さて、この切符は、いったい、なんだと思いますか?
日付を見ると、昭和63年、2月24日となっています。
その日の朝、私は、第一志望の都立高校を受験するために、あるいていました。
中学三年の時、同じクラスの仲良しで、ともに同じ高校を受験することになっていたI君と私は、見知らぬ道を、地図も持たずに、あるいていました。
I君は、私を信じ切っていました。私も、あるいていればそのうち会場に着くと、信じて疑ってませんでした(!)
しかし、私の予想とは裏腹に、なんだか道に迷ってしまったのでした。あれ?どっちへ行けばいいのかな?
だんだん焦りが募ってきて、道行く人に道を尋ねながら、このまま徒歩だけで会場へ行くのは無理だと判断し、急きょ、有楽町線の要町駅へ行く作戦に変更。
要町から有楽町線に乗った後は、願書を出しに行ったときに一度通っているルートを、行きました。
到着したのが、試験5分前。
自分だけならともかく、友人を巻き込んだことにものすごい罪悪感を覚えながらの、試験でした。
結局、二人とも合格したわけで、事なきを得たのですが、第一志望の試験会場まで、地図も持たずにのんきに歩いていくなんて、さすが俺やな。
写真の切符は、その時の、切符。当時はまだほとんど改札員がいる改札で、私は記念にもらいたいと申し出て、もらえたのでした。
今も宝物(?)です。これを見るたび、自分ののんきさを思い出します。
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