まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

タボラータ ジェラートレッスン

2017-05-07 17:03:10 | お菓子作り

遊び倒した連休の締めくくり
大好きな恵美さんちで大好きなジェラート

何しろ恵美さん、ジェラートマシン
買っちゃったもんね
かっこいい!

今回教えてもらったのは4種類
・フレッシュフルーツ
・フルーツビュレ
・冷凍フルーツ
・ミルクベース

そして今日は初日なので
フレッシュフルーツは2種類あり
合計5種類のジェラートを
食べまくりタボラータ

合間に焼きたてのフォカッチャも
快楽地獄です

イタリア人にとっては
生活から切り離せない食べ物
栄養を補給するという意味合いまで
あるそうで
みんなでおゆうごはんのあと
お気に入りのジェラテリアに繰り出し
老いも若きもがっつり食べるんですって
深夜2時までジェラテリアは大賑い

そしてイタリア人の中では
定説になっている
「ジェラートって言ったら、シチリア!」

もともとは、9世紀ごろ
いろんな文化を持ち込んだアラブ人が
秋から夏の始めごろまで雪の残るエトナ山の雪に
レモンとお砂糖をかけて食べてたのが
シチリアのジェラートの始まりなんだそう

そしてここで思いがけない素材の名前が出ました
「イナゴ豆」
そう、たまちゃんのtamatamaで大人気商品
金柑のキャロブラウニーでおなじみのキャロブ
イナゴ豆の種だけを挽いた粉を
ジェラートの安定剤として使うのが
古きシチリアのジェラート製造法なのだそうです
たまちゃんが使っているのは甘い風味の鞘部分を挽いたものなので
色も香りもだいぶ違うみたい
日本では種だけの粉は手に入らないかもね

恵美さんのレシピでは安定剤の代わりに
ほんの少量の寒天を使います
でもお家ですぐ食べちゃうんなら
別になくてもいいらしい
そして、繊細な口どけのために
糖類を幾つか混ぜて使います
もちろん、全部グラでもいいんだそうです

ジェラートは作ったら即食べるのが
一番美味しい
ってことで
カウンターに座っていると
出来上がった順に
次々と出て来ます

鉄板のいちご、爽やかすぎるブラッドオレンジ、
イタリアの桃のピューレで作ったジェラートは
白桃や黄桃とは違うインパクトのある味です


そしてフルッティ ディ ボスコ
森のフルーツという意味です
ブラックベリー、カラント、ラズベリー、いちご、ブルーベリーの
ミックスが冷凍になっているもの
これがもうとんでもなく美味しかった!
濃いベリーの香りがクセになる


さらにここで、ブリオッシュ登場
シチリアではポピュラーな食べ方だそうで
こいつにジェラートを挟んでわしわし食べます
ほのあたたかいパン生地と
冷たくて甘いジェラート
最強コンビでしょ


最後、ミルクベースにふわっとレモンの香るジェラート
これもブリオッシュに挟んで
美味しすぎて思わず、天才!と叫んでしまいました

恵美さんにアイスクリームとジェラートの違いを教わりました
アイスクリームはマシンで圧力をかけながら空気を含ませるため
家庭ではできないものだそうです
ジェラートは本来空気の含有率は40%くらい
でもアメリカから来たとあるブランドは
商業ベースに乗せるため60%くらいになってるそうで
「あれをジェラートって呼んでほしくない」と
イタリア人はムッとしてるそうです
確かに、今日の恵美さんのレシピだと
フルーツの割合が50%とかになってて
これはもう本当に、お家で贅沢に楽しむためのものですよね

家に帰って、ブリオッシュの作り方を
とあるHPで確認してみたら
粉類250グラムに対してバター100グラムとか
どんだけリッチだよ?!とびっくり
牛乳もバッシャバシャに入れるし、
これは作れる自信ないなあ・・・

恵美さん、ご一緒した皆さん、
楽しい時間をありがとうございました。

そして来月のタボラータには
ハム降臨!

何しろ恵美さん、
スライサーも買っちゃったもんね
かっこいい!!

コーヒー風味?の水ようかん

2017-05-07 10:15:13 | 日記
先日の周年祭でのこと。

デザートプレートは
抹茶のシフォンと水ようかん。

幹事ちゃん三人のうち
シフォン製作にふたり、
水ようかん製作にひとりがついて
お手伝いさん四人を
それぞれにふたりずつ
配置することになりました。

ひとりひとりに
どっちがいい?と優しく聞く
幹事ちゃん。
どっちでもいい、と蚊の鳴くような声で
こたえるお手伝いさん。
なので中高生をシフォンに
小学生を水ようかんに配しました。
まあ、順当ね。

そして大人アシストの
みなこさんとわたしは
「じゃんけんして勝ったほうがシフォン」と
幹事ちゃん指令。
なんで優しく聞いてくれないのー。

水ようかんの型には
牛乳パックを半分に切ったものを
使うそうです。
固まってから型をばらして
包丁でカットするのね。

パックをそれぞれ
おうちから持ってきていたのですが
ひとつ、コーヒー飲料のパックが
あったのです。
幹事ちゃんが、くんくんして
もういっかい洗って干しておく、
と、流しに持っていきました。

先生が用意しておいてくれた
こしあんは最近人気の(このへんで)
薩田商店さんのもの。
おいしくならないわけは
ありません。

シフォン組があれこれ試行錯誤してる間に
粛々と作業を進める水ようかん組。
寒天液とあんこを混ぜて
ラップをしいた型に流し
粗熱がとれたら、冷蔵庫へ。

あとは、お皿やコップ、カトラリーを用意したり
サロンを整えたりして
冷えたお菓子をカットして
冷蔵庫にしまえばおしまい。

途中、スタジオに入ってきた先生が
とても平和だ!と驚くほどの
よどみない進行。

ところが、最後の水ようかんを
カットしていた幹事ちゃんが
???
コーヒーの匂いがする!

ええっ、とみんなでくんくん。
確かにする。
端っこ薄く切り落として
みんなで食べてみます。
コーヒーの風味の水ようかんに
なっちゃってる。
一気に動揺が走るスタジオ。
パックのコーヒーに使ってる
香料の破壊力を思い知ります。

お手伝いちゃんが
これさー、コーヒーを飲み物に選んだひとなら、わかんないんじゃない?
とか言います。
コーヒーようかんってあるよねー、と
他の誰かも。
よーく気を付けないとわかんないし
いいんじゃない?これはこれで
みたいな雰囲気になり

ちょっとマテ、を発令。

お客様にお金もらって出すものだから
もし材料の残りが足りてるんなら
作り直すほうがいいとおもうなぁ。
まずは先生に、両方試食してもらったら?とわたし。

幹事ちゃんがサロンにいる先生に
薄いの二切れ持っていきます。
耳をすましていると
先生が笑ってる声が聞こえます。
さあ判定はどっち?

はい。作り直し。

お手伝いちゃんには帰ってもらい
幹事ちゃんらが残って作りました。
冷蔵庫に入れたらカットは明日ね。

コーヒーのパックを持ってきた子がしょげてて、
気にしなくていいからねってフォローしてた幹事ちゃんがさすがでした。

そして、あきこちゃん手書きの
水ようかんレシピを、
シフォン組だったみゆちゃんが
写メしようとしたら
それ、あげるよってあきこちゃん。
ええっ、いいんですかー!ありがとうございますー!って喜ぶみゆちゃん。
なんかいいなぁ、みんなお菓子星人だなぁ、と思って眺めてました。

周年祭の前日お手伝いを
毎回志願してたのは
教わるのではなくじぶんでいちから作る、
緊張や迷いや楽しさのなかで
にょきにょき成長する様子を
たくさん見られることが楽しいから。
かつてここにいたムスメも
数えきれないほどのにょきにょきを
いただきました。
ありがたいことです。

お祭り当日、ラストオーダーぎりぎりで
わたしもデザートプレートを頼みました。
ふんわりしてるけど粉のおいしさの生きてるシフォン、
あんこの美味しさが遺憾なく発揮されてる水ようかん。
どっちもとても美味しかった。

来年は、大人もこどもも
入り交じっての大騒ぎに
なりそうです。
色んな光景を楽しみにしてます。