まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

歌でヘッドハンティングされる女

2017-08-06 14:01:18 | 日記
母が半分ボランティアで
地元のおばあさま合唱団に通っているのは
知っていたけれど
それがすでに15年になってることとか
いよいよミューザ川崎で歌うことになったとか
ましてやここ3年
ボイストレーニングに通ってるとか
つい昨日初めて知った。

そもそもボランティアで合唱って何よということだけど
「アルト不足を補填する」ってことらしい。
主旋律以外をちゃんと歌える人って少ないんだって。
かくいう私も主旋律以外は歌えない人だから
まあ笑えないんだけどさ。

で、口の開け方だの声の出し方だの
とても褒められて喜んでたら
地元の混声合唱団から
「そういう方なら是非うちのアルトにも」
って声がかかったらしい。

母は嬉しいは嬉しいけど
狭い地域の中勝手にそんな動きをすると
裏切り者のそしりを免れないため
「それならあの人とあの人に話通してください」
と交渉したっていうから
すげぃ本気だ。

で、要人から「混声に行かれてもいいけど
うちを辞めたりしないでよね」ってことで
無事に見学、体験が決まったそうだ。

その混声を調べたら主に宗教音楽をやるところだそうで
海外遠征などもしてるらしい。
もしポリフォニーだったらアルトも主役になるチャンスがあるよ
って言ったらとっても嬉しそうだった。
やっぱり主旋律を支えるだけの影の力持ちは辛いよね。

でもなんとなく私の母のイメージは
常に表に出ることなく誰かをアシストサポートして
その人の喜ぶ様子を自分の喜びにする、っていう感じ。
家族なんかはつい、自分も含め
そんな母に甘えていたんだなと改めて思い、
申し訳なさと感謝の気持ち。

混声さんはとても強気で
体験来てくれるんなら楽譜買ってきてとのこと。
フォーレのレクイエムっていうんだけど知ってる?と母。
たいそう有名でございます・・・

ただ、楽譜買ってこいったって
いくつか版元もあると思うよ、
KかZかのどっちかだと思うから聞いてみてね
と一緒にスマホ検索。

そういえば一度も母の合唱
聴きに行ったことないや。
ミューザ行ってみようかな。
黄色い素敵な衣装揃えたんだっていうしね。

混声さんのレッスンは毎週ある、というのを聞いて
寂しいのか「やめたら?」って呟く父を
ガン無視する母娘なのでした。