ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

「山荘ペガサス」2014

2014-12-31 15:22:12 | たのしいおと

 みかん農家は、年末、忙しい。はず。


 そんな年末に、内子で楽しいライヴがあるという。



 いかないで後悔するより、いって後悔した方がいいな。だから、仕事をさぼって、出かけました。



 会場は、小高い山の斜面にある、山荘。


 グリーンツーリズムの宿として、これまで多くの人が宿泊したようです。

 近年は、体験型の宿泊施設が全国にありますね。その先駆け的な役割を、果たしてきたのだと思います。


 現在は、時折、ライヴイベントの会場として、利用されるようになっているみたいです。



 山荘の中は、古き良き、昭和の香りがプンプン。


 ユースホステルで、見知らぬ者同士が、フォークソングを歌って夜を明かした時代を、彷彿とさせます。



 今回集まったのは、東京を拠点に音楽活動をしている、『ペガサス』のお二人を中心にして。

  
 絵描きさんによる、ライヴペインティングも、同時進行で行われました。


 歌は、マイクなし。肉声によるライヴ。これがまた、よかった。山荘のホールはちょうどいいサイズ。生の声のハーモニーが、すごく、合います。


 

 忘年会を兼ねた、ライヴ。一品持ち寄り形式で、みんなの手作りのごちそうを、自由に食べながら、終始リラックスの音楽会。子供たちも、演奏中にあちこち歩き回ってますが、ちゃんと音楽の邪魔だけはしないようにしながら、絵を描いたり、おやつを食べたり。こんなライヴ、そうそうないのでは?


 とにかく、みんなが楽しく過ごしているのがわかる、心地よい空気に包まれて、幸せな時間でした。


 飛び入りで2曲歌った私の歌が、もう少しうまく歌えていたら、もっとよかったけど!



 まあ、それは今後の宿題としましょう。


 


 さて、今夜は大晦日。三が日はこちらも雪みたいなので、のんびりいたします。近所で知人たちと飲む予定。
 


 では、良いお年を!
 

うすたびが

2014-12-28 10:44:35 | いきとしいけるもの

 ウズシリの畑のわきにある、大きな、ムクノキ。


 いずれ、ここに、ツリーハウスを建てるのが、ひそかな野望。


 
 なので、ムクノキの周りは、時間があるときに整備をしています。



 ムクノキの落葉は、かなり遅かったです。12月の吹雪の時に、ようやく落ちた感じ。そもそもこの辺は、暖地ですからね。


 さて、落葉した枝の先に、ガの繭を、見つけました。


 美しい、ライムグリーン。


 特徴的な形なので、すぐに判別できるだろうと、先ほど調べたところ、ウスタビガの繭に、間違いないようです。



 ヤママユガの仲間で、絹糸で作られた繭は、あの猛吹雪にも、びくともしないほど、しっかり固定されていたというわけですね。


 クスサン(楠蚕)の繭に続いて、いいものみつけたぜ。


 
 真冬でも、山にはいきものの、生き生きと生きてきたあかしが、そこらじゅうにあふれています。


 
 松山千春のあの歌を、ちょっと思い出すな。


 「ちからのかぎり~いきてやれ~」

うまくわず

2014-12-23 18:48:18 | いきとしいけるもの

 馬食わず。


 みかん畑で、結構見かける、つる性植物の、別名。


 正式には、仙人草(センニンソウ)と、いうらしい。


 名前はかっこいいけど、微量の毒があるようで、だからか、馬食わず、とも呼ばれているようです。


 
 たしかに、ヤギに与えても食べなかったな。(毒があるとは知らなかった…)




 みかん畑では、下草として繁茂する雑草もあれば、木に絡みついて成長するつる性の植物もあります。


 それぞれが、個性的に、いのちを営んでいるというわけです。




  みかんはほぼ完売。残り、ハネものが少しだけ残っているところです。


 今年もみかんが少なくて、ご迷惑をおかけいたしました。来年こそは、表年なので・・・。(台風とカメムシ次第であります)



 年明けのポンカンは、1月中旬ぐらいから発送の予定です。2月にはなくなるかもしれません。



 よろしくお願いいたします!

まくろび

2014-12-23 11:36:02 | うまい!

 マクロビ、マクロビオティックという言葉、今や、かなり浸透していますね。普通に、目にし、耳にします。


 私が初めてマクロビオティックを知ったのは、1998年から99年。



 あのころは、全然知られていなかったです。興味のある、ほんの一握りの人たちだけの世界という感じでした。



 ところが、私は、その世界に、とてつもなく、魅力を感じたのです。


 自分がやりたいと思っていたことが、そこにすべてあるような。



 当時私は、飲食店の厨房で働いていました。勤めていたお店は不景気にもかかわらず、大変繁盛していて、有名人もたくさん訪れました。先日亡くなられた高倉健さんも、常連さんの一人でした。


 お店を切り盛りする親方は大変厳しく、哲学を持った方で、たくさんのことを教わりました。技術的なことではなく、心のこととか中心に。


 今でも役に立っています。いい経験をさせていただきました。(迷惑も、相当かけたけど。ごめんちゃい)


 で、厳しい料理店だったので、食材もこだわるし、手間を省かない仕事を要求されました。

 
 そんな経緯から、ふと、マクロビの世界を知るようになります。知れば知るほど、そっちへシフトしたいと願うようになりました。


 仕事を辞めるきっかえの一つが、実は、マクロビだったりするのです。



 仕事をやめて、こだわり食材を生産する農家になりたく、農業への転身をしました。しかしながら、農業の世界でも、一進一退で、就農するまで5年の修業期間がありました。


 就農から10年、ようやく、理想に近い形に近づいてきています。


 (毎度申し上げますが、私は、柑橘の単一作物栽培には、興味がないのです。あくまで、多様で永続可能なパーマカルチャーを目指しています)




 今日も、高きびでハンバーグのランチ。マクロビオティックの定番料理ですね。


 
 長い長い道のりを、かみしめながら、いただきたいと思います。

フード・フレックス

2014-12-20 12:25:23 | かんがえるあし


 年末。


 クリスマスシーズン。


 イチゴの旬です。



 本来の、露地栽培のイチゴの旬は、5月です。が、クリスマスケーキ用に、ハウス栽培イチゴが市場に出回るこの時期が、今の日本における、イチゴの旬になっています。いいのか、わるいのか。みかんが売れないやん!!(勝手にライバル視)



 さて、年末と言えば、年越しそば。


 お蕎麦屋さんが、かきいれ時。


 しかし、本来、旧暦の大みそかに食べられていたはず。


 なにしろ、そばの旬は、旧暦のお正月前後ですからね。


 (新そばの、むせ返るような香りが立つ時期は、恐ろしく、短い。初秋のほんの1週間程度。ただし、真冬になると、そばの実は熟成されて、味が乗るといわれています。そのピークが、旧歴のお正月頃)



 日本人は混雑が大好きですから、年末の気忙しいときに、わざわざ行列を作ってでも、年越しそばを食べますが、ピークを避けて、旧暦で年越しそばってのは、どうですか?ゆったり、そば本来のおいしさを味わうのであれば、ぴったりだと思います。



 ところで、おせち料理に、金柑の甘露煮が、いつごろから入れられるようになったのかは、知らないのですが、金柑の旬もまた、旧暦のお正月頃なんです。


 いまは、ハウス栽培の金柑が、新暦の年末に出回ります。


 本来の旬の方が、味は乗っているし、値段も安いと思います。


 フレックスで、ピークをずらすというのも、賢い方法だと思います。




 ちなみに、最近話題になっている、うなぎ。


 うなぎの旬も、本来は真冬。真夏に食べないといけないような、メディア操作に乗って、過剰な乱獲が進むとすれば、悲しい限りです。


 賢く、生きようぜ。