雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

ガンダラムジムジ

2008年12月02日 | 楽しい学校生活
夕食の用意をしていたところへ、交流担のH先生から
電話がかかってきました。

「実は12月は障害者月間ということもあり、道徳の時間に
 障害理解の授業をするんです。うちの学年は
 アイマスク体験をすることになっているんですが
 
 うちのクラスはせっかくちびくまくんがいるんだから
 発達障碍の体験もできたらいいんじゃないかと思いまして。
 (障担)K先生に相談したら、ちびくまくんのお母さんなら
 いいやり方をご存知だと思いますよ、と教えてもらいました。

 お忙しい時間に申し訳ないんですが、今からお宅に伺って
 相談にのっていただくわけにはいかないでしょうか?」

今まで8年間学校生活をしていて、交流担の先生から
こんな申し出をしてもらったのは初めてです。
もう、家の中が人様にはお見せできないような惨状になっている
ことなんかこの際忘れることにして

2つ返事で家まで来ていただきました。
50分授業なので、あまり多くのネタはもりこめません。
それで、うちの息子が一番困っている(であろう)
聴覚過敏と言語理解力の低さの疑似体験をお教えすることにしました。

聴覚過敏はテープレコーダーで。元々全校の机・椅子の脚に
消音のためのテニスボールをはめてあるような学校ですし、
先生からはクラスメートに
「ちびくまくんが耳をふさいでいるのは、人の言うことを聞きたく
 ないからではなくて、うるさいところがとても苦手だから」
という説明は日ごろからしてもらっているそうなので
これはすんなり入るでしょう。

そして、言語理解力の低さは、かの有名なガンダラムジムジ。
(ご存知ないかたはぜひ「ガンダラムジムジ」で検索してみてください)
これだとゲームみたいで中学生でも楽しめるし、
その中にきっちり困り感の気付きが期待できるので
ぴったりだと思ったからです。

H先生は「ああ、それ、いいですね~。早速やってみます」と
帰っていかれました。

こんな協力なら、いくらでもさせていただきますとも。
障碍のある人の気持ちを理解するための授業として
車椅子体験とか、アイマスク体験とかはわりとどこでも
やっているみたいですが

こんな風な発達障碍の理解のための疑似体験も
いろんなところで取り入れていただけるといいのにな~、と
思っています。