフトしかありませんので購入するより仕方ありませんでした。業務用の特殊なソフト(らしい)ものですから、販路は狭く高価になるのは自然の成行きでしょう。

もしソフトの分割販売・切売りがあったら・・・・業務用、一般普及用問わず、自分の必要な部分ソフトだけ取り出せて購入できたらいいなー、そしたら価格ももう少し安くなるのではないかと思う次第です。
因みに今使ってる「イラストレーター」のソフトも、携帯の色々なメニュウもホンの一部だけ使用してるだけで勿体無い気がします。(私自身の知識不足・視野の狭さかも知れませんが)

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さわやかに!

2006年01月28日 10時07分18秒 | つぶやき
テンプレートを変えてみました。
新しい年が始まったというのに、この着物業界・紋入れの仕事の動きは良くありません。
土曜のこんな時間に・・・・書き込みしている状態では・・・・・・・・

で、気分一新してテンプレートを爽やかな海のイメージに変えてみました。
今日は去年ダウンしたミシンのPCが新しく入ります。
期待と共に支払の方が心配ですが・・・・・・・・・・

入りましたら又アップします。

著作権

2006年01月25日 21時47分44秒 | つぶやき
「無体財産権の一。文芸・学術・美術・音楽の範囲に属する著作物をその著作者が独占的に支配して利益を受ける権利。著作物の複製・上演・演奏・放送・口述・上映・翻訳などを含む。原則として創作時から著作者の生存中および死後五〇年間存続する。」

なんて堅苦しい言葉の意味を転載しましたが、これも「著作権法」に引っかかるのかしら?

と言うのも、昨日拙HPに「麻の葉」の紋をアップすると同時に<麻の葉>の写真(情けない事に実は私は麻の葉を見たことが無かった)を併載しようと、ネットで写真を探しましたが、あまり無く、やっと捜し当てた写真は「著作権法によって守られている」と記されていて、盗用するのを断念しました。

「たかが一枚の写真、ネットで広く配信してるんじゃないか、チョットだけ転載させてくれたっていいじゃーないか」と言っても、その写真は撮った人のいろいろな思いがあるだろうし、何がしかの費用も掛かっているでしょう。
しかし、写真を転載されない様に設定も出来るんじゃないかとも思うし、そのサイトは「それによって利益を受けている」とは考えられないサイトでした。

でも、商用に使うわけでもないし、いいんじゃなーい、と思う私はチョット安易過ぎるかもしれないと、改めて感じました。(自分で調べろ!!!!!自省)

以前、ブログのページから写真を、デスクトップの背景写真に使わせていただいた人たち、何も異議申し立てされなくって有難うございました!
因みに、私のHPの紋(これって、自慢じゃないけど私オリジナルな紋なのです)はいくら盗用されても構いません。私独自の紋が広まってくれれば、うれしい限りです!

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五大ニュース

2005年12月30日 19時46分28秒 | つぶやき
今年も残す所一日となりました。
今年を振り返って、私にとって重大な?ニュースを列記しましょう。
一、インターネット上で我HP「家紋の広場」が認知され検索出来る様になった事。それに従って「張り紋」ページが検索でトップに出るようになり、少しづつ注文が来る様になりました。前にも書きましたが、これもこのブログのおかげだと思っています。

二、大手の取引先が無くなった事。今まで少し遠方の業者からまとまった仕事が来てたのですが、この不況から再編されて仕事を切られました。売上は大幅ダウンです。

三、胸膜炎を患ったこと。今は治りましたが、一時呼吸が苦しくなり病院に駆け込みました。友人の胸部外科の部長○△氏が真夜中にも拘わらず駆け付け、診察してくれ、検査したりイロイロ大変でしたが薬を飲んで楽になりその晩の中に帰宅できました。その後良好です。その節は大変お世話になりました。
この○△氏、手術後のタバコはうまい、タバコによる肺がんは比較的良性なものが多い、なんちゃってガンガン?タバコを吸っていたんですが、ヘルニアを患って入院したのを機会にタバコを止めました。そしてまだタバコを吸い続ける私に対して「タバコを止めるのは意思の問題だ」とのたまう。確かになーーーーーー(泣)

四、31にもなる息子がやっと再就職できた。子供にはいろいろ心配させられます。自立して長-く勤めてもらいたいものです。

五、あーちゃんが元気に成長して1歳の誕生日を迎えた。今は九ちゃんの「幸せなら手をたたこ!」の歌にのって手を叩くそうです。じじバカ!

番外、部分入れ歯を入れる羽目になった事。グスン!

今日の午前中に急品の喪服を仕上げ納品。午後からやっと大掃除にかかりました。
掃除前と掃除後ー正月は全部片付けて向えるのが我家のしきたりです。



皆さん、良いお年を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

墓石の紋

2005年12月27日 19時59分05秒 | つぶやき

この墓石の紋は今まで投稿してきた「丸に頭合せ三つ松」の紋入れの、最初に来た見本の写真です。松の左右に枝(荒枝ーあらし)付いているのが「丸に頭合せ三つ松」との大きな違いですが、私共紋やにとって頭を痛めるのは、<松の中の線の数>です。(見本は結局これでなく、先の刺繍額の紋になりました)
普通松の中に入る線の数は片側だけで7~8本(前ページの松を参考にしてください)ですが、見本の墓石の紋は4本しか入っていません。この通りに紋を描くと、線(しべ)と線との間隔が空いて見栄えが悪くなり、間延びしてしまいます。
墓石に紋を彫るのは大変な仕事です。今は型を置いて圧搾空気か何かではつって紋を彫ります。昔の手彫りと比べると精巧に彫れる様になりましたが、墓石屋に聞いても「細かい柄は彫れなく、数を略して彫る」と言っています。ましてや手彫りの方法では何をか言わんやです。

精巧な墓石の見本だといいんですが、この様な又下に紹介する様な<略した墓石の見本>を持ちこんで、「これがうちの紋でこの通りの紋を入れてくれ」と言われても、私共紋やにとって、紋の形を知っているだけに困ってしまいます。
その時は、見本と似たような紋を紋帖から捜して、「この形の紋が正式な紋です」と、お客さん又は呉服屋さんを説得する訳です。紋帖にない場合は、今まで私が作ってきた紋の中で似た様な紋を見せます。時には頑固な人がいて、その通りに紋を入れた事もあります。(私共紋やにとって不完全な紋でも、ひょっとしてその紋が代々伝えられて来たかも知れない)



上が多分手彫りの紋。下が最近のはつりの紋です。両方とも「丸に日の丸7本骨扇」です。同じ墓地にありました(他にも同じ様な紋が多くありました)



上がうちの代々の墓石の紋で、下が今の墓石の紋です。これは私が紋の版下を持ち込んで彫ってもらった物です。

現在、墓石の紋は殆ど紋帖を題材にして彫っていますので、結構正確に彫られていますが、前に書きました様に<細かい所は略す場合がある>と云う事を忘れないで欲しいと思う次第です。

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続・インターネット

2005年12月04日 09時51分18秒 | つぶやき
私がパソコンを始めたのは2000年の春、HPを立ち上げたのはその年の秋頃だと思います。最初の頃は慣れなくていろいろalfa君に教えを請うたものでした。
HPは安藤氏に教えてもらって、「ほたる」というホームページソフトを使って作りました。(今は一度PCが壊れた事もあってホームページビルダーを使ってる)

その頃は紋業界の仕事が少なくなり、異なったもので何か新しい仕事が出来ないか、且つ紋離れが進む中、家紋のいいデザイン性を残していきたいと云う気持ちからホームページを立ち上げました。
その二年前位から紋のデザイン性を生かして「家紋Tシャツ」を作り始めてましたが、これをHPに乗せたかったのが最初の動機で、売れないかな?と思ったんですが現実はそう甘くない。「プレゼントサイト」を利用して宣伝しましたが、来場するのはその手のマニアばかり、売れませんでした。グスン!
その後「紋ぺたくん」を作ってアっプしましたが、これも同様で人気がでなかった。

で、昨日の記事になった訳であります。
去年ホームページビルダーに切り替えたのを機会にアクセスカウンターを付けたらやっとアクセス数が5000を超えてきました。「張り紋」と共にこれを励みに頑張って行こうと思う次第です。

家紋の広場

インターネット

2005年12月03日 22時37分35秒 | つぶやき
我が拙HPもようやくネット上で少し認められる様になりました。
去年まではヤフーにHP登録の申請を何回出しても全然認められませんでした。ところが最近我がHP「家紋の広場」はどのサイトにも下位の方ですが、検索出来るようになりました。もっとも去年は、例えばヤフーで「家紋」で検索しても登録数は20件くらいでしたが、最近は1000件以上も登録数があり、その数が増えた性かもしれません。でもうれしい限りです。
これもこのブログのおかげ、ひいてはブログを進めてくれたalfa君のおかげだと感謝する次第です。

又、小さなカテゴリーですが「張り紋」で検索すると、拙「家紋の広場」がトップに出てくる様になり、それに連れて少しづつ、この前紹介したようにワンちゃんからも注文が来るようになりました。ワクワクです!

これを糧に来年も頑張って拙「家紋の広場」を更新していきたいと思う、今日この頃です。

家紋の広場

硯・続き

2005年02月07日 20時22分29秒 | つぶやき
そう言えば、私はあまり物に拘らないものですから、この硯は多分弟か妹が書道の時に使っていた硯をそのまま拝借して使ったと思います。
硯のある部分だけ擦り込んで深くなっているのは、上絵の場合多くの墨は必要なく、スプーンで3、4滴の水を落として墨で擦るので、又いつも同じ所で擦るからその場所だけ深くなる訳です。(書道の場合はある程度の墨が必要ですから硯の受けの所?に溜めておきますが)

写真は、先日ブログの人から書店に「紋グッズ」なる物があると聞いて買ってきました。「紋切り型」というものです。七夕に紙を切りこんで飾るものに似てます。うまく切れましたら後日掲載します。

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2005年02月05日 20時30分02秒 | つぶやき
右の硯は年季の入った硯です。親父が多分40年余り使っていた硯です。
それに比べて左の硯はまだ青臭い硯で、私の物です。比べてみると硯自体の質も違うようです。改めて感じるんですが、その人の性格も出てくる様です。親父は生粋の職人肌で、真直ぐ墨を擦っていました。私はと言うと、チョコチョコと斜めに墨を擦っているのが分かります。

これだけの違いが出てくるのは、性格の他にもう一つの理由があります。親父の時代は、紋の上絵はー紋の線を描くーほとんど筆で描いていました。それで硯の墨をよく使う訳です。
ところが、私がこの世界に入った頃は、スクリーン印刷によるプリント紋が出始めた頃で、私はその原稿を描いたり、製版したりする仕事が多く(自分で原稿から製版まですべて賄う紋職人は少なかった)又印刷で紋を描くので、墨はプリントされた紋の補正に使うだけで、その出番は激減してきました。
それで硯も親父ほど年季が入らなくなった訳であります。

でも、久し振りに親父の硯を見て又比較してみて、親父のすごさ・偉大さを感じる次第です(少々オーバーかな?)紋を描く方法は時代と共に進化して行きますが、紋に対する精神というか熱意は受け継いで行こうと思っております。

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