いよいよ、明日は中学の卒業式。
先週の金曜日で最終の給食も終わり、今日は全体の
リハーサルと最後の学級活動があるだけで、
息子は午前中で帰ってくる予定です。
卒業式の練習は、先週から始まりました。
私立高校の合格発表から、公立高校の入試までの
短い間、限られた時間の卒業式の練習だけに、
先生の怒声が飛ぶこともあったようで、
息子はやや疲れた様子を見せていましたが、
昨日の朝、とうとう、「今日は学校へ行けない」と
言い出しました。K先生に電話すると
「やっぱり来ましたか~」
秋の文化祭のときもそうでしたが、「練習を頑張らないと」と
思うあまり、頑張りきれなくて学校へ行けなくなる、
息子にはよくあるパターンです。
ただ、今日休むのは構わないが、本番のとき、大丈夫だろうか、と
いうのが、先生と私の懸念でした。
本人に聞くと「リハーサルは行ける。本番も行けるよ」と
言うので、とりあえず昨日1日休ませることにしました。
そして、K先生が午後から家に来て、本番だけは休まないよう、
本人と話をします、ということになりました。
さて、お昼ご飯の用意をしていると、「ピンポーン」と
インターホンの音。
「あれ?先生、来る前に電話してくれる、って言ってたのに」と
思って出てみると、
「○○です」と、交流級の女の子です。
何か連絡でも持ってきてくれたのかと、玄関を開けると、
そこには、ずら~っと、男女混合で廊下一杯にあふれている
中学生の子ども十数人。どうやら、交流級の子達の
約半分ほどで、息子の様子を見に来てくれたようです。
「Mくん、大丈夫ですか?」
「うん、ちょっと練習を頑張りすぎて、しんどくなっちゃった
みたいなの。でも、本番は行くって言ってるから」
「よかった~。Mくん、練習のとき、がっちがちに緊張して、
しんどそうやったもん」
「クラスのみんながお見舞いに来てくれたよ~」と
息子を呼ぶと、息子は照れ笑いをし、頭をかきながら
玄関まで出てきました。
「もう~、休むから心配したやん~」
「Mくん、大丈夫~?」
「あしたとあさっては来れる?」
「Mくん、一緒に卒業式に出よな~」
「みんなと一緒に卒業しよな~」
「Mくん来んかったら、さびしいで~」
とみんなに口々に声をかけられて、
「リハーサルは行きます。本番も行きます」と答える息子。
「約束やで~」
「じゃあ、Mくん、明日学校でな~」
息子とニコニコ手を振り合って、みんなは帰って行きました。
「みんな、心配してくれたんやねえ。
みんなが会いにきてくれて、どう思った?」と
息子に聞くと、
「うれしかった」
午後、家に来てくれたK先生にそのことを話すと、
「うわ~、そんなら僕の出番なかったですね~」
交流担の先生にも確かめてくれたのですが、
「Mくんのところに電話したい、と言ってきた子はいたんですが
Mくんは電話の音が嫌いやから、電話はちょっと、と言って
とめたんです。ほんなら直接行こう、と思ったんですかね~」
誰に言われたわけでもないのに、交流級の半分もの子が
わざわざ息子を励ますために家まで来てくれた、
そのことだけで、息子をこの3年取り巻いていた空気が
どんなものだったか、私にも本当にわかった気がして
胸と目頭が熱くなってしまいました。
中学生という難しい時期にもかかわらず、
先生からもクラスの仲間たちからも暖かく見守られて、
「ぼくはF中が好き、クラスが好き、先生が好き」と
言いながら卒業まで来られた幸せ。
この学校を選んで、本当に良かった。
明日はとうとう、お別れの日です。
先週の金曜日で最終の給食も終わり、今日は全体の
リハーサルと最後の学級活動があるだけで、
息子は午前中で帰ってくる予定です。
卒業式の練習は、先週から始まりました。
私立高校の合格発表から、公立高校の入試までの
短い間、限られた時間の卒業式の練習だけに、
先生の怒声が飛ぶこともあったようで、
息子はやや疲れた様子を見せていましたが、
昨日の朝、とうとう、「今日は学校へ行けない」と
言い出しました。K先生に電話すると
「やっぱり来ましたか~」
秋の文化祭のときもそうでしたが、「練習を頑張らないと」と
思うあまり、頑張りきれなくて学校へ行けなくなる、
息子にはよくあるパターンです。
ただ、今日休むのは構わないが、本番のとき、大丈夫だろうか、と
いうのが、先生と私の懸念でした。
本人に聞くと「リハーサルは行ける。本番も行けるよ」と
言うので、とりあえず昨日1日休ませることにしました。
そして、K先生が午後から家に来て、本番だけは休まないよう、
本人と話をします、ということになりました。
さて、お昼ご飯の用意をしていると、「ピンポーン」と
インターホンの音。
「あれ?先生、来る前に電話してくれる、って言ってたのに」と
思って出てみると、
「○○です」と、交流級の女の子です。
何か連絡でも持ってきてくれたのかと、玄関を開けると、
そこには、ずら~っと、男女混合で廊下一杯にあふれている
中学生の子ども十数人。どうやら、交流級の子達の
約半分ほどで、息子の様子を見に来てくれたようです。
「Mくん、大丈夫ですか?」
「うん、ちょっと練習を頑張りすぎて、しんどくなっちゃった
みたいなの。でも、本番は行くって言ってるから」
「よかった~。Mくん、練習のとき、がっちがちに緊張して、
しんどそうやったもん」
「クラスのみんながお見舞いに来てくれたよ~」と
息子を呼ぶと、息子は照れ笑いをし、頭をかきながら
玄関まで出てきました。
「もう~、休むから心配したやん~」
「Mくん、大丈夫~?」
「あしたとあさっては来れる?」
「Mくん、一緒に卒業式に出よな~」
「みんなと一緒に卒業しよな~」
「Mくん来んかったら、さびしいで~」
とみんなに口々に声をかけられて、
「リハーサルは行きます。本番も行きます」と答える息子。
「約束やで~」
「じゃあ、Mくん、明日学校でな~」
息子とニコニコ手を振り合って、みんなは帰って行きました。
「みんな、心配してくれたんやねえ。
みんなが会いにきてくれて、どう思った?」と
息子に聞くと、
「うれしかった」
午後、家に来てくれたK先生にそのことを話すと、
「うわ~、そんなら僕の出番なかったですね~」
交流担の先生にも確かめてくれたのですが、
「Mくんのところに電話したい、と言ってきた子はいたんですが
Mくんは電話の音が嫌いやから、電話はちょっと、と言って
とめたんです。ほんなら直接行こう、と思ったんですかね~」
誰に言われたわけでもないのに、交流級の半分もの子が
わざわざ息子を励ますために家まで来てくれた、
そのことだけで、息子をこの3年取り巻いていた空気が
どんなものだったか、私にも本当にわかった気がして
胸と目頭が熱くなってしまいました。
中学生という難しい時期にもかかわらず、
先生からもクラスの仲間たちからも暖かく見守られて、
「ぼくはF中が好き、クラスが好き、先生が好き」と
言いながら卒業まで来られた幸せ。
この学校を選んで、本当に良かった。
明日はとうとう、お別れの日です。