ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

リアル肝試し

2014-07-24 19:11:08 | むかしむかし


 肝試しのシーズンですね。




 私の中で、リアルに怖かったのが、19歳の頃の経験。




 当時私は、新聞配達をして予備校に通う、新聞奨学生でした。


 

  私が担当になった配達地区には、大学病院がありました。



  まだ朝陽の昇らない、真っ暗な医学部の研究棟を、7階から1階まで、廊下を歩きながら、各研究室に新聞を配ってゆきます。


 内科、外科、耳鼻科、眼科・・・。古い大学病院ですから、廊下に人体模型とか雑然と置かれていたり。



 つまり、夜の学校と、夜の病院の両方の怖さ。


 これは本当に、怖かった!




 真っ暗な廊下を、一人で歩くときのあの心細さ。


 

 ある日、階段を下りてひときわ暗い廊下に出たとき、突然目の前にバタバタッ!!!という羽音がして飛び立つものがあり、思わず悲鳴を上げてしまいました。



 よく見ると、ハトが、開けっ放しだった窓から入り込んでいたのだとわかりました。




 ま、不思議なことですが、この日あまりに驚いたもんですから、それ以降は、少し恐怖心が消えました。


 あの時の自分の驚きを思い出すと、自分でも笑ってしまうのです。




 そんなことを、思い出しました。

 


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