まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

三冊のシンデレラ

2017-01-23 07:33:08 | 日記


三姉妹長女のわたし
親の影響で小さい頃から
みんな本が大好きで
しかも「モノ」としての本に
執着があったので
白雪姫とシンデレラは確実に
それぞれ一冊ずつ所有しており
買い与える親もどうかと思うが
たぶんまいんちぎゃーぎゃー喧嘩する
こどもらをなだめるよりも
さっさと買ってしまうほうが
らくだったんだろうと推測
ところが今度は
「あたしのシンデレラのほうがかわいい」
「なにいってんのあたしのがかわいい」
と、言い負けたほうが悔し紛れに
相手の本を隠したりなんかして
やっぱりまいんちぎゃーぎゃーやって
それでもたまにはめいめいが
自分の本を広げつつ
縁側で並んでニコニコしたり
つまりはいたって健全に育った

わたしのシンデレラの冒頭のくだり

シンデレラ、掃除をしなさい
シンデレラ、洗濯をしなさい
シンデレラとは「灰だらけのきたない子」という意味です
朝から晩まで働くシンデレラ
屋根裏のねずみだけが友達でした

っていうのがいまだ鮮明に残ってて
灰というのが身近に無かったので
いったいどうしたら灰だらけになど
なるのかなぁと不思議だった
なによりも、シンデレラって響きは
シャンデリアみたいにキラキラして
美しいように思えたから
その落差に驚いた
フランス語ではサンドリヨンという発音になるというのはずいぶんあとで知って、
やっぱり女の子を呼ぶにはずいぶん
がちゃがちゃした言葉だなとおもった

写真のお菓子はラサンドル
灰という意味の名前で
巨匠弓田亨ちゃんがおばあさまを
なくしたときの思い出にまつわるのだという
ふるった粉に砕いたアーモンドヌガーを混ぜる工程で、それが灰のように見えるらしい
言われてみればそんな感じもするけど
やっぱり天才の感性は独特だなと思う

今年最初に作って年始挨拶に持っていったのがこれでFBにも載せ
ヌガーをたっぷり焼いて余ってたのを
昨日の集まり用に再度ケーキにしたのだけど
「あ、これ、こないだも作ってましたよね、食べたかったんです」
と言われてビジュアルの威力に驚いた

そういえばクグロフのかたちは
わたしの絵本でねずみが一生懸命
作ってたシンデレラのドレスの
スカートのドレープに似てる

お客様に配った残りのひときれを
食べながらムスメが美味しい連発
でも切ってしまったら形はわかんないから、マドレーヌ型とかで焼いて
バレンタインに配ろうかなという
作るの大変?というので
ヌガー先に作っとくといいよといったら
じゃあそれはヌガーを作ってくれる妖精さんに頼もう、とかいう
嫌な予感がしたので、それはいったい?と聞いてみるとにこにこして
チカチャンってゆーの!だって
毎月アーモンドヌガーを焼くとか
不健康な生活はどうかとおもうんだが

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