まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

生きている絵画

2014-10-19 19:41:24 | 日記


小町通の喧騒を抜け
靴屋の角を曲がると
とっつきにある一軒家
蜜蜂という名前のお店

店主は写真家、芸術家、
なおかつ自ら珈琲豆を焙煎し
客のために落としている

ご自慢のモカはとろりと甘く
一口ごとに幸福感溢れる

お店のなかは
どこをどう切り取っても
そのままアートになる景色

とりわけ
庭に面した角に
しつらえた窓辺は
移ろいゆく季節が
そのまま絵のように
楽しめる仕掛け

力強い陽射しが
すすきの穂を煌めかせ
部屋のなかにくっきりと
影を落としていて
息をのむような美しさ

器が空になっても
立ち去り難く
今度はブレンドを頼んだ
しっかりめに焼いた
力強い味

テーブルの花は赤橙系
光に透ける息遣い


コートを引っ張り出す頃
また来よう

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