まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

5月のお菓子レッスン☆柚子のパウンドケーキ

2015-05-03 01:01:40 | お菓子作り


連休初日の今日は
お菓子のレッスン!
ちゃんと早起きしましたよ。
なぜならこないだ、はじめましての方に
blog拝見してます、お正月寝坊したんですよね、と
ご挨拶いただいてしまったからです。
なあんちゃって。

パウンドケーキの素晴らしいところは
よーくよーく混ぜてれば出来上がる
というところです。
やわらかくしたバターに
砂糖、卵黄、オリーブオイル、柚子ペースト、お酒、粉、メレンゲを順番に少しずつ。

混ぜる回数やメレンゲたてる秒数が
同じでも人によって全体にかかる時間や
できあがり生地の状態がちがうのは
不思議ですけれどね。

隣で作ってる博子さんの生地は
均一感すばらしくマットでつややか、
美しいのひとこと。

このパウンドケーキは、上白糖と日本酒で
しっとりこっくり和のおいしさです。
お酒は、香りのたかい大吟醸を使うべし、とのことらしいのですが
先生も生徒も下戸揃いなのでぽかんです。
そして、オリジナルだと、酒量がめちゃめちゃ多い!
これ作ったとき、y田師匠はきっと酔っぱらってたんだね、とみんな納得(いいのか?)
気持ちよく3分の1で作ります。


お酒を混ぜるタイミングが二回。
理由は、豚汁に味噌をいれるタイミングが二回なのとおんなじだそうです。
ここでは料理やらない私だけぽかんです。

柚子のペーストは、生地に混ぜるのと、生地のなかほどに挟むのと、
ポンシュに混ぜるのとで三段階。
たっぷり使います。贅沢だなあ。

入会してまもない方が
キャソナードってなんですか?
オリーブオイルはなぜ入れるんですか?
と質問されていて
今や疑問にすら思わない私だけど
そうだよねー、不思議だよねー、と
懐かしく思いました。

パウンドケーキのもうひとつ
素敵なところは
粉や砂糖の種類や卵の混ぜ方、
中に混ぜる素材、あわせる香料やリキュール、
組み立てや仕上げの方法によって
たくさんの異なるおいしさが
表現できるところです。
あたたかい季節は柑橘で爽やかに
さむい季節はドライフルーツやナッツで重厚に。
気取らないおやつなら、さつまいもや、りんごでほっこり。
チョコ生地とマーブルにしたりね。
変幻自在。

小さい頃、念願のガスオーブンを手に入れたママが、ときどき焼いてたパウンドは
ラムレーズンの入った生地のどっしりしたやつで
上面にドレンチェリーとアンゼリカの
飾りがついていました。
この飾り、見た目かわいいんだけど
食べると驚愕のまずさだったのですよね。懐かしい。
どっかにまだ売ってるかな。

ただ、ひとつだけ残念なのは
パウンドケーキは焼いたその日には
食べられないってことです。
まだ、素材のみなさんがよそよそしいからね。
一晩ともに過ごすと、仲良くなるのです。

そんな、仲良くなるのに忙しいパウンドが、いま、冷蔵庫にいます。

だから明日も早起きしますよ。