もんじゃ焼きみたいなもん。
ヒロさんのたとえに
塩鯖定食吹きそうになった。
atelier 結心のお隣のカフェ。
二日続けてランチをごちそうに。
2019年2月にオープンした、ゆっこちゃんのケーキ屋は二回目のクリスマスを迎えた。
今月に入り各方面から何人もが、それぞれ複数回応援に来ている。
わたしも去年に続き、販売当日に参戦。今年は24と25の二日間。
去年もご一緒したヒロさんは23日から三連戦。一年ぶりの笑顔と愛のある毒舌が嬉しい。
「みなさん、ボランティアなんですよね。なぜそんなすごいことになってるんですかね。」とよく行く珈琲屋店主(ワンオペ)が驚いていたので、「うーん、なんでって、親衛隊だからですかねー。」と答えた。当のゆっこちゃんも、わたしが気に入ってるフリーズドライのけんちん汁を差し入れしたら、「◯◯さんはワインくれるし、◯◯さんはコーヒーくれるし、みんななんでタダ働きしにくるのにお土産くれるんでしょう。」って笑ってた。去年達成しなかったクリスマスケーキ100台予約を今年は12/13にキメたゆっこちゃん、全力で応援しないでどうするよって思いはみんなおんなじだったと思う。わたしもこんな時のために会社でゆっこちゃんのお菓子をなにかにつけて配り、「美味しいは正義」を刷り込んであるため、遅い夏休み二連休に「がんばってくださいねー」と激励されて送り出された。
いつもすごいなと思うのは、キャリアも性格も様々な人らをとても上手に使える能力。そう言ったらヒロさんは笑いながら、「いやいや、みんなが回りから一生懸命整えてるところをまんなかでがしゃがしゃやってるんですよ。」キャベツの土手が決壊するたんびに、緩い生地の流れてくるのをヘラで止めるみたいな。
それでも、そのもんじゃ焼き食べたいな、美味しそうだなと思えばこそのヘラ隊なわけで、崩れようがどうなろうがどうでもいいやつだったらそうはならない。そう言ったらヒロさんも笑いながら同意してくれた。
今年で13年のつきあいだというヒロさん、ボスに気に入られて出世するために他人を蹴落とすような職人の世界で、「わたしは人の輪を大切にしたい。」というゆっこちゃんの挨拶に驚き、このひとについていこうと決めたのだそう。当時のヒロさんはゆっこちゃんによれば「く◯なまいきなガキ」で、偏食甚だしいのを心配したゆっこちゃんが細かく刻んだ野菜を混ぜた卵焼きを作ってあげても、箸で混ぜ物を全部つまみ出して卵だけ食べてたんだそう。「そんならもう全部食べなきゃいいのにさ。」と思い出して文句言うゆっこちゃんに、「いやー、なんで食べないってわかってんのに入れるかなーとおもいながら抜いてた。」とニコニコしてるヒロさん。
去年より台数が多いのに、販売当日のこの穏やかな時間の流れは、事前準備がきっちりされてるから。それと、「二年目なので我々が馴れたから。去年は姐さんが何言ってるかよくわかんなかった。」とヒロさん。鮮やかな手つきでつぎつぎに生ケーキを仕上げていく彼女にワレワレって言ってもらえることにちょっと感動。
引き取り時刻開始直後は混雑が予想されるのでご配慮ください、というようなアナウンスをしたゆっこちゃん、シャッター開けてもなかなかやってこないお客さんに今度はやきもき。みんなほんとうに真面目なんですねー、なんていっちゃって、誰の躾やねん。それでもキャンセルも大幅な遅刻もなく、無事に嫁いでいったケーキたち。箱を開けて中を確認するとき、歓声があがっているのを作業しながら横で聞いて心がそのたびにほかほかした。大変ですよね、がんばってくださいね。そんな風に声をかけてくれるお客さんもたくさんいる。
そんなお客さんのためにゆっこちゃんが密かに考えている新しい作戦、早く公開されるといいな。
お手伝いのお礼に生デコもらえて大喜び。5号を4カットで夫と食べる。上質な素材、丁寧な組み立て、これ以上は挟めないってくらい入っている美味しい海老名いちご。これがいちばんすきなショートケーキ。ずっと永遠に食べていたい。
なので来年もまた呼んでね。
ヘラ持っていくから。
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