ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

養蚕を、やってみたいという人は、意外に多い

2016-07-30 18:42:15 | かんがえるあし


 養蚕に、関心のある人は、けっこういます。


 うちも、だいぶ落ち着いてきたので、そろそろ、本格的に、関心のある人を招いて、研修なり、アルバイトなり、受け入れようかと思っています。


 以前、別の場所で、wwoof のホスト(受け入れ側)を、7年やってました。


 海外から、国内から、30名弱の人々を受け入れた経歴があります。


 さあ、あなたも、お蚕さんに、触れてみては?


 触った時の感触なんか、気持ちいいですよ。

夏が終わる 

2016-07-20 18:36:25 | 養蚕

 

 今年の梅雨は、たくさん降りました。

 湿度が高すぎると、蚕にも影響があるので心配してました。


 幼虫時代は、それでも順調に生育。


 しかし、繭にするための上蔟(じょうぞく)からの管理が、思ったより理想の状況にならず。


 今日、出荷をしたのですが、出荷先からは、品質的には改善の余地あり、とのご指摘を受けました。


 クーッ、悔しい!!


 
 まあ、自分の中では、できる限りの努力をしたので、割り切って考えてます。


 もう少し、自己資金があれば、まだまだ工夫できたと思ってますが、なにせ、先立つものはからっきし。


 繭代が入ってきたら、それを設備投資にまわして、今後の品質向上に役立てたいと思ってます。


 やっぱり、絹糸のプロが、唸るような品質の繭を生産したいじゃない?


 

  目指すのは、業界ナンバーワン。



 蚕のもりひこ、と呼ばれるように、益々精進いたします。


 
  夏のお蚕が終わって、次回は、8月8日からの、初秋蚕です。
 

なつご もうすぐ出荷

2016-07-17 06:59:46 | 養蚕

 夏のお蚕、なつご、もしくは、かさん(夏蚕)とも言いますが、もうすぐ、繭の出荷です。


 出荷前に、選別をして、出来のいいものだけを出荷しますから、どれくらい出せるかは、まだ今の時点では、推測するしかできないです。

 でも、まあまあの出来なんじゃないかと。



 さて、今回、なつごの作業は、お手伝いさんが来てくれていたので、とても助かりました。


 地元、宇和町出身の方。


 今後、養蚕を始めたいと考えているそうです。


 私より年上でして、昔の宇和町のことをよく知っている方です。


 その方のお話が、とても興味深い。



 かつては、宇和町内は自然が豊かで、多様性に富んだ生態系だったそうです。子供の頃は、田んぼにたくさんの生き物がいて、それを捕まえるのがもっぱらの楽しみだったとか。

 ドジョウ、タニシ、ナマズ、フナ、シジミ、カニ、カエル、などなど。


 しかしながら、水路のコンクリ化や、化学肥料、農薬散布の時代を迎えると、これらは全くと言っていいほど、姿を消して、現在に至っているとのこと。


 そのことに、農家は気がついているけれど、それをなんとかしたいと声をあげる人は、少ないといいます。



 むー、ここはなんとかしたいねえ。だって、生き物が多様な方が、明らかに豊かじゃない?


宇和町は、かつて豊かだった暮らしを取り戻せるのか?


 私ができること、これからもやって行きます。

上には上が

2016-07-05 20:07:32 | いきとしいけるもの

 つい先日、クワカミキリのことを書いて、今まで出会った中で一番でかい、と記しましたけれど、今日は、さらにその上と、出会いました。


 シロスジカミキリ。


 国内、最大種。


 クワカミキリよりも、さらにひとまわりでかいです。



 で、こいつは、クワの木には、あんまり寄り付かないみたいなので、少しほっとしてます。



 いやー、それにしても、新しい生き物たちと、たくさん出会えて、嬉しい限り。


 多様性こそ、豊かさの証。



 そう、私は、今までも、これからも、本当に豊かな暮らしを、追い求めます。



  あ、お蚕さん、徐々に5令になってきました。