ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

桑の枝は子供の頃から

2018-03-13 17:58:14 | かんがえるあし


 3月に入り、暖かな日がやってきました。


 昨日で、収穫バイトの、収穫が、すべて終了!!


 10月の極早生から、早生、紅まどんな、伊予柑、デコポン、せとか、そして、清見。



 バイトでは、収穫の他にも頼まれる仕事があるので、4月下旬までは、剪定とか、いろいろお手伝いをすることになりそうです。



 さて、本業の養蚕ですが、バイトの合間を縫って、桑の剪定等をしています。


 桑の枝は、子供の頃から、馴染みのある素材。



 群馬の祖父の家では、いつも、囲炉裏に桑の剪定枝がくべられていました。


 もちろん、自分でも、囲炉裏にまきをくべます。


 あのにおい、あのてざわり。



 40年経っても、忘れません。


 私が農業へ興味を持った、きっかけが、祖父の家の暮らし。


 桑の葉っぱで蚕を飼い、桑の枝は燃料。

 目の前の川で釣った魚は、囲炉裏で焼いて。





 ばあちゃんの手打ちのうどんに、自家製のあらゆる食品。


 お茶でさえ、井戸水で沸かしてるから、子供でもそのうまさがわかるほど。


 
 あんな体験が出来たことを、心から幸せに感じるとともに、あの素晴らしい暮らしを、後世の人に伝え残したいと、いつも思っています。


 そして、養蚕農家の活動を支えてくださる皆様に、感謝!!

 

品質の向上へ向けて

2018-03-05 09:58:11 | 養蚕


 みかん農家時代から、よく書いてきた話ではありますが。


 今の世の中、みかんにしても、高品質のものを作らなければ、売れない時代と言っていいと思います。


 愛媛県が推奨している、紅まどんななんて柑橘、キロあたりの単価が高い高級柑橘ですが、選果基準がかなり高いため、農家が出荷できる精品は、収穫量の半分以下、なんてことが、ザラにあると思ってます。(個人的見解です。)


 



  さて、養蚕の話ですが、現在、私の出荷している繭は、選繭(せんけん)して、基準をクリアしたものが、引き取られていますが、その品質は、まだまだ、及第点なのかなあと、思っています。

 繭も、自然の力を利用してますから、その時の環境等によって、品質にバラツキが出てしまいます。



 


 過去2年間、いろいろ試行錯誤して、まだまだ改善できるところがあると、感じています。

 ただ、その課題をクリアするためには、現状、予算不足で、なかなか、思うように改善できていないのです。


 今年、バイトで頑張って作った資金から、品質向上対策に予算を組むことができそうです。(まさに自転車操業!)今年は、増産のほか、品質向上も、目指しています。


 養蚕シーズンが近づいて、徐々に慌ただしくなってまいりました。焦らず、しかしたゆまずに、春の蚕を迎えたいと思ってます。