英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

栗吉の傷 ぷぅ吉の死

2014-06-11 | ネコ話(動物)
栗吉の出没するホテルに泊まって3日目となった。
とはいえ、うちから歩いて2分、ユースホステル形式で、若い人たちが沢山働いている。
みなさんが協力してくださっている。
私も簡単に家とホテルを行き来出来る。
栗吉が現れると、直ぐに電話を下さり、私はすっとんでいく。

優しい方ばかりで、とてもありがたい。
希望が見えてきたと思っていた。


昨夜も栗吉は、夜11時~午前5時頃まで、何度も出没し、その度に、私を見ては鳴いて、けれど、私との距離は縮めず、塀の向こうに消えていた。


今日の午後3時頃、仕事の合間に覗いてみると、栗吉がえさ場にいるのに再び遭遇した。

今回は、栗吉から離れたところに坐り、呼びかけながら、目は会わせずに、おやつを投げてみた。

栗吉は、鳴きながら、すこしずつ近づいてくる。

おやつをちょっと食べては近づき、ちょっと食べては近づき、あと30センチで手が届くというところで、異変に気がついた。


なんだか腐った匂いがする?

そろりと顔を地面につけて、栗吉を見上げてみる。


ああ・・・


前足の下を通ってたすきになっている首輪の隙間から、膿と血が見える。

よくみると、脇の下の毛は、なくなっていて、腫れ上がり、首輪の食い込んだ傷口が膿んで、じくじくと汁を悪臭を放っているのだ。

外からちらっと見たのでは、ぜんぜん分からなかった!

栗吉は歩いているから大丈夫だと思っていた!

怪我をしてから少なくとも3週間が経っている。

この状態で3週間経っていたのに、どうして保護出来なかったんだろう!



ああ、栗吉や、どうか戻ってきて。

獣医師に相談して、抗生剤と鎮痛剤を処方してもらう。
これを餌に混ぜたら、少しはましかもしれない。
けれど、苦い抗生剤を入れた餌を出したら、また栗吉は逃げてしまうかもしれない。

どうしよう。

そのとき、一本の電話が鳴った。

こはる日和.」のローズマリーさんだ!


思い倦ねて、ネコの保護をされている、ブロガーのローズマリーさんにメールをしていたのだ。
(「福スケ」さまのアイディアだ。本当にありがとうございます!)

けれど、ローズマリーさんは、ネコの保護でものすごくお忙しい方だから、お返事を、まさか電話を、いただけるとは思いもしなかった。


優しいお言葉で、最適な保護方法を教えて下さる。
電話は30分以上にも及んだ。


よし!
分かったぞ!
必ず、栗吉を保護します!
私たちがどれほど勇気づけられたことか。


けれど・・・

私たちには、あまり家を空けられない事情があった。

ぷぅ吉という、20才近い愛猫がいる。
娘がとても可愛がっていたネコだ。
ぷぅ吉はご多分にもれず、ノラの出身で、10才を超えてから、ネコ風邪を発症し、以来ずっと定期的に獣医さんのお世話になってきた。
もう危ない、もう駄目かもしれない、と言われてから4年が経とうとする。
とても頑張ってきたネコなのだ。

けれど・・・

突然体調が悪化した。
昨日、夫が病院に連れて行ったけれど、もう出来ることはないという。

奇跡を祈るけれど、超高齢のぷぅ吉に、そんな無理を言ったらかわいそうなのかな。
おばあちゃんになるまで、本当に良く頑張ったね。

出来る限り栗吉を捜しながら、出来る限りぷぅ吉のそばにいる。

私のいない夜は、夫がぷぅ吉の様子を見ている。


どうしたらいいの!

ぷぅ吉の最後をみとるか、怪我が悪化している栗吉の保護に務めるか。

地獄の選択が始まった。

迷った挙げ句、ぷぅ吉を、ホテルに連れて行こうと決めた。


ぷぅ吉をホテルに連れて行くわ。
どうしてもぷぅ吉を看取りたいし、でも、栗吉も、今夜がとても大事だし。

夫が言った。

ぷぅ吉は、育った場所で死なせてやろう。
家に置いておかな可哀想や。
役割分担をせなあかん時がきたんや。
俺はぷぅ吉をみるから、おまえは栗吉をみてやれ。


私はホテルに戻った。

しばらくして、電話がなった。


午後11時40分、ぷぅ吉は亡くなりました。

私は、ぷぅ吉の死に、間に合わなかった。





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常駐作戦

2014-06-10 | ネコ話(動物)
くるさんのお仲間からの沢山のアドバイスを精読した。
皆さまの経験談から、大きな勇気と知恵をいただいた。

個々のコメントにお返事が出来ていませんが、本当にありがとうございます。
心から感謝いたしております。


アドバイスを熟読して、結論として、栗吉の現れる場所に極力常駐することにした。

餌を与えて、おもちゃで遊ばせ、さらに遠いところへ行かないようにしながら、栗吉の気持ちが落ち着くのを待とうということだ。

捕獲器は自宅に3台ある。(今回のことで、順に買い足したのだ。涙)
けれど、捕獲器の大嫌いなネコだから、やっぱり使えないかな。
前回、捕獲器のお世話になったのは、1年前のことだ。忘れているかと思ったのに、やっぱり恐い体験は忘れないんだな。

逡巡している私たちに、ご一緒にくるさんのブログに載せていただいた、迷子をお探し中のhiguchiさん、またその他の方々の提案くださった方法がビンゴだった。
「捕獲器なんて恐くないぞ作戦」だ。捕獲機に細工をして、恐いものだと気づかせずに、だんだん慣らしていくという方法だ。
平行してやってみようと思う。higuchiさん、ご自身も苦しい中、ほんとうにありがとうございました。



現在、栗吉の出没する某ホテルに部屋を取って篭城中だ。

はぁ~ 出ておいでよ。

今は、餌と水の皿の近くにワイヤレスチャイムをおいて、ネコが近づくと分かるようにしておき、チャイムが鳴ったら部屋から飛び出す、ということを繰り返している。手には、栗吉の好きなスーパーボールに糸をつけたものと、好物のおやつを持って。

チャイムの音は、誤作動も多いけれど。泣


昨夜(一晩目)は、栗吉は夜の11時頃に現れて、渡り廊下の端っこで、スーパーボールでちょっと遊んでから、塀の向こうに消えた。
とにかく近づけないので、私たちは、静か~に、悟られないよう~に、やさし~い声で、声がけを続けた。

栗吉は、にゅわ~ん♪ふにゃ~ん♪と、甘えたような声を出す。

なのに・・・

何で逃げるねん!!!

やっぱり、アドバイスにあったように、栗吉は外で遊んでいたいのかもしれない。

そうなんだよね。
それでもいい。
姿を確認出来ているんだから、それだけでも、すごく幸せだ。

でも、首輪だけは外させて!
もう何週間も締め付けられて、痺れて痛いだろうに。


仕事もあるし、ずっと張り付いている訳にも行かないが、幸いなことに週の前半の仕事は、夕方から夜に集中している。夫と交代でなんとかなるかな。



作戦は奏功した!

今日は昼に3度も餌を食べに現れた。
けれどやはり、鳴きながら姿を消してしまう。

餌は少量しか入れていない。
太ったら、首輪がさらに食い込む。


栗吉や、今夜もちゃんと現れてね。


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くるねこ組のみなさま

2014-06-09 | ネコ話(動物)
くるねこ組のみなさま

思い余って、くるさんにご相談のメールをしたところ、昨日のブログに載せていただき、それは沢山の励ましとアドバイスをいただきました。

本当に、ほんとうに、ありがとうございます。

みなさまのお言葉のひとつひとつが、心強く、胸に響きます。

一つひとつ大切に読ませていただいております。

早速、新たな方策をとっております。

どうか、うまくいきますように。

またご報告申し上げます。


嗚呼、こんな蜜月をもう一度・・・

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生きていた!!!

2014-06-07 | ネコ話(動物)
栗吉が生きていた!!!

まだ保護は出来ていないけれど、土曜の夕方に、その姿を3週間ぶりに確認できた。

栗吉が、二階のベランダから隣の屋根に飛び降りて以来、6週間が経つ。
すぐにポスターを数十枚貼り、立ち寄りそうなところに片っ端から声をかけた。
早朝から深夜まで、色々な時間帯に、名前を呼びながら捜した。
保健所にも、死獣処理課にも、警察にも連絡をした。

あっという間に2週間が経った。

この間、私たちは気づかなかったのだけれど、ご近所では、色々な方が目撃していて下さったようだ。
ただ、見かけてもすぐに逃げるから、私たちに伝えようがなかったということらしい。

2週間を過ぎたあたりから、栗吉は、私たちが用意した餌を、家の裏で、時々食べている様子だった。
ちらりと顔を見せるのだが、どうも帰りたくないらしく、結局、寄り付かない。

止むなく、栗吉の通りそうな場所に、捕獲機を仕掛けた。
うちの庭や、ご近所の境内など、3カ所だ。

けれど、以前、捕獲機で捕まったことのある栗吉は、捕獲機を置いた場所には近づかなくなってしまった。

そうして、今から3週間程前、裏の塀の上でやっと見つけた栗吉は、首輪がたすきがけになって、きつく締まっている状態になっていた。

直ぐに保護しなければならない。
体が締め付けられて、どれほど苦しいことだろう。
気持ちはあせる。

栗吉は、私たちを見て、にゃんにゃんと鳴くものの、うちに戻ろうとはしない。
栗吉のいる場所は、裏の家の屋根の上で、はしごをかけて登るものの、足場が悪くてどうしても届かない。
栗吉は、びっこをひきながら、家の向こうへと消えた。


何故なの?
どうしたらいいの?

テレビの情報番組にも、知恵袋にも、教えを乞うたけれど、芳しい返事はなかった。

家の裏に、監視カメラと、ワイヤレスチャイムを取り付けよう、と夫が言った。
何かが通ったら、自動的に録画されて、チャイムで知らせてくれるものだ。

栗吉を見かけた、裏の家の塀のところに、餌と水を置いた。
マタタビを燻して、煙りを焚いた。
そこで、24時間の録画を始めた。

けれど、それ以来、栗吉は一度も姿を現さなくなった。

あの時、私の顔を見て、一生懸命に鳴いていたのに、どうして保護出来なかったのだろう。

それ以来、近所の目撃情報も全く途絶えた。
(ここまでは前述のとおり)


私たちは、ちらしのポスティングを始めた。
あの状態で、遠くに行くことはまずあるまい。
地域を限定して、千枚近くのチラシを、ふたりして入れてまわった。

けれど・・・

目撃情報の電話は一度も鳴らない。

この意味することは?


脚立を持ち込んで、壁と壁の間の細い隙間も捜した。
お寺の床下にも入った。

そう云った場所で、栗吉が見つからないことに、ほっとした。

きっとどこかで生きているのだ。


すると、携帯が鳴った。

隣の通りの、外国人専門のホテルからだ。
最初の頃、数回栗吉が目撃された場所だ。

今、栗吉ちゃんが来てますよ。
確認しました!首輪がかかってます。
間違いないです!

夫と必死で走った。

ホテルの中庭には、嗚呼、栗吉がいる!

気持ちを抑えて、そっと呼びかけた。

くり~

栗吉はこちらを振り返って、また、ゆっくりと塀の向こうに消えて行った。

何でやねん!!

けれど、大丈夫!
首輪はそれほどダメージになっていないようだ。
少し痩せたけれど、そのほうが、首輪が締まらない。
元気そうだ。

どうやって保護するかは、また別の問題だ。

生きていてくれれば、元気でいてくれれば、すべてOK。



でも、どうやって保護しよう?




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監視カメラに映っていたのは・・・

2014-06-03 | ネコ話(動物)
留守の間の監視カメラのビデオに映っていたものは・・・


なんと、イタチが1匹と、地域に暮らすノラ猫が1匹だった。

イタチって、細長くて滑らかで、それは可愛い。

もう一匹のノラ猫は・・・こいつです!



この子は、水だけを飲みにきている。

うちの裏側にあたる2軒の家の隙間で暮らしているようだ。

(証拠写真♪)



このネコは、用意した餌のお皿には見向きもせず、毎回、またいで通って行く。
・・・まさに、「ネコまたぎ」だ。ww
そばに敷いてあるマタタビシートには体をゴロゴロすりつけているのだけれど。ww

この子には「ほくろちゃん」と命名した。
だって、口元に、大きなほくろみたいな黒い毛が生えているんだから!

ほくろちゃんは、お腹が減っていないんだな。
ということは、この周辺にえさ場があるんだ!
栗吉も、元気でいれば、食べるものに困っていることはないだろう。

イエネコは、家を出ても、そう遠くには行かないと聞いている。

栗吉が行方不明になってから5週間以上が経つ。
最後に栗吉を目撃してからも、もう13日だ。
その時には、すでに首と肩に首輪がかかって、締め付けられている状態だった。

首輪のことさえ無ければ、これほどの心配はしないのだけれど。

新たな方策を考えるべき時期かもしれない。



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東京パーティ

2014-06-02 | 日記
先週末、東京に行ってきた。


先々週に続き、家族の結婚披露宴が東京でも行なわれたためだ。

栗吉のことがあり、家を離れることにためらいがあったことは確かだ。
けれど、かけがえのない家族の門出を祝いたい、という気持ちは、当然のことながら、何よりも大きかった。

私たちの逡巡を見ていた姪っ子が、留守の間、代わりに栗吉を捜すことを申し出てくれた。

どれほど心強かったことだろう。


そうして、私たちは東京へ向かった。


綺麗な海と夕日を眺めた。





みんなでもんじゃ焼きを食べた。



スカイツリーに登った。
(これは間違いだったのだ。私は筋金入りの高所恐怖症だ。)





靖国神社に生まれて初めて行った。




披露パーティーは、本当に素敵な時間だった。



こんな素晴らしい時間をありがとうございました。



帰ってきて、監視カメラの映像を確認する。
栗吉が現れなかったことは、姪より報告されていた。

けれど、カメラは、何かの動きを察知して、何度も録画をしているようだ。



・・・何が写っているんだろう?





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