雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

大縄跳び(1)

2009年09月10日 | 楽しい学校生活
息子の中学でも体育大会が近づき、毎日厳しい練習が続いています。
1日6時間のうち5時間が体育大会の練習、なんていう
ハードな日程もしょっちゅうで、息子が毎日持って帰ってくる
体操服は、とてもそのままでは洗濯機に入れられないほどドロドロ。

今年は伝統の「3年生の組体操」にも出るので、
半そでシャツ、ショートパンツ、長袖ジャージ、長ジャージの
ワンセットを毎日洗濯せねばならず、親の方も大変です。

リレーなどは選手制なので、息子にはあまり関係がありませんが
全員参加のクラス対抗むかで競走と大縄跳びは運動を大の苦手とする
息子にとっては大きな問題です。

1年生、2年生のときは、むかで競走は笛を吹く係、大縄跳びは
縄の外で一緒にジャンプする、ということで対応してもらってきました。
でも、今年はとうとう障碍のない仲間と一緒に参加する最期の体育大会。
障担K先生は「せめて今年だけはみんなと一緒に大縄を飛ばせてやりたい」と
いう望みをもって、これまで2年半をかけて本人をトレーニングしてきて
くれました。

小学生のときも、担任の先生や、週1で通っていた教育大で
なんとか縄跳びが跳べるように、という指導は繰り返されてきましたが
息子は1回も跳ぶことができませんでした。
それが、K先生が縄跳びの指導を始めた途端、なんとか1回、2回と
跳べるようになり、「どう教えたんだろう」と教育大の院生さんたちの
頭をひねらせることになりました。

縄跳びだけでなく、ランニング、階段昇降、腹筋、反復横跳びなど
全体的な運動能力を底上げするトレーニングに、雑巾がけやバランスボール、
ドリブルなど全身の協調を重点に置いた生活訓練を繰り返したせいか

息子の縄跳びはその後も順調に伸び、自分で縄を持って跳ぶのは
30回ほどはいけるようになりました。
でも、自分で縄を持たないで、縄にタイミングを合わせて跳ぶ
大縄とびはそれよりも難易度があがります。

今度は大縄跳びに焦点を合わせた練習が始まりました。
障級での練習では少しずつ回数が増えたものの、
クラス男子17人で一斉に飛ぶ縄跳びではなかなか
うまくいきません。

息子本人も一度は練習に入るものの、1回目とか2回目で
すぐ引っかかるので、その後はさりげなーく抜けて
そばで見ている、という姿がよく見られました。
息子なりに、自分がクラスの足を引っ張っているのが
わかっているのです。誰に責められたわけでなくても
それを気にするタイプの息子を、無理に参加させるのは
無理だろうなあ、と思っていました。

「本番には出られなくても、今年はみんなの中に入って
 練習ができて、1度でも跳べた、というだけでも
 本人にとっては大きいのではないでしょうか」
私は先生にそう伝えていました。