千字のおもい


徒然のことを千字を超えずに載せていきます。

昨日は立秋

2024年08月08日 | 俳句をつくる
四季のある日本。
その区切りにそれぞれの言葉があるが昨日は立秋だった。歳時記での表現だが秋になつたということだ。
だが、今日の日差しは夏そのものだ。前日、前々日と比べて変わりのない気温だ。そうではあるが「立秋」の後に吹く風には何となく秋を思わせる。
夏の句をUPする。








夏の句一覧
(2024・5・5~2024・8・6)

降ろされて口を閉じたる鯉のぼり
旅行鞄引く音高し夏はじめ
妻ありし日のポケモンに遊ぶ五月
新緑の濃くなりにけり朝の経
新緑や東屋遠く沈みをり
宅急便買ひ日忘れのさくらんぼ
点滴の管に囚われ夏の雷
茶店にもカスハラをみる含羞草
のど飴の終ひは砕きし虎が雨
エアコンの壊れて団扇の会話かな
クーラーの部屋より出でて夕の風
逮捕状ウエブにもある鯉のぼり
総義歯の捥ぎたて桃を丸かじり
Tシャツの側を去りゆく夏の朝
潮焼きや荒磯の足の空に浮く
二の腕がパラソルの外に池の端
返事まつこの一刻や天の川
大西日をあまさず受くる駅舎かな
バスタオル二枚の枕海の家
コンビニに立ち飲む珈琲溽暑かな
マンホールの蓋はピザかと油照り
夏の夜の弦の音色やチャイコフスキー
対岸へ届かぬ石切夏の淵
閉じ切らぬカーテンの外は油照り
クレーン遊び人形取れぬ夏休み
夏暁の雲に瞑想頬に風
夏の日の片側塞ぐ道普請
片陰の欲しきバス停医者帰り
スルメイカ抜かれし腸(わた)と俎上の上
珈琲のいまだ冷めざる端居かな
電柱の影に沿ふ身の油照り
いちどきに葉裏を返す青嵐
競ふがに塀より高く赤い薔薇
一竹に千の願いや天の川
柔らかき網にくるまる桃果かな
夏風に煽られ青待つ交差点
夕焼けといふ西方のほむらかな
逃げ水の人切れ切れに遠のけり
いもづるに芋掘り起こす園児かな
扉の鍵を回す背後の蚊喰い鳥
新緑のあまさず覆ふ河川敷

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2 コメント

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Unknown (大ース)
2024-08-09 12:17:27
待ってました!!楽しみにしておりました。
一竹に千の願い…の句に今の私の心がストンとなりました。欲張りなのでしょうか…?
返信する
"(-""-)" (千字)
2024-08-09 20:55:06
暑い日でした。今日の風は、秋の気配が感じられない生ぬるいものでした。
大一スもお元気の様子何よりです。まだまだ暑さが続くようです。お互い熱中症には気をつけていきましょう。
返信する

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