雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

5月病

2009年05月11日 | 「発達障碍」を見つめる眼
3年生になって1ヶ月。交流級の新しいクラスメートにも馴染み
(「クラスどう?」と訊くと「みんなやさしいよ」との返事)
障級の新入生たちの前では「お手本になるお兄さん」であろうとし、
荒れることもなく基本「いい子モード」で過ごしてきた息子ですが

今朝、目を覚ますなり、体温計で熱を計っています。
「どうしたの?お熱あるみたい?」
「うーん、わかんない」
マジですか~。まさか今はやりの新型インフルではないでしょうが…。
「36.4度だよ。おかあさん、これってお熱ある?」
「ないよ。大丈夫だね」

息子はまた熱を計りなおしますが、これまた平熱。
念のために額を触ってみても異常ありません。
でも、息子は今度は額に手をあてて「ちょっとしんどいみたい」
「頭痛いの?」
「いたくないけど…」

今度は起きてきて、ダイニングの椅子に座っていた私の膝に
もたれかかって、上目遣いに私の顔を覗き込んできます。
誰ですか、自閉症児は目でものを言うことはない、と言った人。
息子の目は明らかに「きょうはお休みしなさい、と言ってください」と
訴えています。

ここで私もようやく「ははーん」と思い当たりました。
新学期になって環境が変わると、とにかく無理をして
自分の思い描く、『自分に期待されているであろう理想像』を
実現しよう、と頑張ってしまう息子。
自分の許容範囲を大きく超えたそんな火事場の馬鹿力的な
頑張りが長続きするはずもなく、2~3週間後には
体がSOSを出して、嘔吐や発熱で学校に行けなくなってしまうのです。

今年はゴールデンウィークが終わってもその気配がなかったので
つい安心していたのですが、どうやら成長により精神的体力が
ついた分、今年は遅れて出てきたらしいのです。
それも、発熱・嘔吐のない「精神的なしんどさ」のみで。

「そっかあ。そんなにしんどいんだったら、今日は学校お休みする?」
そう言ってやると、息子は我が意を得たり、とばかりににっこり。
「うん!しんどいからお休みする!」
(…そんなに元気な『しんどい子』はいません…←心の声)

そこで、息子には
●K先生に電話して、自分でどうしてお休みするのかを説明すること
●しんどいからお休みするのだから、学校が終わる時間まで
 ビデオを見たり、PCで遊んではいけないこと
を条件にしました。

息子は大張り切りで(ちがうやろ)、早速K先生に電話。
「あ、K先生、おはようございます~。あの~、今日はしんどいので~、
 ちょっとお休みします~」
私はそばで噴出しそうになっていました。
その後、息子に代わって電話に出た私に、
「お母さん、熱はあるんですか?」
「いえいえ、いたって元気ですよ。熱も嘔吐もありません」
「じゃあ、今年は体には出なかったんですね」

毎度話の早いK先生、私が息子に電話させたことから
ちゃんと欠席の理由を汲み取ってくれたようです。
先生とも相談して、とりあえず息子が自分で学校へ行く、と言うまで
休ませてみることにしました。

いや、こうなると立派な(?)5月病っぽいですね。
でも、体や心が壊れてしまうまえに自分から「休みたい」と
意思表示できたのはなかなかな成長だなあ、と
感心した母なのでした。

はてさて、息子の自主休暇は何日続くでしょうか?

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