エントリーするって聞いて
まずは驚いた。
そりゃ、坂を登るのが
楽しいっていうのは
前々から知ってたけれど
(そして、変わってるなぁと
思ってたけれど)
24キロ、登りっぱなしのレースだなんて。
しかも、名峰だなんて。
一緒に出る?と聞かれ
丁重にお断り。
無理だもの。
父親を同行させることには
なんとか成功。
先に現地入りの二人に
前夜合流。
暢気に温泉に浸かる。
翌朝4時起き。
小雨のなか出発するも
雨足は次第に強くなる。
頼むから今から数時間だけ
止んではくれまいか。
そう念じつつ
すでにびしょぬれの二人を
車で追いかける。
会場の富士北麓公園。
今年の参加者、8500人弱。
みんな寒さに震えている。
15組にわかれ、順番に
スタートを待つ。
開会式。ムスメの待機エリアから
ステージは見えない。
シャ乱Qのマコトさんがゲストトーク。
知ってる?と聞くと
知らない。つんくはうっすら知ってる。
アイドルをプロデュースして、
その子とケッコンするんだよね。
。。。惜しい。
そんなことを話してる間に
スタートの時間。
緊張の面持ち。
今から思えば、すでにこの時
万全じゃなかったのかもしれない。
気を遣ってやれなかったのが
悔やまれる。
見送ったあと、別の待機エリアへ。
雨がやんだ芝生の上で
こんなに汚れたことないんだけど、と
いわんばかりのタニオくん。
富士山を覆っていた雲が
ほんのすこし切れた。
最終組もスタート。
8500人を送り出し
無事に大役つとめおえた
プラカード。
ここからしばらく待つだけの時間。
ふらふらと、コースを徒歩で
少し登ってみた。
鮮やかな木々の緑。
花らしい花はあまりなく
赤摘草がかわいらしく揺れている。
梢から蝉のような声が聞こえる。
目の前に、ちいさな虫が
はらってもはらっても集まってくる。
ゴールまでにかかる時間は
一時間半か、二時間か。
そこから下山に約一時間。
まだまだ先だなあと思ってたのに
10時をすぎたころ、優勝グループが
帰ってきた。
そこからは、なんだか落ち着かず
コースの脇をうろうろ。
ゴールしたらメールするね、と
云ってたムスメからは
音沙汰なし。
すると、大きなバンが
コースから降りてきて
ゴールの手前を会場へ
入ろうと。
「救護車です」と
ゲートの係に告げている。
とても嫌な予感がした。
のぞくと、乗せられてる自転車の
白のハンドルが見えた。
ムスメのは青緑色。ちがう。けれど。
ほどなくメールで、
体調悪くリタイアした旨。
寒くておなかが痛くて
どうしても力入らず
あと三キロの地点で諦めたそう。
スタッフも、え?ここで?と
いう感じだったけど
無理してゴールしたら
ほんとにヤバイなと思ったと。
バスで降ろされたムスメ
こんなに凹んだかんじなのは
何年ぶりだろう。
少しはよくなった?と聞くと
ちーちゃんのカオみたら少し安心したって。
それはハハオヤの効能だね、と云いながら
じぶんは走らないのにここまで来た意味が
ちょっとはあったんだなーと思った。
来年、リトライするつもりらしいけど
今度はいろいろ準備して
楽しめるといいね。
でも、私のことは、誘わなくていいからね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます