雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

なわとび

2008年02月02日 | 驕らず焦らず諦めず
最近、息子は「自立体育」の時間になわとびを
しているようです。

連絡帳には「なわとび 100回」とあるのですが
息子はなわとびが跳べません。
手でぐるっと縄を前に回して一旦止め、それを
またぐというやり方しかできません。

なんとか跳べるようにならないか、と毎週通っている
教育大でも、院生さんたちがいろいろ考えてくれたのですが
ついに跳べるようにはなりませんでした。

それが最近、「連続 7回」とか「連続 10回」とか
連絡帳に書いてあるのです。先生に直接確かめても
「ええ、跳んでますよ」というお返事。
私は正直「???」

そこで、今日大学のセッションに行ったときにお願いして、
本人に縄跳びを渡して「跳んでみて」と言ってもらうことにしました。
(ここの課題はいつもセッションの始めに提示されるので
 今日突然、という課題でも本人は驚かないですむ)

すると、多少ぎこちなさはあるものの、ちゃんと連続10回跳べたのです。
もう一度繰り返すように指示してもらっても、やはり10回跳べました。

ちょうどそこへスーパーバイザーの教授が私がいるモニター室に
入ってこられて、
「あれ?縄跳び、跳んでるぞ!ちゃんと手と足の協調ができてるじゃ 
 ないか!」
とびっくり。
「あれだけ課題分析してスモールステップで教えても
 全然できるようにならなかったのに、不思議だねえ。
 いやあ、学校でうまく教えてもらったんだねえ」
と感心しきり、息子にも
「縄跳び、跳べるようになったんだねえ、頑張ったねえ」と
声をかけてくださったので、
息子もとても嬉しそうでした。

「どうやって教えてもらったんですか?」
と障担に尋ねても、
「いや、ただ『やってみて』と言って、横で数を数えていただけです。
 本人の力ですよ。
 強いて言えば、2学期の自立体育で、縄を使わない片足とび
(左右100回ずつ)や両足とび(100回)でピョンピョンやっていたのが
 生きたのかなあ、と思います」

焦らず諦めず、少しずつ積み上げてきたものが、本人の中で
たまたま繋がったときに、ぽーんと大きく伸びる、
そんな実例をまた見せてもらったような気がします。

コメントを投稿