雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

火事(その2)

2007年07月13日 | 「発達障碍」を見つめる眼
消防車から引かれたホースや人の動きから、どうやら火元は我が家とは
建物の反対側の端住戸のようでした。私は携帯から再びK先生に連絡を入れ、
詳しいことはわからないが、とりあえず我が家の占有部分には直接の
被害はなさそうであること、マンションは今封鎖されているので、
再度連絡を入れるまでちびくまを学校に留め置いておいて欲しいことを
伝えました。

でも、このまま鎮火するまでここに立っていることは私にはできませんし、
ここにいても家にも戻れず野次馬になっているしかないのなら、と
とりあえず車に戻って、本来親の会の帰りに済ませるつもりだった用事を
済ませに行くことにしました。
保健センターから帰ってきたのと反対側に回ると、建物のそちら側からは
まだもうもうと煙が立ち昇っていて、はしご車の放水が続いています。
あたりは霧でもかかったかのように真っ白になっています。
火元は3階ですが、その上は最上階に至るまで、すでに外壁は真っ黒に
なっており、その煙のすごさが感じられました。

用事を済ませてもう一度マンションに戻ると、そのあたりで眺めていた
マンションの住人たちが三々五々自分の家に戻り始めていました。
どうやら、もう建物の封鎖は解けたようです。
そこで、K先生に連絡して、ちびくまに「エレベーターは使えません。
お母さんがエントランスで待っています」と伝えたうえで帰宅させて
もらうよう依頼しました。

ほどなく帰ってきたちびくま、「どうしたの?火事になったの?」と
ちょっと不安そう。
「もう消防士さんたちが消してくれたから大丈夫よ。でも、エレベーターが
 使えないから、階段でお家まで帰りましょう」と言うと、
「ハイ」と素直にうなづいて、2人でえっちらおっちらと階段を上って
家に帰ります。その途中で、下の消防士さんが、消防車のスピーカーを
通して、正式に鎮火の宣言をしました。

幸い、除湿機をかける為に家のサッシはすべてしっかりと閉めて
あったので、一帯にたちこめたものすごい煙のにおいも、
家の中にはほとんど入っていませんでした。

ちびくまはやや興奮した様子で、制服姿のまま、バルコニーから
駐車場に何台も止まった消防車や警察のオートバイをチェックしたり、
そのうち始まった消防士さんたちの終礼(?)(鎮火するとそこで
解散式のようなことをするんですね)の様子を眺めています。

やがて家の中に戻ってきたちびくまは、今度はインターネットで、
今年はじめ、M小学校での消防訓練がコミュニティチャンネルで
放映されたときの動画や、やはりコミュニティチャンネルで放映された
「正しい消防車・救急車要請のしかた」の動画を繰り返し見ていました。

特に大きく荒れたわけではありませんが、やはり彼にとっても
ショッキングな出来事であったことは間違いありません。

結局、火事は火元の住戸を全焼し、その上下の住戸がかなりの期間
居住不能になる、という甚大な被害をもたらしましたが、
死者もけが人もでなかったのが不幸中の幸いでした。

ちびくまは勝手に1人で外出したり、危ない遊びをするようなことの
ない子どもなので、私も今まではよく1人で留守番させることが
あったのですが、もしちびくまが1人でいるときにこうした火事が
近くで起こったり、地震になったりしたときに、自分の身を守れる
だろうか、対処できるだろうか、ということも、改めて考えて
しまいました。

台風・火事・地震など、災害が続く中、息子に災害への対処法を
どのように教えていくか、ということも考えにいれておかないと
いけないなあ、と改めて思ったのでした。


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