まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

写真展

2015-05-02 23:38:52 | 日記

なんでここにあるのかなぁ。。
ここ10年、繁忙期を直撃する連休は
嬉しさ半分、しんどさ半分。
突入前夜、終わらない仕事と
営業さんらの絡み付く視線を
ひきちぎり、みなとみらいへ走る。
目的は、写真の貼り出し。

主催の川名マッキー氏は、参加してる
趣味の写塾の塾長であり
グラフィックデザイナー、カメラマン。
撮りためた千枚以上のポートレイトから
「face look」と称して数点を展示。
その横に写塾の希望者も出展。
経費をなるべく安くあげるため
じぶんでやれることはじぶんで、と
ものさしやら、養生テープやら
かばんにつっこんで会場へ入った。

しかし、持ち場のパーティションと
マッキーが用意してくれた写真パネルを
前にしばし呆然。
仮どめしてから調整を、とおもうが
パーティションの素材が養生テープでの接着を拒否。
採寸してレイアウトきめてテープでマークして、、、何時間かかるんだ?
次の瞬間、ぶっつけで貼る決意。
お手伝いに来てくださってた
その道のプロが苦笑い。
「性格でるよねー。」

両面テープを四隅に貼り、ばしばしとやっつける。
あっ、紅葉の写真、逆さまにしちゃった。まっ、これでもいっか。
すると隣で作業していた仲間が
「いやいやいや!」と手をのばして
はがしてくれる。
やっぱり、だめですよね。

小一時間で貼り終わる。ほっとした。
八枚のパネル。いつもお世話になってる、師匠と仲間の笑顔。
掲載を快諾してくれた、モデルのひとりが
パネルの隣に立って記念撮影。
とても嬉しい。しかし時間切れ。
仕事に戻る。今度はこっちが後ろ髪だよ。

翌日、つまり今日、
朝からお菓子のレッスン。
パウンドケーキ二台持ち帰り。
ゆうべ、へろへろになってた
師匠の顔が浮かぶ。
一台進呈することに決めて
会場に向かう。
電車も駅も広場も通りも
ひとでごったがえす休日。

会場には、師匠、写塾仲間、遊びともだち、お菓子教室のともだち、わんこたち、
たくさんのなじみの顔がある。
みんなとてもリラックスして楽しんでいる様子。
昨晩、殺伐とした空気を感じた空間に
おひさまの光がたくさんふりそそいでいる。
さまざまな写真たちがおおぜいに見られ
ちょっとすましてるみたい。

やっと、ゆっくりみんなの写真を見る。
おなじ時に、おなじ場所にいて
撮ってたはずなのに
こんなにも感じることや表現方法が
違うんだな、と感心する。
何年か一緒にいると、
それぞれに、そのひとらしさも
表れているのが見えて楽しい。

やはり掲載を快諾してくれた、写真仲間と話しながら
彼女が撮らせてくれた素敵な笑顔は
私にむけてくれる親愛の気持ちなんだと
あらためて気づく。

ポートレイトは感情のやりとり。

そうおもって、我が師の作品を見ると
いかに彼の持ってる思いが
深く、強く、色さまざまで
モデルはその思いに呼応して
こんなにもきらきらした
一瞬の表情を放つのだなあ、、と
ためいきがでる。
そこをのがさずキャッチするのが
プロたる所以。


初日を終え、解散。あと二日。
今夜はよく眠ってくださいね、師匠。